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もっとも素直に喜怒哀楽と向き合える場所

湯船をはってお風呂に入るのが僕の日課だ。

お湯を出し、10分後くらいに湯量の様子を伺い、また5分後くらいに戻ってきて、湯を止め、湯に浸かる。自動でやってくれるシステムはない。それでも至極酔っ払っているときは除いて、基本的に5分でもよいから毎日入っている。

この銭湯やサウナブームで外風呂もいいなと思ったし、ちょこちょこと通っているけれど、やはり家のお風呂は捨てがたい。

なぜならあの空間が最も素直に喜怒哀楽と向き合える場所だと思うからだ。

小説を読んで違う世界に想いを馳せたり、ドキュメンタリーを観て現実世界と見つめ直したり、NBA finalを見て興奮したり、心を空っぽにして虚無したり、とにかくたくさんの気持ちとそこで出会うことができる。

もちろんリビングだって、ベッドだって、はたまた友達や家族だって同じだと言えるかもしれない。けれど、湯船に浸かった瞬間に全気持ち全疲れがリセットされ、ニュートラルな状態で本や映画、動画、気持ちを取り込むというのは特別だと思うのだ。対象との親密さが全然違う気がする。

元々はずっとシャワー派だった。体を綺麗になってサッパリする。それだけでいいと考えると、余計に水道代を払い、時間もかかり、この暑い時期に風呂場でも汗をさらにかくなんて馬鹿らしく思える。

でも長風呂の妻に言われて少しずつ試して、風呂派になった今、時間とお金と引き換えに手に入れたものは悪くない。そう思う。

しばらく家で湯船に入ってないな、なんて方は週一でいいからやってみてはいかがでしょうか。けっこうアリだなと思うかもしれません。もうすでに僕は今晩の風呂が楽しみです。

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