音楽を聴かない日にリズムを知る
一日まったく音楽を聴かずに過ごす。
たまにそんな日がある。
僕は普段は仕事中であろうがなんだろうが、基本的に四六時中音楽を聴いている。聴かないとむしろ日常が乗ってこない。だから寝てる時間を除けば、人と話す時以外はだいたい音楽が鳴っている。
にも関わらず、突然、音が邪魔になる瞬間がやってくる。聴いてる曲に飽きたとかではなく、そもそも音楽を聴きたくなくなる。むしろ聴くなと言われている感じがする。自分の五感を研ぎ澄ませと脳が勝手に指示を出しているのだ。(脳はそもそも無意識に命令するものだけれど)
その衝動にしたがって音楽を聴かないでいると、なんだか居心地が悪い。聴きたくないから聴かないのに何だか淀んでいる気がする。そこで初めて、自分がどれだけ外部のリズムに頼っていたのかを実感する。
自分の内のリズムは大切だ。それが一つの暮らしの軸になる。会話のタイミングだったり、仕事のペースだったり、世の中で自分に合うものと合わないものを区別する一つの方法だと思う。だからそれが淀んでいるのは大変な事件なのだ。
そう考えると、音楽を聴かない日は一種の療養なのだと思う。お酒好きで言う休肝日に近い。外のリズムに依存している事実を一日かけて身体にインストールして、それと同時に内のリズムを取り戻す日なのだ。
実は僕は昨日から2日目に突入しているので、どれだけ危機状態なのかと怖くなっている。だいぶおかしなことになっていたのだなぁ。定期的に意図的にやるのも良いのかもしれない。
すごく感覚的な話だけど、丸一日ひとりで過ごすこと、そして、できるだけ会話もしないこともポイント。そうやって見つめることけっこう発見がある。よろしければ皆様もどうぞ。
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