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乳ガンで右乳房を全摘出した件を淡々と報告するよ。

2023年1月にマンモグラフィで右の乳房に乳ガンの確率ほぼ100%の結果が出てから、全摘出するまでの流れを淡々と書いていこうと思う。
ちなみに寛解(完治ではない)までの期間は5〜10年なので、今後も治療は進行予定。
なお、ガンが見つかってから手術までの期間的な目安や、費用などだけが知りたい場合は、最初の「期間・費用・助かった制度など」を読んでいただければ幸いです。

乳ガンが見つかってから手術までの流れ:期間・費用・助かった制度など

☆判明から最初の手術までの期間:おおよそ4ヶ月

これは今になって失敗したかも?と思ったことだが、健康診断→専門病院での検査→大病院(手術)と治療を段階を踏んで進めているが、健康診断でアラートが出た時に、最初から大きな病院で検査を進めたほうが手術までの期間はもう少し短くなったかもしれない。ただ、前情報が何もない状態で病院を選ぶのは困難だし、自分で予約を行うよりも、事前に専門の病院で検査を受け、その結果を持っていけたので、その後の進行や治療もかなりスムーズに進められているのではないかとも思う。
乳ガンは進行が遅いガンとのことで、少しぐらい時間短縮できたところで、結果は同じと思われた。それより、事前に専門医で検査を行うことで、治療の知見が多い病院をいくつか紹介してもらえたのが、病気にほぼ無知の自分にはありがたかった。

特殊な治療を選ぶと1年待ちとかになることもザラなようなので、先進医療を選ぶ際は自分のガンの進行具合や転移などの様子を見ながら自己責任で。

本当はもう少し早めに手術が可能(期間的に3ヶ月強)ではあったが、今年は久々の9連休なGWであったため、人気旅行スポット並みに手術の予約が混んでいて取れなかった。考えることは皆同じである。

☆費用:トータルで30万円弱

ざっくりですが、事前の検査で10万円弱、入院で20万円弱(現在計算中)。
高額療養費制度を入院時に提示していたので、おそらく安くなっている。

☆助かった制度など:高額療養費制度、入院グッズのレンタル、コロナ禍

高額療養費制度は、高額医療の支払金額をおさえることができる制度。書類の発行に数週間かかるので、自分の場合は生検でガン確定した時に申し込みを進めた。
入院グッズレンタルは病院で案内がある。数百円/日で、パジャマやタオルなどがセットになっており、備品や使い捨ての下着も追加で申し込み可能なので、短期間の入院なら利用したほうが断然お得。何よりメンタル・フィジカルともに安心である。
その他、これは賛否が分かれるところだと思うが、コロナが5類移行になりたてだったため、面会禁止・手術の立ち会い無しで済んでいるのは、他人への迷惑が最小限になり、自分的に良かった。

もし今後、入院などで立会人などが必要なことが起きたら、人のレンタルサービスや何でも屋にでも頼もうと思う。退院後の生活が若干心配だが、家事代行サービスでなんとかするしかないと思っている。
お金で解決できることが多い時代に感謝!

☆参考になった情報

ガンの総合情報サイト(https://ganjoho.jp/public/index.html)とがん研の本+病院内にあったエビデンスに基づいた資料は、本当に参考になった。
それを読んだら、色々なことがかなり腑に落ちるし、変な情報に惑わされなくて良い。あと、日本で上位クラスの施術数がある順天堂医院に入院したため、看護婦さんとか、かなり親身に相談に乗ってもらえるのでかなり安心だった。
あとは、Forbesの北風さんの連載(https://forbesjapan.com/articles/detail/30834)がガンのタイプ・進捗的にほぼ一緒で参考になった。
がん研究センターの研究論文なども読んでみたら、違う発見があったかもしれないとは思うが、そこまではしなかった。

なお、個人ブログなどの記事は、正しい情報が欲しい自分には不向き。


以下、読み物的なこと

この後の話は、全く役に立たない可能性のほうが高いので、読みたい人だけどうぞ。
時系列で紹介します。

健康診断

2023年1月中旬
会社で用意されている基本メニューに、毎年受けていて昨年たまたま忘れていた婦人科の検査項目を追加して臨んだ健康診断。数年に渡り、毎回血液の数値がぶっちぎりで異常値ではあったが、それ以外の不具合が見つからず、はっきり言って舐めていた。今年に限っては、一通り診断が終わったあと、問診が普段より厳しい口調だな…とは思っていた。

数日後、オンラインで確認した速報で、乳腺部分に
「D 要医療:石灰化(カテゴリー5)」
の文字。

見慣れない結果にオンラインで調べてみると「カテゴリー5=ガンの確率100%」とのことだったので、すぐさま乳腺科の専門医院をググり、評判が良い表参道の専門病院に電話し精密検査を予約。
元々理系でファクトベースでしか心が動かない上に、毎回、何かしらトラブルが発生する仕事に慣れすぎたせいか、この時点でショックは全くない。
なってしまったものは仕方がないので、対応どうする?の気持ちのほうが強い。

数日後には健康診断結果がこんな感じでモバイルで確認できた。右は昨年の検査結果。血液E2の異常さ(毎年白血球の数値が限界突破してる)はともかく、他はほぼ異常なし。

ちなみに、目安としてよく言われてる「胸のしこり」だが、おそらくなかった。あったとしても、全く自分では気が付かないレベルの大きさ。乳ガンは普段から気にはしていたが、たまに胸を触っても全体的にぷにぷにだったので、全く気が付かなかった。病院でよく見る乳ガンの模型、ちょっとしたトラップかもしれない。

なお、後日ちゃんと郵送されてきた検診結果には、マンモグラフィ画像のROMと紹介状が入っており、生まれて初めての紹介状にプチ興奮したが、結局この紹介状は使わなかった。

再検査と生検

2023年2月中旬から下旬
再びのマンモグラフィで、カテゴリー5は揺るがなかったため、生検(生体組織を採取して調べる検査)へ。局所麻酔を行い、病巣と思われる部分の組織を12ヶ所採取(検査後に教えてもらった)、思ってたより数が多くて引く。
生検はマンモグラフィで映像を見つつ、ボールペン大の太さの針で組織を取るもので、何故か5人程度の人に囲まれたうえに、一人、ずっと足を微妙なタッチで触り続ける人がいて、笑いを堪えるのに必死だった。
「笑っていはいけない病院とはこれだったか…。」と思いつつ、30分程度の採取→20分程度の止血→30分程度様子見の後、帰宅。

胸の病巣にマーカー(2mm程度の金属コイル)も入れられる。生検の傷は胸の脇に数ミリの穴が空いた感じ。当日は胸部分は包帯でぐるぐる巻きだし、キズを止めるテープをガチガチに貼られていたので、見た目はかなり痛々しかったが、痛さはほぼなく、正直なところ、見た目の大げささに戸惑っていた。次の日にはシャワーもOKだった。お湯に浸かれたのは3日目あたりからだった気がする。

この時点で、とても信用している大切な友達にだけ状況報告。
今考えたら、自分が異常に冷静なだけで、普通はそんなこと告られたら動揺するよね…と反省しかない。

大学病院での追加検査(MRI、リンパ生検)

2023年3月中旬~下旬
2月の生検検査の結果(ROM、病理プレパラート)を受け取りに行った際に、調べた病巣が「ステージ1の浸潤性乳管ガン(20mm程度・部分切除の治療ができるギリギリの大きさ・転移する)」であることが判明したため、手術のための病院をいくつかオススメされたので選択&病院の予約も行ってもらう。

ステージが1だろうが、どんな手術をしようが、死ぬときは死ぬので、可能な限り早い治療をしたほうが良いと踏んだ。
よくある流れなのか、翌日の診察予約をサクッと入れてもらえた。この予約で、自分で行う初診までの通常のめんどくさい手続きもショートカットされて、かなり良かった。

日本のガン治療アベンジャーズが集まってる「国立がん研究センター」は、オススメラインナップにもちろん入っていた。が、血縁者にどうしても今は病気をバラしたくない&特殊な治療を選ばなければ、オススメならどこでも良いとの事だったので、病院名で病気がバレず、通いやすさ&ガン以外の病気のことも考え、提示されたその場で順天堂医院を選択。

普通に予約してた場合は、最初の受付だけで待ち時間が約1時間程度、診察までに更に待たされるので、事前に基本情報も渡されてるし、これはめっちゃありがたかった。

検査結果を自分で運ぶカオス。自宅に郵送でも良かったが、敢えて取りに行ったのが、結果、正解だった。

大学病院での初診時には、レントゲンやCT、造影剤を使用したMRIなど、ありとあらゆる種類の検査を、できる日にできる限り目一杯詰め込まれた。仕事が忙しいと伝えていたこともあり、超効率化してもらったが、諸事情で1日に収まらず何日かに分かれた。
ついでに初診時の問診で色々話をして、血縁者にガン経験者が多いため、遺伝子検査のパンフレットももらう。
※ちなみに検査費用は20万円程度(保険適用外)とのこと。

MRIの検査の日は、ちょうどピンポイントで死ぬほど体調が悪く、観察する余裕がなかったのが残念だが、機械に入るときは下向き・謎の器具に胸をはめ込んで体を浮かせる感じの体勢での撮影だし、ずーっと鳴ってる機械音がデカすぎるドラムンベースの4つ打ちだし、造影剤注入しながら体勢を整えるのは至難の業…で、めちゃ面白アトラクションだった。
CTのおとなしさを少し見習ってほしいぐらい。

MRIの造影剤注入後の処置が斬新すぎて、思わず写真取っちゃった。それでそう押さえますか?的なコペルニクス的発想。

手術の内容と治療方針

2023年4月上旬~中旬
MRIの結果により、若干リンパ付近が怪しいものの転移がないと思われる事が判明。ガンの種類も「やる気スイッチが入ってないやつ」とのことだったが、ガン細胞が60mmの範囲で放射状に広がっていることがわかり、右乳房全摘出へ。

手術後は最低5年~最大10年のホルモン治療とのことで、色々終わり感があるが、薬を飲み続けるのはかなり辛いようなので、様子を見て止める可能性が高い。が、始まってみないとわからないことは後で考える。
なお、片方胸が無くなることについては、本気でどうでもいいし、なんとかなるよねって思った。

MRIの結果が出る前は、そこまで広がっているとは分からず、事前に「薬でガンを小さくしてから部分切除かも?」とか「大きさ的に部分切除可能だし、局所麻酔で済むかも?」とか聞いていたので、MRIの映像にガッツリ映った病巣に少しびっくりしたが、個人的に面白かったので、あの画像はちょっと欲しいなと思った。
また、医師の「部分麻酔だと怖いので(意識を)落とします!」の説明&強い一言に笑った。笑ってはいけない病院パート2である。

数日後、入院日を決める診察&入院手続きを行う。
事前に行っていたリンパ生検の結果は陰性ではあったが、簡易的なため、手術時にセンチネルリンパ節生検も同時に行うことに。
聞いた瞬間は「聞いたこと無い検査だけど、マトリックスの敵にいそうな名前の検査だな。何のことか知らんけど、どうせ転移してたら取るんだし…。」と思った程度で、それ以上の感想はなかった。
※ちゃんと、検査の内容や何のために行うのか、詳しく説明してもらえます。

こういう説明資料があるということは、かなり多い治療方法なんだろう。という安心感。読んでみたらなかなか硬派過ぎて引く内容。

全身麻酔の説明資料とかももらう。全身麻酔についてだが、ドラマでよく見るマスクに加え、自力で呼吸ができなくなるので気管に管を通すらしい。その際に、下手すると歯が取れたりするらしく、麻酔が可能か?の検査や、入院前に歯の検査もされた。

麻酔技師の方と「ドラマで麻酔されてる患者は見るからにヤバそうで、自分もあのようになるのかと思うと、写真撮りたい気分。」とか雑談してたら「実際はドラマとかで見るより、アットホームな雰囲気ですよ!」と謎の力説をされる。「麻酔がアットホームってどゆこと!?笑」と思わず突っ込む。本場の医療ギャグが毎回シュールすぎる。

あと、具体的に手術日が決まるまで、運動はもちろん、食事制限などの制限項目について、特に何も言われなかったのが意外と言えば意外だった。
※人によっては、事前に薬物治療もあるとのことなので、そういう場合にはアドバイスがあるのだと思う。

ここまでついては、治療方法含め、都度、ほぼ即答しているので、おそらく早めに進行していたと思われる。

手術日が決まった途端に、タバコ・お酒はもちろんのこと、サプリやプロテインもダメ!と言われて、普段まともな食生活じゃないのもあり、サプリで補ってた栄養が取れてないのか、肌荒れが酷いことになった。

入院生活

2023年5月下旬
1日目:色々準備があるため手術日前日に前乗り。
入院自体、物心ついてから初めてなので、諸々説明を受けたあと、あまりにすることがなくて院内探検する。

病室に着く頃にはフェスに来た人みたいになった。ある意味、祭りには違いない。藤井風の「まつり」気分でちょいダウナー。

センチネルリンパ節生検で薬を入れる際は、少し痛いと聞いていたが、蜂に刺されたときの痛さだった。これが今までの検査の中で一番きつかったかも。

2日目:手術。
事前に3時間程度と聞いていたので、特に焦ることもなく進行。手術室は、今まで見たことなかった感じと雰囲気の部屋だった。うまく説明できないが、アットホームではない。生暖かくて柔らかいベッドに寝て、いろんなものが剥ぎ取られていく中、「お肌すべすべですね~」とか言われてる間に意識失う。気がついたら終わってた。

手術後は、途中で何度か起きつつ、爆睡。バッチリ目が覚めたら11時間経ってた。麻酔+酸素マスクで、徹夜明けの飲み屋のママレベルで喉がガラガラになる。

全身麻酔、あれが世でいう臨死体験に一番近いと思う。
あっさり意識がなくなるのは斬新過ぎた。

3日目:手術直後の経過観測。
傷口以外の水洗いがOKだったので、のんきにシャワーに行ったら、心の準備無しで傷口を見る羽目に。メンタルモンスターで良かったと思った瞬間である。傷は30cmくらいの幅で、見た目がかなりエグいので、同じような手術を受ける人は、ほんとに心の準備をしてないとキツイと思う。
…ちょっとだけ「大胸筋を鍛えようかな?」と思った。
少し起きてなにかするも、すぐ眠くなって寝ちゃってた。合間にコンビニ行ったりして遊ぶが、傷よりもドレーン(傷から水を抜く器具)が出ている部分に時々激痛が走ることが多々あり、若干動けず詰んだりしていた。無茶は良くないなと学んだ。

4日目〜6日目:ドレーンが取れるまで療養。
傷は全く痛くない、というか、筋肉痛程度の違和感。(個人的には痛みに強い方なので、敢えて言うなら、坐骨神経痛のほうが100倍痛いし。)筋肉に傷がついてないからか、手術前の70〜80%くらいは稼働しているが、ドレーンが入っているので無茶な動きはできない。コンビニとかスタバとか院内の庭園に行ったりして遊ぶ。今日入院して何日目だっけ?くらいに変化なし。
体についてるドレーンが取れないことには、退院できないので、寝るか暇つぶしをがんばってた。

7日目:ドレーンとのお別れ。
翌日退院となる。退院日が木曜だったので、数日余分に休みを入れて、入院から退院まで11連休にした。

その他、インターンの看護婦さんに麻酔中の患者さんの状態について教えてもらう。完全に寝てるわけではなく、酩酊した人みたいになっているそうで「お名前なんですか?」「りんごです」みたいな噛み合わない会話とかをしている場合もあるそうだ。
…自分もろくでもない事を呟いてたらどうしようかと焦りまくる。

なお、入院中のご飯は、途中から好きなものを選べ…とばかりに一覧表を渡されるので、ありがたかった。

術後数日経過した今、体力と体重の落ち具合にびっくりしている。
退院直後、必要な装備を買いに動き回っていたが、死ぬほど疲れて階段を登れなくなったりしてたし、体重は手術前から2kg減っていた。
手術をした右胸周りの稼働状況は、病気前の95%ぐらいで、疲れやすい事以外は普通に動いている。

感想と今後したいこと

ここまで読んでいただいてありがとうございます。
健康診断はホント重要で、もし自分のことが大切なら、受けられるだけ早いうちから精密検査したほうが良いと思います!
仕事にフルコミットしていたせいか、うっかり一回マンモグラフィの検査を忘れただけで片方の胸が無くなるというこの展開は、自分としては予想外過ぎたので。

ただ、これがもし、忘れずに検査を受けていた去年の話だったら…と思うと、体調が悪くても休めないレベルで仕事が集中&忙しかったのと、かなり精神的に余裕がない状態での治療となり、それはそれで良くなかったと思う。実際、手術前、ちょっとだけナーバスになっていて、普段の自分ではまったくならないペシミスト的発想に悩まされたのと、物事の良し悪しは一概には測れないなとも思った。

いつ死んでもいいと思っているが、今はあと数年だけはちゃんと生きなければいけない事項が発生中なので「自分のQOL < ガンを除去して生存率を上げる治療を選択」したつもり。そもそも乳ガンのステージ1の5年後の生存率は、転移さえなければ90%以上あるので、良い方に考えている。

なお、他の同日入院の方と話をする機会があったので聞いてみたら、同じ様に全摘出ではあるが、ステージも発見経路・手術までの期間・術後の対応予定など全く違っていた。同じ乳ガンでもタイプが複数種あるので当たり前ではあるが、本当に早く見つけることが重要なのだなと思った。

その他だと、個人的には、病院に入院するための同意書など、他人にどうしても頼らねばいけない内容にかなり苦戦した。諸事情で血縁者には隠したく、ここ数ヶ月はその悩みでほぼ詰んでいた。結局、手術の1週間前辺りに、血縁者に何も説明せずに名前と連絡先だけ聞き、何を聞かれても、とぼける・論点をずらしていたが、結局手術後にほぼバレた。

あと、できればもう片方の乳房も病気の予防で取りたい気持ちが強い。再建ではなく、左右の大きさを揃えたほうが、今後のメンテナンスや趣味(ジムに通ったり、サウナや銭湯めぐり、あとファッションとか)を考えると他人が見た際のびっくり感は緩和されるし、自分も見られてると考えるのが嫌なので、安心な気がする。
また、せっかくなので、しばらく2Weeksタトゥとかで、万が一、他人に見えてしまっても、見た目グロい(✕)→術後だけどかっこいい(◯)にしようと思う。

インディゲームやeスポーツなど、オシャレに紹介することでイケてる職業のように見せるあの手法は、ぜひとも真似したい。

なお、仮に胸を再建するとしても、胸のサイズがGカップなのもあり、グラビアアイドルでもないので、そこまで大きな胸は本気でいらない。
それに大きさ的にもインプラントは不向きで、メンテナンスの煩雑さや危険のほうが気になるレベル。自家組織だと(それ以外の部位は難しいため)腹部を使うことになるが、筋肉組織にも傷がつくことになりかねず、移植した組織が壊死する可能性もあるので、いずれにせよ余分な負荷がかかるのは本当に嫌だし、必要ないと思っているものに、そんな苦労はしたくない。

同じように再建しない人の意見も聞きたい。できれば、周りの信頼している知り合いから聞いてみたいところだが、病気の内容のせいか、殆ど聞いたことがないのが残念。それに、最近は再建だけでなく、予防切除にも保険が適用されるとか気になっていたりする。

その他、手術前に、ゲーム友達の現役アスリートに「おっぱいを小さくするには?」とか雑に質問して困らせたりしていたが、体力が戻ったら、本格的にトレーニング方法について教えてもらおうと思う。

本当、よくこんな適当な質問にちゃんと答えてくれるな…と感謝しか無い。このあとトレーニング方法をいくつか提案してくれた。

今、ちょっとだけ、ガンサバイバーという言い方にかなり違和感がある。
どんな病気でも死ぬ人は死ぬし、悩みも深い。日本の三大疾病であるガンですら正しい情報を探すのに苦労するから、どんな病気でも安心して正しい情報が手に入る場や相談できる場が、もっとちゃんと検索できて、身近になると良いと思う。
私があまりにも医者に行かないせいもあるが、いざとなったときの心細さは半端ない。
ガン特約がついた保険も、FPによっては必要ないという意見もあるかと思うし、貯金はあるので入ってなくても良かったが、働けなくなった際の安心になるので、自分的には良い選択だと思っている。

また、こうやって自分の状況を書いてみたものの、同じ病気に悩む女性の参考に全くならないことだけは自覚している。全摘および薬物治療の話を聞いてもなんとも思わず、最悪、数年の命なんだなと思った程度なので、特に悩んでいる人の気持ちには残念ながら寄り添えないし、応えられないなというのが本音。

以上…こんな内容のnoteであっても、誰かの参考になれば幸いです。


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