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VTuberのオンラインイベントに参加した話。

 はじめましての方ははじめまして。そうでない方はお久しぶりです。やよいです。最近はフンニャカホニャラウイルスのせいで、行く予定だったリアルイベントが全部中止や延期になってしまって、苦しみながら家でYouTubeを見ています。
 さて、そうは言っても自粛が始まってから既に2ヶ月が経とうとしており、イベント運営側も代替企画を考えているようです。たとえば、無観客で開催し、その様子をインターネット中継する方式(にじさんじの『Shout in the Rainbow 難波追加公演』など)や、clusterのようなプラットフォームでオンラインライブを行う方式(薬袋カルテの『世界恒常性』など)がありました。
 今回はそんな代替イベントのうち、5/2~4に開催された「バーチャル推し電WA!!」と、5/16,17に開催された「ネットおしゃべりフェス(α)」の2つに参加してきたので、その振り返りをしながら、今後のイベント形態について思ってることをちょこちょこ書いていこうかと思います。
 拙い文章で、読みづらい・理解しづらい点が多々あるかとは思いますが、できれば最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

1.バーチャル推し電WA!!

 日本テレビが開催した『バーチャル推し電WA!!』は、VTuberと1対1でトークすることができるイベントでした。
 参加したVTuberは、朝ノ瑠璃、インサイドちゃんMark2、風宮まつり、神野たね、式部めぐり、根間うい、もちひよこ、
そしてナギナミから飛鮫ナミ・海月ナギの2名、
Palette Projectから七海ロナ・暁月クララ・遠坂ユラ・藤宮コトハ・常磐カナメ・神菜コハネ・雨ヶ崎笑虹・江波キョウカの8名、
まりなす(仮)から奏天まひろ・燈舞りん・音葉なほ・鈴鳴すばるの4名で、総勢21名が参加する豪華な顔ぶれでした。
 昼(13:00~16:30)と夜(17:30~21:00)で1部・2部に分かれており、両部参加するVTuberもいました。
 「Chatwork」というツールを使ってトークルームに入室する形式で、チケット1枚ごとに3分間「推し」と1対1で話すことができ、複数枚購入することで最大15分(5枚分)まで連続して話すこともできました。

 概要は上記の通りで、ここからは個人的に感じたことを。読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
 僕の推測が入っているので、あくまで目安くらいに考えてもらいたいですが、チケットの枚数は1部につき約25枚でした。トーク時間の3分+5分のバッファの計8分/枚 × 25枚で200分(=3時間20分)なので、大体合ってるんじゃないかなと思います。
 Chatworkは今回初めて利用しましたが、Discordに近いものをイメージしていただけたらわかりやすいと思います。
 当日の流れとしては、会話が始まる前にログイン用のIDとパスワードが送付され、本人確認の後トールルームに案内され話す、という感じでした。音声確認や質問対応なども丁寧で、焦る必要がなかったのはよかったです。進行はかなり正確で、前後の遅れもなく快適でした。
 トーク中は、完全に1対1で、というわけではなくスタッフが内容を聞いていましたが、特に気にならなかったのもよかったです。
 イベント名に「電WA」とあるように今回は音声のみのやりとりでしたが、本当に電話している感というか、耳元で推しの声が聞こえるという体験はぜひ味わってほしいなと思います。

2.ネットおしゃべりフェス(α)

 PANORAが開催する『ネットおしゃべりフェス(α)』は、2019年にスタートした『VTuberおしゃべりフェス』をオンラインでも楽しめるように、と実験的に開催された、VTuberと1対1で会話できるイベントでした。
 参加したVTuberは、ころねぽちと美波七海の2名で、これ以降も参加するVTuberを募集しています。
 タイムテーブルは、14:00~物販が開始、17:50~YouTubeで生放送を行い、18:00~19:00で1対1のトークイベントが行われました。
 YouTubeのアーカイブはこちら。(ころねぽち美波七海
 物販はboothを通じて行われ、チェキやブロマイド、ギフトを購入することができました。ギフトはYouTube配信でリアルタイムに反映されます。
 「Zoom」というアプリを使って、待機所とトークルームを移動する形式で、待機所ではファン同士の交流なども行われました。イベント終了後もZoom飲み会と称して2次会が提案され、推しについて語ったり、配信を見たりをすることもできました。
 トークは1~3分のチケットを購入することでそれぞれの時間分推しと会話できるようになっており、1~3分をそれぞれ1枚ずつ購入することも可能でした。

 以上がネットおしゃべりフェスの概要です。これ以降は、またオタクの感じたことを主観交じりで書くので、飛ばしてもらって大丈夫です。
 こちらは、各時間だいたい5枚程度(1分は当日券も出ていたのでもうちょっと多い)でした。(1+2+3)分/枚 × 5枚で30分、実際は40分くらいで終わっていたので、入れ替えの時間も含めればこちらも大体合っていると思います。
 Zoom参加中はYouTubeの配信をあまり見られておらず、音声もミュートにしていたのですが、リアルタイムギフティングでどんどんお供え物が増えていく様子はどこかシュールで面白かったです。
 また、Zoomでは映像を映すことができるので、顔出しをしてみたり、コスプレで参加したり、バーチャルな姿で会ったりとファン側の選択肢が広かったのも印象的です。特に、ころねぽちちゃんのイベントでは、同じく上倉エク先生の娘であるルカ・ポルカちゃんが参加していてびっくりしました。

 バーチャルで開催したからこそ、こういったオタ活をしているVTuberの姿が見られたというのが面白い出来事でした。
 トーク中は、こちらもスタッフが聞いてはいますが、1対1と何も変わらない雰囲気でよかったです。また、スタッフ側の画面で残り時間を表示してくれていたので、会話の構成を考えながら話すことができました。
 イベント終了後の2次会は、オタク同士声のコミュニケーションができて楽しかったです。知ったきっかけを話したり、イベントでどんなことを話したのかを共有したり、配信を同時視聴しながらYouTubeのチャットと会話で盛り上がったりと、かなり長時間ワイワイしていました。

3.両イベントの比較・それぞれの長所

 まずは参加VTuberの数について。推し電WA!!は第一回の実施からこれだけのVTuberを集められたというのが良かったと思います。まだ企業側も手探り状態だと思うので、結構思い切って幅広いジャンルのキャスティングをされたのは、今後の開催にの後押しになるのではないでしょうか。同時間帯に複数の枠があるため、Twitterでの実況や感想ツイートなどが盛り上がっていたように感じます。
 また、推し電WA!!は連続して話せるというのも強みだったと思います。しゃべフェスでは3部購入しても6分連続して話せるわけではなかったので、その点はこちらに軍配が上がると思います。1分2分のおしゃべりは想像以上に短いので、会話の流れが切れないのは客側としてはありがたいはずです。
 一方で、映像の観点からはしゃべフェスが一枚上手だったように感じます。こちらが顔を出す出さないは任意であるべきだと思いますが、やっぱり推しの姿が見えたほうが嬉しかったです。会話終わりに手を振ってくれたり、こちらから振り返したり、ボディランゲージも駆使できるのが良かったです。推し電WA!!は敷居が低く、VTuber側が参加しやすいと思うので、難しいところではありますが……。
 ファンとの交流ができたのも大きかったと思います。というのも僕はインターネットで知り合った相手とはあんまり交流をしないから(インターネットは怖い場所なので)なんですが。こういう風に機会が与えられれば、話はしてみたかったので助かりました。現実で行われる1対1のトークイベントでは、順番待ちをしている時に前後の人とちょっと話してみたり、実際に会話している様子が見えたりというちょっと外れた楽しみもあったのですが、そういう感覚に近かったのはしゃべフェスだったかなと思います。
 どちらにせよ、今後も界隈全体でオンラインイベントのやり方を模索して、いいイベントがもっと増えればいいなと思いました。

4.リアルとオンライン:向き不向きの話

 ここまでは僕が体験してきた2つのオンラインイベントを振り返り対比してきましたが、次はリアルイベントとオンラインイベントについて思っていることをちょっと書いてみようかなと思います。
 『ネットおしゃべりフェス(α)』の概要欄にこうありました。

リアルイベントの代替としてネット配信を選ぶ例が増えてきていますが、一方で、リアル会場ほどの熱気をネットで再現できていない例も少なくありません。そもそもリアルイベントの楽しさとは何か。何を用意すれば、リアルでは得難いネットならではの遊び場が成立するのか。なぜわれわれは「現場」に通うのか──。

 読者の皆さんの中にも、リアルイベントには行くけれど、オンラインイベントにはまだ手を出したことがない方も多いんじゃないかなと思います。僕もどちらかというとそっち寄りの考えを持っていて、リアイベを体験した後にオンラインイベントを見ると、どこか盛り上がりに欠けたり、没入できなかったり、楽しいんですが「何か」足りないように感じることがありました。特にライブだったりすると、現地の熱気や声量のようなものが感じづらい気がします。
 思うに、ライブイベントの強みは大勢のファンが集うことであり、これをオンラインで再現するとなると結構難しいのではないでしょうか。clusterやVRCのようなプラットフォーム上でライブを行えば仮想的にその構図を作り出すことはできますが、VRデバイスの普及がまだ追いついていない現状なのでしばらくは厳しいのではないかと考えています。
 一方で、1対1を強みに持つイベント、たとえば握手会やチェキ会はオンラインでも十分楽しめるのではないでしょうか。僕は1対1のトークイベントをリアル・ネットの両方で体験しましたが、どちらも同程度に没入できたように感じました。

5.まとめ

 まとめます。現状では、トークイベントの方が充実度が高いように感じましたが、ライブイベントも熱気を再現しようとしているように思います。
 たとえば花譜の『不可解(再)』を配信したプラットフォームの1つである「新体感ライブ CONNECT」は、マルチアングルが用意されるものもあり、こちらが視点を移動しながら(=能動的に)ライブを見ることができます。また、clusterは先日スマートフォンアプリがリリースされ、より手軽にワールドに参加できるようになりました。clusterではアングルではなく、自分自身が移動することで視点を変えることができ、自由度の高いライブ観賞が可能です。
 収束がどのくらい先になるのかがまだ不透明なので、これからは自宅にいながらでも参加できるイベントの需要がますます高まってくると思います。

 今回はその先駆けとも言えるイベントのレポートを書きましたが、いかがだったでしょうか?
 この記事を読んで、オンラインイベントにも興味を持っていただければ幸いです。実は思っている以上に楽しいので、ぜひ一度体験してみてほしいです。

 最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。それでは、またどこかで。

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