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銘柄分析 イオン(8267)

①過去5年分の決算状況
②決算プレゼンテーションの確認と今後の展望

①決算状況
私が銘柄分析を行う際に重要としているのが
1.売上高の推移
2.営業利益の推移
3.営業キャッシュフローマージンの推移
4フリーキャッシュフローの推移

この4つです。
大事なことはもっとほかにもあるのですが、長期保有をするにあたってはこの4つが非常に大事になってきます。各項目の理由に関してはそれぞれの数値を紹介する際に説明していきます。

1.売上高の推移

5年間の売上高推移

売上高に関しては、とにかくここが伸びないことには会社は伸びません。
物がしっかりと売れているのか、収益をしっかりとあげられているのか、ここが1番の肝といっても過言ではないです。
ここ最近値上げの影響があるので、基本的に小売業で売り上げが減少することはないです。
今の日本はインフレ率が3%なので、売上高に関しては3%以上成長するはずです。それがないとなると、値上げがうまくいっていない可能性があります。今後の決算では、インフレ率をしっかりと上回っているかどうか。ということをしっかりとみていきましょう。

2.営業利益の推移

5年間の影響利益

営業利益とは、売上高からその売上高にかかった費用を引いたものを指します。
売上高が上がっても、それ以上に費用がかさんでしまうと、
「増収だけど減益」ということになります。
ここ3年間は増収増益となっています。

3.営業キャッシュフローマージン


5年間の営業キャッシュフローマージン

聞きなれない言葉になるかと思いますが、売上高に対してどれだけの営業キャッシュフローがあるのかを示す指標になります。
決算書類を見ていると、「現金、預貯金」というののほかに、「売掛金」「未収入金」といったような感じで、資産としては記載されているけど、実際にまだ入金していないということがよくあります。
なので、売上高などすべての数字が上がっていても、営業キャッシュフローが増えていないと、資金繰りがうまくいっていないのでは?という心配が出てきます。そして、この営業キャッシュフローマージンが高いビジネスだと、売上高を見事にキャッシュにつなげられているということです。
目安は15%以上とされています。そしてこの数字は高ければ高いほど良いです。
イオンに関しては小売業であり、この数字は低くなります。1桁なので、効率の良いビジネスであるとは言えないです。

4.フリーキャッシュフロー

5年間のフリーキャッシュフロー

キャッシュフロー計算書の中には
「営業キャッシュフロー」「投資キャッシュフロー」「財務キャッシュフロー」の3つがありますが、このフリーキャッシュフローは、営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを足した値で求められます。
要するに、稼いだお金(営業キャッシュフロー)から、会社に必要な投資額「投資キャッシュフロー」を引いたものがフリーキャッシュフローになります。
基本的良い会社は、
営業キャッシュフローはプラスで、投資キャッシュフローはマイナスになります。
フリーキャッシュフローが上がったり下がったりしており、しっかりとした経営状況とは言えないですね。

ウォルマートから考えるインフレ下での小売業。
高インフレ下でウォルマートに何が起こったか。


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基本的には全くいりませんが、 記事を参考にしてめちゃくちゃ利益がでたときには、「端数くらいくれてやる」っていう感じで投げてもらえれば、また記事を書こうと思えます。笑