「心の張り」という言葉を見つけた
昨晩、なんとなしに本が読みたくなった。
手にとったのは、佐藤雅彦さんの「クリック」。
1ページめくってみて、内容をすっかり忘れてしまっていることが分かった。
「よしよし、またイチから楽しめるぞ。」と読み進めていくうちに、真逆の感情、悔しさが溢れてきた。
マヨネーズ
一人だけ倒立をしている。
切手
手紙を貼り付けてご利用ください。
どちらも僕にとっても誰にとっても新しい体験ではなくて、過去に経験したことが必ずあるもの。既知なものである。それなのに切り口ひとつでここまで生き生きとしてくれるのか。悔しい。そして、どっぷりとした高揚感を与えてくれるのか。かっこいい。
ぷはーっとソファに背もたれて思う。僕はこの良きものに触れた瞬間の驚きと高揚が大好きだ。
驚くだけじゃなく、思わず口角が上がる感じ。ポジティブに心がザワつく感じ。どんなに疲れていても、ついついそうやって心が動くこと。
いつもそれをどうにか自分なりの言葉にしたくて色々考えていたのだけど、「テンションが上がる」だと安っぽいし、「称揚」だと固いし褒めすぎだし、難しい。
でも今日ふと、それを「心の張り」という言葉が浮かんできて、そう呼んでみたらしっくりきた。デザインや言葉、絵、企画、なんでもいいけど、それらは触れるたびに、心にいい緊張を持たらしてくれる。
心は琴線と比喩されることもある。そして、琴は緩んではいい音が奏でられない。人の心も一緒で、いいものに出会うと自分もパワーに満ちるように感じるのは心に張りが生まれるからじゃないだろうか。
言葉を見つけた嬉しさの次に、その「心の張り」の頻度を上げられたらいいよなぁと思う気持ちが湧いてくる。なぜなら、それらは人を救う力があるからだ。
それについてはまた書きます。いい出会いは、また次の出会いを生んでくれるなぁ。
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