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45歳で起業し6年、55歳の代表役職引退まであと4年。 〜どこかで陽は昇る〜

 45歳で起業して5年の50歳の1年前に、5年後の55歳末日まで現在4つの団体の各種プロジェクトの代表を役職勇退することを公言して、1年。少しややこしいが要するに、企業の役職勇退制度のように55歳で今代表を務める4つの団体の代表を勇退する、と決めて1年。

 1年前にこの意味合いを書いた。企業に在籍していれば役職定年の年齢に差し掛かる55歳。45歳で一念発起した起業や独立から10年。惰性にせず、願わくば100年の人生に向けての新たなエンジンを得に行く。



 定点観測として①この一年の各団体の動きと、
そして朧げに見えてきた②55歳からやろうとしていることを、
ここに書いて、今後の4年・20年・50年を見据えていきたい。

(ちなみに、1年後などのすぐではなく数年後と、少し先まで自分が関わっている実感を持てる期間での代表移行は今の所オススメです)

①この一年の各団体の動き

 全体として、各団体のベースの社会課題とビジネスをかき混ぜかたは少しづつ進み、4つのうち3つまでは次の代表もほぼ決定した。
 ただ今ここで小さくまとまるのではなく、まだまだ必要とする人に届いてない現状にチャレンジして大きく広げて、そして整えていく。

 社会の課題とビジネスの接点はここ数年で確実に広げてきた。ALIVEは日本最大規模の社会課題とビジネスが交じわるプロジェクトにも成長したし、それを複数のプログラムでの掛け合わせも作ってきた。しかし、まだまだコップの中の嵐にすぎない。

 これを自ら外に出ていく。一人でも多くの必要とする人にもっともっと届けていきたい。たとえばALIVEは純広告をこれまで1円も使わずにここまできた(これはこれで頑張ってきたなという感慨はあるが)のを、今年はマーケティングをもっと実施するし、他の団体ともこれまで以上に協働しながら、もっと大きな価値につながっていく。

 この観点で、春先から今まで、湘南・能登・東大・鹿児島・新島・カンボジア、ラオス・・・、いろんな場所で、いろんなスタイルで、いろんな関わるメンバーと、現状を打ちやぶるための議論と内省をくりかえしてきた。




ALIVE 次世代リーダー向け越境学習型社会課題解決プロジェクト


 8年目で過去最高人数の参加者を迎えたALIVE。23年度は、EASTに加えて、WESTも年間3回転し、それを支える事務局の強化-認定テーマオーナーの継続輩出・認定セッションオーナー新設・SV機能の拡大・ALIVE保健師制度の運用-が安定的に回り出した。参加していただく次世代リーダー、送り出す企業人事、事務局に関わる皆さんに感謝しています。


 今年度は、クオリティを保ちながら、もう一度広げていく。ここで満足することなく、このかけがえのない体験を一人でも多くの企業の次世代リーダーに届ける。また参加した次世代リーダーの関わりシロをたくさん作る。


・企業ごとのALIVE参加者のコミュニティの世話役-ALIVERS(アライバーズ) の公募
・ALIVEのマーケティングチーム公募
・ALIVE保健師の継続募集
・人事部長勉強会という名の飲み会定期実施
・越境学習だけでなくその他の人事課題と掛け合わせたテーマで、その他様々な団体との連携を強化
 ー早速DXリスキリングイベントを6月に実施します!
などなど、新たに取り組んでいきます!
https://form.k3r.jp/enfactory/dxconference?k3ad=alive



100DIVE 関係人口共創型ローカルビジネス創出プロジェクト



 
2021年8-10月に実施の1期以来これまで6期16地域で実施。4つの法人が立ち上げり、5つが近日立ち上げを検討中。縁もゆかりもなかった地域の関係人口となり、地域人材のバックアップにもなっている。地域内外のエンジンとして役割を発揮している100DIVEでは、今年度は更なる加速を目指しパートナー制度をスタート。ローカルビジネス創出に加え、関係人口づくり・地域人材バックアップの価値をもっと広いやる気のある自治体にアクセスしていきます!5/23,24,27で自治体向けイベントを開催。



REVIVE 成熟層向け異業種混合社会課題解決プロジェクト


 まだまだ元気な成熟層が新たな役割に気付く機会を提供して、7年目。次世代リーダーのALIVEにも負けず元気な提案を繰り広げた2023年は、1テーマの限界36名のチーム編成となりました。立ち上げ時期のこの層への人材育成の反応の薄さを考えると隔世の感があります。
 2024年は、2テーマに拡大します!単なる参加者が気づくだけでなく、周囲の成熟層や後輩への影響の大きさを年々感じる中で、キャリアの棚卸し研修との連携して意義を拡大していきたいです。


OTD 組織変革のためのダイバーシティ


 OTD普及協会は5周年。のべ145社になる研究会・94人以上となる認定講師。ワークショップの受講生も6000人規模へ。「OTD視点(社会モデル✖️マイノリティの視点を組織変革に活かす)を社会や組織にインストールする」活動を着実に広げてきて、D&I担当だけでなく徐々に組織のトップ層やマジョリティ層にも浸透してきました。D&Iに加えてE(エクイティ・公平性)の視点を組織が気づくきっかけという意味合いも再認識できた一年でした。
 2024年は、組織のいびつさ(不均衡)に気づいたマジョリティ層をどのようにフォローアップして、組織の変革につなげていくかに挑戦する一年にしていきたい。コーチやメンター、ファシリテーター、キャリアコンサルタントなどのフォローアップすることができそうな専門職種の団体とも連携していきます。5/20には企業トップ、フォローアップ団体をお呼びしての5周年カンファレンスを実施、5周年にふさわしい豪華登壇者です!
https://otd20240520.peatix.com
 内部的には世代交代に向けての組織作りにも力を入れていく一年にしたいと思っています。

その他


 EVE(イブ)高校生向け社会課題解決プロジェクト、WAVE(ウェイブ)海外版社会課題解決プロジェクトなど新たな取り組みも2023年から始まってます!
 2024年はEVEは3期目となる夏期開催決定、WAVEも7-8月でカンボジアのテーマで実施予定です。ご家族などの興味ある方や個人参加も可能です。


②55歳からやろうとしていること

 51歳になる前から、代表役職を引退後は夫婦で長期の旅に出ようとぼんやりと思っていた。1年経つ中でその想いはさらに強まっている。日本も世界中も、もっともっと多くのことを感じて、その中からライフワークである社会の課題とビジネスの課題の掛け合わせ方を紡ぎ出していく。

 阪神大震災直後の1995年3月。日本最西端の与那国島から海の彼方に薄く広がる台湾に沈む夕日を眺めながら感じた、就職をひかえて旅が打ち止めになることへの感傷を今も覚えている。大学4年間の100日以上の野宿のバイク旅では、自分で次の目的地を決め、自分の力でたどり着いていくことを通じて、ひとつづつ自由に大人になっていく喜びがあった。



 55歳で代表役職を引退し、新しい可能性を求めてまた旅立つ。最初の1年は日本中を巡り、その後は世界中を ’旅する’ というよりも少しづつ短期間住みながら、その土地や人、社会を感じたい。世界中の現地のリアルに触れることで、新たなエンジンを見つけることができるとそれはすごく幸運だが、それが見つからなかったとしても、探求し続けるだけで十分な気がしている。

 人事を尽くして天命を待つ
 自由であること
 何かを残すために生かされている
 社会の課題とビジネスをかき混ぜる
 人と人が泥臭く交わるプロジェクトの場

 なんとなく今までの人生の中で培ってきた想いや大切にしてきたこと・信念・人生観がこの旅の中で結実しそうな予感と今後の100年の人生のエンジンとなることに期待して。



 30年前の大学4年生の夏。海に沈む夕陽を追いバイクで日本海側を北上していた。惜しいところで水平線に雲がかかってどうしても海に夕陽は沈まず、もどかしい思いで最北端の宗谷岬までとうとうたどり着いたその日。真っ赤で大きな太陽が海に沈んでいった。


 夕陽で海一面が真っ赤に染まった宗谷岬の30年前のあの日の翌日、今度はまんまるで赤い太陽が逆サイドの東から登ってきた。そこから30年後の今年の鹿児島やアンコールワットやラオスのシーパンドンや新島の太陽は残念ながら直接海に沈むことも登ってくることもなかったが、どこの太陽も心を動かすものがあった。

 30年の社会人人生の中での '当たり前' に自覚的になって、またひとつづつ自由になる旅に出る。自分の大切なものを大事にしながら。もう野宿の旅とはいかないだろうが。
  この辺りの期待を、また53歳の誕生日までにはもう一段クリアにしていきたい。

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