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安易な回答を一度ぐっと我慢して、考え続ける

仕事をしなくてもうまく回る環境をつくるしかない。

という、頭から離れない言葉がある。
これはリモートワークについて友人と話していたときに話してくれたことだ。

その意味を紐解くと、

リモートワークは信用と信頼で成り立っているから、一瞬でも疑いが入ったらもう成立しない。でもリモートワークでなければそもそも会社が回らないのであれば、もし働いていなくてもよいようにする。

ということだったと思う。(解釈は多少ズレがあるかも)

最初は、働かなくてもいいようにするなんてすごい発想だなと驚くばかりだった。けれど、時間が経つにつれ、本当にすごいのは、その裏にあるリモートワークの話とは別の「覚悟」なのではと思い始めた。

どういうことか。

自分なりに考えてみると、まず疑うのはお互いに対してメリットが全くない。信用と信頼の目減りを激しく感じるし、逆に生産性も悪くなる。であれば、もうやらないという回答が真っ先に浮かぶけれども、一度やり始めてやめることは信頼してないのと一緒。なら信じ切って働いてなくても会社が回る仕組みを作る。

そういうことが背景にあって、言い切ったんじゃないか。

そうだとすると、リモートワークの是非はもはやどうでもよくて、ただただその覚悟に感嘆してしまう。

安易な回答を一度ぐっと我慢して、考え続ける。その上で覚悟と信念を持って決意する。きっとこういうことを英断というのだなと改めて感じる。

そして、そういう人が近くにいることに救われる気持ちがある。そんな夜である。

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