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藤井風の曲”満ちてゆく”の歌詞が刺さる「放置とコーチ」その後

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私たち夫婦が、子どもの育て方で悩んで見つけた合言葉「放置とコーチ」を実行してからわずか二週間後、妻が教えてくれた藤井風の歌詞が心に刺さった。

”手をはなす、軽くなる、満ちてゆく”

という歌詞だった。子どもが自立するために、手を放した結果、まさしく心が満たされた出来事が起こったのだ。
スタートは、二週間前にさかのぼる。


「本人の意思を尊重しているつもり」

二週間前、我が子が、習い事を休んだ。
そして、「習い事を勝手に増やされた。もともと行きたくなかったのに。」と私に訴えてきた。
私はその訴えに納得がいかず、子どもと喧嘩になった。
久々の大喧嘩となったが、落ち着いて話を整理していくと、、、、
「習い事の回数を増やすよね?」というような聞き方をしていたようだ。もちろん、本人は嫌だったのだが、私の圧が強かったらしく、「やる」と言わせたようだ。
「お父さん、こわいんだもん」と子どもに泣きながら言われた。
「柔道の黒帯をとったらやめる」という本人の意思についても
妻と二人で「やめても何か頑張るわけじゃないから、やめさせない」と本人の意思を尊重していなかった。
いやだと言っているのに辞めさせてくれない、勝手に回数を増やされている、勝手に新しい道着を買っている、、、、いやなことだらけだったようだ。
しかし、父親(私)が怖いから本当のことは言えない。。。。
いやだったでしょうねー。ついに爆発して、喧嘩になった。
私の「本人の意思を尊重したつもり」は、実は怪しく、
「本人に『はい』と言わせる雰囲気をつくって、親の意向に従わせただけ」だったのかもしれない。
「子どもの意思を出させない・受け入れない」だけでなく、
「子どもが自分の意思をもつ前に、私たち夫婦が先回りして提案してきた」ようだ。
例えば、「雨が降っているから送っていこうか?」「明日は朝部活だから7時に起こそうか?」などである。子供の考える時間も決定権を奪ったりしていることに気づき、夫婦で「放置とコーチ」を合言葉にすることにした。詳細は「放置とコーチ」を参照してほしい。
 

「放置」は、何を手放し、何を軽くしたのか?

一度夫婦で「放置」と決めたが、なかなか習慣は止められない。ついつい頼まれてもいないのに、手を差し伸べたくなる。
その子がかわいいから故なのだろうが、実は、必要以上にかけているものがある。それは、時間と心配だ。
「遅刻しないかな。」「ごはん食べるかな」と自立できていない子供のことを常に時間をかけて考えているのである。
「失敗しないか心配」という本人にとってはよけいな心配が自分にも子供にものしかかる。重い。。。。
しかし、「放置とコーチ」の合言葉のおかげで
「そこで失敗したら、そこから学ぶだろう」と考えることができた。
「遅刻したら、そこから学ぶだろう」
「おなかすいたら、食べたほうがいいとかんがえたり、料理を覚えるだろう」。すると、
余計な心配と考える時間 を手放す ことができたので、自分にも子供にものしかかるものがなくなった。 親も子も心が軽くなったのだと思う。

とはいっても、妻は、夜遅くに自転車で塾に行く我が子の背中を見て、「送っていこうか」と言いそうになったのを何度も我慢したらしい(笑)
心配は尽きない。だから「放置」という合言葉が役立った。

そんな我が子がたった2週間の間でいろいろと考えたらしく。急に
「ちょっと話したいんだけど」と言ってきた。

想像しなかった 「満たされる」

子どもの改まった様子に私自身が緊張した。
「八月の夏合宿までは、柔道続けさせてほしい。まだ仲間との関係をなくすのはもったいない」と言い出した。
「続けさせてほしい」という言葉に驚いた。
私は平静を装っていたが、内心はとてもうれしかった。
子ども自身が決定した意思であり、習い事は、親にお願いするものだという自覚をもったのである。
最短で、5月でやめられるところを8月までは続けたい と言い出した。
我が子が寝静まった後、妻とこの曲の話になり、本当に満たされた気持ちでいっぱいになった。

親からの心配、心の重さがなくなった分、子ども同士のつながりに目が生きだしたのかもしれない。もしくは、さみしくなって、子ども同士のつながりが欲しくなったのかもしれない。自分のやめたい気持ちを伝え、理解してもらえたと安心したら、「それほどいやじゃないのかな」と思えたのかもしれない。

「放置とコーチ」のうちの「放置」だけでこれほどの変化があった。
さあて、「コーチ」は、どうなるどうなる?

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