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ドンマイ・ひきこもり6(哲学風ナンセンス・コメディ):完

「正しい」「正しくない」とは何か? この小説は、伝統的な善悪の二項対立を利用した手法から脱却した社会運営や、自分自身の心の掌握のアプローチ(道筋)を提案しています。 具体的には、芸人(サンドイッチマン)のギャグであるカロリーゼロ理論にある「牛肉はカロリーゼロ。なぜなら牛が食べているのは草で、もともとカロリーのない草を食べて育つ牛もカロリーがあるわけがない」的な「矛盾と論点のすり替え」のある弁論術を使い、「ラブ・アンド・ピース≒愛は平和でそれは希望≒良い物語は良い状況を作る」

    • ドンマイ・ひきこもり5(哲学風ナンセンス・コメディ):新

      内容: 「メタ・フイクション(自己言及物語)」と「物語の脱構築(ポスト構造主義)」の関連性についての考察。 重要な点: 今の主流な思想である合理主義と構造主義(≒相対主義)の思考で考察をしています。 合理主義: 機能性・整合性・効率性と科学を重視する考え方。 構造主義: 個々の要素よりも、それらが構成する「構造」や「システム」を重要とする。 相対主義: 真実や価値は文脈に存在する。問題(やっかいなもの)は「実体(要素)」よりも、「関係性」の方にあり、 「関係性」により「物・

      • ドンマイ・ひきこもり7(哲学風ナンセンス・コメディ):後書き

        後書き この度は、「ドンマイ・ひきこもり(哲学風ナンセンス ・コメディ)」という作品をお読みいただきありがとうございます。 この作品は、私が15年ほど考えていたテーマを書いたものです。主人公の「オレ」は、私自身の分身でもあります。 この作品は「お腹がグーグー鳴る自分を自分で受入れる」、「損得勘定とは」、「善悪二元論とは」というテーマを「公平性と共通理解」の方向性で考えて書いた物語です。 書くにあたって、物語の重要なキーポイントは「誰と誰の討論」で終盤の物語を展開させるか

        • ドンマイ・ひきこもり4(哲学風ナンセンス・コメディ):急

          急:中村市立かまってさん高校の「物語の脱構築(階層的二項対立の解体) 前夜祭」 未来は謎の箱の中、我々は不確実な未来を待つ、だからこそ、今を大切に生きる。未来を知ることはできないが、未来は私たちの手で作られる。 突然、無言・無映像放送が打ち破られた。 「みんな心配かけて、ゴメンねー」放送の途中でトラブルが発生して音声と映像が途切れてしまったことを、モモは申し訳なさそうに謝罪した。 ぐしけんメロス:「大丈夫、法律守って、他人に迷惑をかけなければ、あとは何してもOK!、それ

        ドンマイ・ひきこもり6(哲学風ナンセンス・コメディ):完

        • ドンマイ・ひきこもり5(哲学風ナンセンス・コメディ):新

        • ドンマイ・ひきこもり7(哲学風ナンセンス・コメディ):後書き

        • ドンマイ・ひきこもり4(哲学風ナンセンス・コメディ):急

          ドンマイ・ひきこもり3(哲学風ナンセンス・コメディ):破

          破:上村市立かまってちゃん中学校の「ネバーエンディング・学園祭」 十月の初旬、日曜日の夕方。窓から差し込むやわらかな光は夏のような陽気さを漂せていた。それに反して、休みを無駄に過ごしている気がして気分は憂鬱だった。 オレはパソコンの前に座り、ニコニコ動画を見て時間をつぶすことにした。「ひきこもりが踊ってみた」というタイトルの少女が踊っている動画を見ることにした。 生活感のある家の玄関をステージにして、オシャレ私服を着た自称ひきこもり少女がJ-POPに合わせて踊り始めた。

          ドンマイ・ひきこもり3(哲学風ナンセンス・コメディ):破

          ドンマイ・ひきこもり1(哲学風ナンセンス・コメディ):前書き

          前書き この小説は、週末引きこもり男が、「自我と日常の折り合い」を見つける為に、数少ない社会経験を武器にして「自我」と「日常」の和解を追い求める自己探求物語です。 この小説は「言語理解力・抽象化能力・社会構造の理解・中庸(普通)」を全体のテーマ(論旨)としています。 裏テーマとして「脱構築からポストモダンのその先へ」と向かうにはどうしたらいいのだろうか?、交換様式Dとは?という哲学的でありながら、第5次産業革命とは何か?的な問いも込めたつもりでいます(笑)。 また、この

          ドンマイ・ひきこもり1(哲学風ナンセンス・コメディ):前書き

          ドンマイ・ひきこもり2(哲学風ナンセンス・コメディ):序

          序:「メロス君、ソクラテスさんが呼んでるよ」 カーテンの隙間から、静かな銀色の光が差し込み、眠っていた心を蘇らせる。ふと目を開けると、月明かりが部屋に降り注いでいる。 突然、ドアに響くノック音により静寂が破られた。数秒後にドアが開かれ、そこには、手塚治虫のマンガの「火の鳥」に出てくる火の鳥のお面を被ったパジャマ姿のお母さんが立っていた。 「メロス君、ソクラテスさんが呼んでいるよ」 と母親は真面目な声で言った。私は驚きながら、「えっ?、どうしたの?」と尋ねた、それを見た

          ドンマイ・ひきこもり2(哲学風ナンセンス・コメディ):序