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つるとんたん

土曜の夜、赤坂で終電がなくなるまで飲んだあと、流れで六本木の天下一品を目指し歩いていた。しかし、天下一品は飲んだくれを嘲笑うかのように閉まっていた。仕方なく、向かいのつるとんたんに入った。実は私にとって記念すべき初つるとんたんである。この高級うどん店の店内は可愛らしい店名からは想像ができないカオスであった。
まず、店員さんが「接客を伴う夜の酒場」の黒服のごとき格好で対応してくれるのである。こう言ってしまうと悪く聞こえるかもしれないが、立ち食いうどんに慣れている庶民からするとピシッとしたスーツ姿の店員さんがうどんを持ってくるという絵面にカルチャーショックを受けたのである。

肝心のうどんは牛スジうどんを食べた。酔った体には程よいジューシーさでおいしかった。

食べ終えてレジに向かう途中、左側のテーブル席にチャラい男二人組が座っていた。すると右のテーブル席に同じく若い女性二人組が座った。次の瞬間男が超ハイテンションで「よかったら一緒にうどん食いましょうよ~」とその女性たちに声をかけ始めたのである。夜の街の漢のバイタリティに圧倒されながら店を去った。

最後の最後までネタにこと欠かないつるとんたん。東京と大阪と海外しかないので、地方民のみなさんはぜひ一度行ってみてください。歌舞伎町とか六本木とか北新地とか…だいたいそういうところにあります。海外だとタニヤ通りとか。調べてはないですが(笑)

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