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Endless SHOCKを見た側の人間になってしまった

世の中にはEndless SHOCKをまだ見てない人と見た人がいるわけですが、配信とはいえ本編を見た側になりました。配信で初見、それはそれでよかったのかもしれません。仮に初見が生だったら衝撃で記憶飛んでそうですもの。

すごい作品に出合わせてくれてありがとう勝利くん。今そんな気持ちです。

■エンターテイメントの狂気を感じるコウイチ

主人公のコウイチが狂気の男でした。理想のエンターテイメントを追い求めてひた走る男。その一点においては曇りがない。純粋さは時に狂気になるんだなと思いました。

マジモンの刀を抜いたとしてもShow must go onしちゃうんですよ!?
自分が死んだことにすら気付いてないんですよ!?

最終的に「仲間がいたから走れるんだ」でまとめた感はありますが、狂気が友情で覆い隠された感。だからジャニーズはグループで活動することが多いんですか〜なんて思ってしまいました。でも作品のメッセージと現実は違いますよね、そうだと言ってくれ……。これがジャニーズイズムってことなんだとしたらジャニーズえぐいて……。

それにコウイチが仲間の大切さを本当に理解してくれてるのかもいまひとつ分かりきりませんでした。素晴らしいエンターテイメントを届けるためならショウリの舞台に乗り込む男ですよ!? 怖い、怖いよ……。

ただその狂気が衝撃を与えて心を掴んで離さなかったのも事実。コウイチが命懸けで挑んだ最後の公演には迫るものがありました。

正直SHOCKを見るまでは「なんでジャニーズって空飛んだり太鼓叩いたりするんだろう」と思っていたんですが、コウイチの鬼気迫る何かを表現するにはあれが必要なんですね。それをやっと理解しました。

カンパニーの心を掴んで離さないコウイチにも、魂を削るような演出を繰り出し続ける座長の堂本光一さんにも、ああEndless SHOCKってこういうことなんだなと思いました。終わることのない衝撃とはコウイチであり堂本光一その人なんだと感じました。

今回は新たに佐藤勝利さんがライバル役を務めたわけですが、役者が変われば見に行くファンも変わります。そういう意味でも終わることのない衝撃ですよね。衝撃が次世代にも引き継がれるんですもの。

変に現実を重ねてしまって「この狂気を手放しに素晴らしいと言っていいんだろうか」と思わんでもないのですが、今後の見逃し配信やEternalでその辺の解釈も変わる気がします。見逃し配信も帝劇でのEternalも、心して観ます。

■コウイチへのめちゃデカ感情が止まらないショウリ

コウイチが狂気の男なんだとしたら、その狂気に追いつけない悲しき友がショウリでした。

同じように夢を追いかけていたはずなのに狂気的にエンターテイメントの道を突き進むコウイチに追いつけないショウリ。屋上で雨の中踊るコウイチを見て置いていかれている感を抱いたその日から、ショウリの孤独は始まっていたんだろうなと思います。

ショウリはリカに「自分の気持ちに正直になれ」と言うなど、リカに好意だけでなく同族意識を抱いているようにも見えました。ひた走るコウイチに振り向いてもらえないという意味での同族。

ただリカは背中を見ていられれば幸せな、言ってしまえば信者タイプにも見えます。それを感じたのがラストの演出でした。コウイチを照らすスポットライトを見つめるショウリと前を向いて歌い続けるリカ。コウイチとの思い出を胸にしまうだけではショウリは足りなくて、きっと追いかけ続けてしまうんだろうな……と思いました(3年後のEternalはどうなるっていうんだ)。

ショウリはコウイチを見ているだけでは嫌で、コウイチに追いつきたいしライバルでありたい。だからこそ刀を入れ替えてまで「ほら! なにがShow must go onだよ!」とやりたかったし、コウイチを自分のところまで引きずり下ろしたかったんじゃないかなと。なんて悲しい、なんて孤独。

そんなショウリがコウイチとの最後の公演で、太鼓を打ち鳴らしながら空を舞うコウイチを見つめているわけです。その目にはもう汚い感情が見えなくて、ただただエンターテイメントに生きるコウイチを見上げているようでした。

そのショウリの姿に重なるのは、SHOCKに魅せられた勝利くん自身です。歴代のライバルがどんな感じだったか分からないのですが、あの目にはショウリ・勝利くんだからこそ生まれたコウイチ・光一さんへの憧れの感情を見ました。結局ショウリ自身もコウイチの狂気的なエンターテイメントへの情熱に魅せられた一人なんでしょう。

……と思うとショウリからコウイチへの感情、めちゃデカじゃないですか!? 聞いてない聞いてない。おかげさまで長々と主観たっぷりの感想を書いてしまいました。

隣で見ていた母は「よく考えると業務上過失致死だよね」なんて言っていましたが、そんなことが気にならないレベルでやられてしまったのはショウリのめちゃデカ感情ゆえな気もします。

■セクラバ的勝利くんの感想

ストーリーについて書いたので最後に勝利くん自身の感想を。

勝利くん、そんな演技ができたんですか……という気持ちでいっぱいです。薄汚れた嫉妬や自己中心的な野心。そんな感情どこにしまってたのと思わずにはいられません。

デビューしてからの約10年間、そういう感情を持ってもおかしくなかっただろうにそんな感情とは無縁そうな勝利くんだからこそ、これまた衝撃的でした。配信だからこそ見られた細かい表情や涙もよかったです。誤解を恐れずにいうと美しい勝利くんの顔が絶望や恐怖で歪むんですからそりゃいいですよね。

私が勝利くんに引き込まれた最初の瞬間はペジコンのソロ曲「風景画」でした。だから寂しげな勝利くんは個人的には原点の好きポイントです。そりゃあショウリが刺さって仕方ないですね。怒鳴ったりわめいたりするシーンもありましたがとにかく悲壮感が拭えないキャラクターだったので……。

声の安定感やダンスも想像以上で努力の跡を感じました。絶対夏のツアーも楽しい。体格もすっかり変わったように見えます。

何曲かセンターで踊っていたときには涙が出ていました。ショウリを思って泣いたシーンもあったはずなんですが勝利くんのことを思って泣いたシーンもあったような。まずい、早々に記憶が飛んでいます。

勝利くんを思って泣いたのは、やはりかなり努力してきたんだろうなと思わずにはいられないからです。

対の位置で踊ることが多いリカ役の綺咲愛里さんはとても美しいダンスを披露されていましたし、ステージ上全員の動きのキレが素晴らしい。ソロコンでお見かけしている原くんも初SHOCKとは思えない馴染み方でした。その分勝利くんはしんどいことも多いんだろうなと感じないわけでもないです。

でも日経エンタテイメントでの勝利くんや光一さんの言葉を読むと、たとえ失敗しようと挑戦することに意味があると言ってくれるカンパニー、そして座長なんだろうなと思います。そういう場所で勝利くんが原点のような作品に挑戦できて、いちファンとして嬉しいです。光一さんとSHOCKのチームに感謝です、本当に。

きっとEternalもどんどんよくなるんだろうなあ。5月末の観劇が楽しみです。

余談ですが、配信後、母は「コウイチ見ててケンティーを思い出しちゃった。でもケンティーには狂気を肯定する男が隣にいるんだよね」と言っていました。実は小説よりも奇なりってことでしょうか。隣でそんなことを思いながら見ていた母に私は驚いていますよ……。

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2週目で見え方が変わった部分もありました! Endless SHOCKから受け取るメッセージがちょっと変わって見えたかもしれない。

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4月28日、Eternalを見ました。コウイチについて、Show must go onの意味についてまた別のことを思いました。生で見たコウイチ/堂本光一はエンターテイナーだった。

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