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1分読書メモ:エフォートレス思考

エッセンシャル思考の続編。

エッセンシャル思考が「何をやるか」であるのに対し、エフォートレス思考とは「どのようにやるか」を考えるための思考法のこと。

前著のヒットを受け、仕事の依頼が激増した著者自身が「エッセンシャル思考」を駆使して「何をするか」を厳密に取捨選択したにも関わらず、重要なことが多すぎて首が回らなくなったことから「エッセンシャル思考だけでは足りない」ということに気付き書き下ろしたとのこと。

サブタイトルの通り、努力を最小化して成果を最大化するために、目の前のことをいかに簡単にするかにフォーカスした内容となっている。

「大きな成果を出すためには、難しいことに取り組み、死ぬほど頑張らないといけない」という思い込みを本書は外してくれる。

中でも「南極点到達レースにて、天気の良い日に猛烈な勢いで進み、悪天候の日には休むという作戦を取ったAチームが、天気の良し悪しに関わらず毎日適度に歩み進めたBチームに、負けたばかりでなく全員死亡した」という例は印象に残っている。

上記の例は、全力疾走が常に速いわけではなく、ゆっくりはスムーズでスムーズが結果的には速くなることもある、という教訓である。

自分を顧みると、筋トレを始めた初日に頑張りすぎてしまい、結果続かなくなって三日坊主になってしまうことが多々あったことを思い出し、まさに本書が言う「エフォートレスでない」状態であったと反省した。

本書のアドバイスである「目標は、下限目標と共に"これ以上はやらない"という上限目標も設ける」は今後は取り入れていこうと思う。

読む前は「頑張らずに成果を出す」なんてことが本当にできるのかと思ったが、「頑張らないためにも努力が必要」だということがよく分かった。
頑張らないために頭を使いたい人には良さそうな本。

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