映画「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」のあらすじ・感想
こんにちは
映画マニアのワーキングマザー、ゆっちゃんです。
最近、アマゾン・プライム・ビデオでよく映画を観るのですが、とても評価の高い、でも画像が暗く、俳優さんも良く知らない・・・と、少し迷ったのがこの作品なんです。
でも、その迷いは無駄な時間でした。
もっと早く観ればよかった!
ヘヴィメタのドラマーが難聴になって、ヤクに溺れていく話なのかな、と思い込んでいました。
全く違います!
もしかしたら初めて感じるものがあった作品なのかもしれません。
それは何か?
今回は、この「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」についてレビューしようと思います。
製作年:2019年
時間:120分
監督:ダリウス・マーダー
出演者:リズ・アーメッド、オリビア・クック、ポール・レイシー、ローレン・リドルフ、マチュー・アマルリック等
この作品は、アカデミー賞(2021年)で6部門ノミネートされ、2部門(音響賞・編集賞)受賞しています。
映画「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」のあらすじ
ドラマーのルーベン(リズ・アーメッド)とボーカルのルー(オリビア・クック)は、パンクデュオを組み、キャンピングカーでツアーを回っていました。
ある日、ルーベンは耳に違和感を感じます。
音がよく聞こえなくなってきたのです。
それはだんだんひどくなり、ほとんど聞こえなくなってきたため、病院に飛び込むのですが、今後耳は良くなることはなくほぼ聞こえなくなることを告げられます。
信じたくないルーベンは、無理してライブに臨むのですが、聞こえないため途中で会場から飛び出してしまいます。
そして、心配しているルーに耳が聞こえないことを白状します。
ルーベンは、かつて薬物依存症だった時に助けてもらった人に、聴覚障害のケア施設を運営しているショーを紹介されます。
ケア施設では、音がない中でも皆楽しく和気あいあいと過ごしており、ルーベンは最初は嫌悪感を抱いていましたが、徐々に溶け込んでいきました。
しかし、早く耳を治してルーの元に行きたいルーベンは、ショーに隠れてこっそりインプラント(人口内耳)手術を受けるのでしたが・・・。
ルーベンは、手術の結果どんな道が待っているのでしょうか?
映画「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」の感想
この映画を観て、初めて感じること、それは何か?
「聞こえるということ」なんです。
最初は、キャンピングカーの中のコーヒーを立てる音や卵を焼く音など生活音が画面に広がっていました。
でも、ルーベンの耳が聞こえなくなってきた時に、観ている私達の耳も聞こえなくなってきました。
まさしく疑似体験ですね。
そして、インプラント手術後の聞こえ方も辛いです。
耳の機能は死んでいるが、聴神経を刺激し、脳に音として認識させることで聞こえるということですが、これは聞こえているなんてもんじゃないです。
頭の中が騒音で気がおかしくなりそうです(人によっては、手術後、きちんと聞こえる人もいるかと思いますが)。
ドラマーという通常よりも大きな音の中で生きてきたルーベンが、音の無い世界に放り込まれ、ショーのいるケア施設で「静寂」を知り、癒されることでより視野の広い人間になったと思います。
ずっと一緒だったルーとの関係性についても、ルーベンは最後に悟ります。
そのシーンでは、泣けてくるほど感動しました。
こういう作品こそ、中学や高校で生徒たちに観てもらいたいと感じました。
映画「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」の口コミ
次に映画「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」の口コミをご紹介しますね。
映画「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」の予告編
次に「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」の予告編をご紹介しますね。
引用元:ソニー・ピクチャーズ公式
まとめ
いかがですか?
原案・製作総指揮に、「ブルーバレンタイン」「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命」のデレク・シアンフランスと聞いたら、見ごたえありそうだと思いますよね♪
ケア施設のショー役のポール・レイシーは、ご両親が聴覚障害者だったため、アメリカ手話にはたけているそうです。
確かに映画の中での手話を交えた演技が高い評価を受けるのも納得できますね。
この作品は、観た後に何だか心が洗われるような気分になります。
ぜひ、まだ観ていない方はご覧になってくださいね。
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