見出し画像

遅すぎたケアハラスメントの話題

あんた!今すぐ出て行け!

ガッ!

目の前にカタイ物体が降りかかり、額に激痛が走る。飛んできたのはおばあさんのガラケーだった。

何年か前に経験した訪問先での私の体験です。

私たちの社会は、介護を必要とする人々を支えるために、多くの献身的な介護職員を頼りにしています。しかし、私たちが直面する「ケアハラスメント」という現実は、しばしば見過ごされています。私自身、携帯電話で顔を殴られた経験があります。この衝撃的な出来事を上司に相談したところ、笑い飛ばされ、真剣に受け止めてもらえませんでした。このような冷たい反応は、私たちがただ耐えることを求められているかのように感じさせます。

最近の調査によると、介護職へのハラスメントは、特に訪問介護や特定施設入居者生活介護で発生しており、これらの問題は、新型コロナウイルスの影響でさらに悪化している可能性があります。市町村の多くが介護現場のハラスメント予防・対策の必要性を認識しているにも関わらず、積極的な支援策はほとんど実施されていないという現実があります。

このままでは、介護の担い手は生まれず、私たち一人一人が自分の自身親の介護を担う未来が待っています。私たちは、介護職員が安心して働ける環境を作ること、そして彼らが受けるハラスメントに対して、社会全体で真剣に向き合うことが求められています。私たちの声を集め、変化を求める時が来ています。ケアハラスメントに対する議論を、もっと前面に出すべきです。

どうか問題を我慢しないで声をあげて欲しい、上司、施設はしっかり向き合って欲しい。社会はもっと私たちの問題を認知してほしい。老後を支えるのはお金だけですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?