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#ごはん家族募集します

「#家族募集します」

新しく始まったドラマのタイトルです。

このタイトルが初めて目に入って来た時、ドキっとしたんです。

実は、私、同じことを真面目に考えたことがあるんです。

24時間、完全に住まいを一緒にしなくてもいい。ご飯の時だけ一緒に過ごす家族。

名付けて「ごはん家族」

ご飯を一緒に食べて、今日はこんなことがあったよと、本当にたわいもない会話をしながら食事を楽しむ食卓。

ルールはただ一つ。

朝ごはんと夜ごはんを一緒に食べる。

私たちにとっての食事

ごはんを食べるって毎日3回あって、80年生きると考えても、87600回。

私たちは食べることで生きていて、食事はその根幹。

何を食べるか、美味しいのか、値段はどうなのかと考えがちですが、食事は栄養を摂取するだけの行為ではありません。

食事を通して、会話を通して、時間を共有し、コミュニケーションを取る。

食事の時間を、大切に丁寧に過ごすことが「生きている」ことなのではないかと思ったのです。

一人暮らしの人がかつてない程に増えて、長い間、人類が当たり前に行ってきたその行為が、急激に崩れているような危機感を感じたのです。

ごはん家族アパート

そこで考えたのが、ごはん家族アパート。下宿みたいなイメージで、シェアハウスとはちょっと違う。

イメージとしては、6部屋から8部屋ぐらいあるアパートで、1つは共有の部屋。皆で交代でご飯を作って一緒に食べる。おはようやおかえりを言い合う。スポーツイベントがあれば、一緒に観戦する。もちろん、友達を連れてきてよい。

何気ない会話のキャッチボールが、心を健康に保ってくれる

一緒に食べることで、ごはんがより美味しく感じられる

誰かと時間を共有している感覚が、自分の存在を認めてくれる

困ったことがあれば、得意な人が苦手な人を相互に助け合う

もちろん、いいことばかりじゃないだろうけど、そこからいいことも悪いことも共有して、生きていくのが家族であって、社会であって、人間本来の姿


私たちが失っていっているもの

時代が大きく変化して、一人暮らしの人が増えました。時代が変化してしまったなら、家族も変化してよいのではないか。

家族がいない人達が集まって、新しい形の家族を作って生活するのもあってよいのではないかと考えました。

長い人間の歴史から考えたら、超イレギュラーなことでしょうけど。

今の私たちは、ちょっと不愉快だったり、自分の思うようにいかなかったり、時間をすべて自分のためだけに使えなかったりということに不満を抱いています。

けれど、その小さな不満を解消する裏で、人間としてもっと大きなことを失っていっているのではないか。

人間は社会的な生き物で、人とコミュニケーションを取り、その存在を認められることで生きていくことができます。

今の日本でその基本ができないならば、今の時代にあった新しい家族を作ってもよいのではないか。家族を募集して一緒に生活をしてもいいのではないかと。そんなことを真剣に考えたことがあったのでした。


最後に

一人での快適さを選び、助け合わないことを選んだ日本。そうせざるを得なかった人たちに、何かできることはないのか。このドラマがそれを思い出させました。

ドラマでは一人暮らしではなく、一人親たちが子供を連れ、助け合って生活するという設定。別の新しい家族の形が提案されるのでしょうか。ドラマに注目したいと思います。

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