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外資面接で大切な5つのポイント

私には二度の退職経験と二度の再就職経験があります。

  • 日本企業を2度の流産を経て退職し娘を出産。
    3年のブランクを経て外資転職。

  • ワーキングマザーとしての苦悩の末に退職。
    3年のブランクを経て外資転職。

ワーキングマザーとしてだけでなく、さらにブランク付きで外資への再就職を挑んだ私が行きついた、2度の外資面接に共通する5つのポイントです。

ワーキングマザーであるなしに関わらず、ブランク有無に関わらず、外資の就職面接を受ける際の参考になれば幸いです。

アドバイスを求められた際に紹介してきた【転職メソッド】を
『ブランクからの外資転職』コラムとして紹介中。

2022年は娘と旦那さんの日本企業からの転職も無事に果たす。

外資面接で大切な5つのポイント

  • 正直であること

  • 得意なこと

  • 不得意なこと

  • 成功したこと

  • 失敗したこと

20代の頃、私はある俳優の方から女優にならないかと言われたことがあります。容姿が優れていたわけではなく、「表情筋が一般人レベルではない。こんなに自在に表情筋を操れる人を知らない、女優になったらいいのに」とのことでした。

訓練したわけでもなのに、表情筋が柔軟ということは常に微妙な感情を表情に表しているのだと思います。そのためきっと、嘘をついてもすぐにバレてしまうだろうと心配する私は、嘘をついてもどうせバレるなら、正直でいるように努めています。表情と言葉がなるべく一致するように。

そのため、この5つは堂々と正直に言えるようにしています。特に面接の前には念入りに心に嘘がないかを確認です。

正直さをしっかりと準備しておくと、不意に用意していない質問をされても安心して堂々と正直に振る舞うことができます。


実は、この5つのポイントの重要性について、昔から自然に習得したものではありません。この重要性を学んだのは外資転職の面接の場でした。


正直であること・得意なこと・不得意なこと

初めての外資系企業への面接は7回、8人の方が相手でした。日本人・外国人が混じった8人でした。

2回目の日本人のインタビューアーの方との面接が私の人生において素晴らしい出会いとなりました。
今回示した5つのポイントのうち、最初の3つ、正直であること・得意なこと・不得意なこと を明確にする重要性は面接中に教えていただいたものです。

面接の冒頭はよくある過去の経験と、再び仕事を再開する理由や背景の説明を求められました。一般的な面接のやり取りが終わった後、面接についての重要なアドバイスを頂戴しました。

「吉田さん、私は吉田さんと一緒に働きたい。だからこれからアドバイスをさせてください。吉田さんは責任感があって頑張り屋さんだと言うことが伝わってきます。きっと他の面接をする方もあなたと一緒に働きたいと強く思うでしょう。だからこそお伝えするのですが、これから先の面接でいくつか注意があります。」
「『様々な職種の仕事でどれが良いか?』と聞かれると思います。その時に『どれも大丈夫、頑張れます!』と言うのではなく、自分の得意・不得意に照らし合わせて、向いていない職種などの提案があったら、それは嫌だと明確に伝えてください。自分の不得意を理解した上でやりたくないことはやりたくないと自分に正直に答えてくださいね」


「では聞きますよ」といくつかの職を並べてくださいました。

「Aは、・・・なので、経験も興味もあるし何より自分自身が活かせると思います」に、
「良いですね〜」

「Bは経験がないけれど『創る』というイメージがわくので楽しくできそうな感じがして惹かれます」に、
「なるほどそういうのでワクワクするのですね」

「Cは私は緻密さや正確さを求められる仕事よりも感性を生かしたいので、やりたくありません」に、
「自分の苦手を知っているというのは、自分を理解できている証拠です。素晴らしい!」

このように、残り30分の面接時間は今後の人生に影響を与える貴重なコーチングの時間となりました。


その方の後に続く5回の面接は、アドバイス通り様々な職種のオファーや、人となりのヒアリングでした。
素直に、いわゆる得意のアピール部分だけではなく、苦手もアピールして、私と言う人間を理解してもらうように努めました。また、直感で心がときめかない職種には「つきたくない」と明確に即答しました。

結果、最初の外資企業は初めてのトライで一発合格。

面接中のコーチングがなければきっと、「あれもやります、これもやります」と回答して、自分自身を理解し尽くせていないと判断されてしまったかもしれません。素晴らしい出逢いに感謝です。



成功したこと・失敗したこと

この二つのポイントは、私自身が人と話していてものすごくその人となりが出てしまう質問だと思うからです。

正直に答えている人は目をキラキラさせながら訴えるように楽しそうに成功談も失敗談もお話しされます。自分のダメさを失敗と重ねてお話しされ、それがとても人間らしい表情となるので、正直にお話ししてくださっているのか、テクニックでお話しされているのかは一目瞭然です。

内容ははっきりいってなんでも良いのです。その人らしい成功と失敗のストーリが、その人らしさを際立たせる話となるので、ぜひ準備をしておいてください。もし面接で聞かれたら、その時の『成功したー!』『失敗しちゃった!』と頑張ったお話を楽しくされると良いと思います。
自分自身の中で一番大きな成功と失敗をお話しすることをお勧めします。あなたにとってもっともインパクトある話であれば、内容はなんでも大丈夫です。


一つ注意点を挙げるとすると、話の長さです。

面接ではお尻が決まっているので、時間にだけは少し気を使ってください。おもしろおかしくその場の感動の雰囲気が伝わるように。

もし話し下手だと思うなら、感動した気分を短い言葉で感情を込めて伝えてください。お話上手な方はドッカーンというオチを狙ってお話してみてください。

成功談については、比較的謙虚な日本人は照れながら話すので、短くサクッとお話できる方が多いかと思います。注意すべきなのは失敗からの反省の学びの共有です。ついつい臨場感を伝えようと話が長くなってしまいがちだからです。

どう伝えると短く自分らしく伝えられるか、最後に何を学んだのかがしっかり印象づけられるように、整理してください。

明確な結論があるならその内容を、未だ結論を模索中であれば、周りの方と相談してその解を模索してみてください。その結果、最終解答に至らない場合は、正直に「ここまではわかっているが自分が納得する結論には行き着いていない状態です。これからの新しい職場で答えを見出したい」という解答でも大丈夫。あなたらしい今を表現できたら完璧です。

ちなみに、私が2度の再就職面接でこの内容を問われた面接は3〜4回ほどあります。毎度ではないですが自分自身を見つめなおして用意しておくことをお勧めします。


他にも務める業種によって『こんなスキルがあるか?』『これはできるか?』など、いろいろ聞かれるかもしれません。

スキルについても正直に答えるといいでしょう。言われた質問に自分自身の心が惹かれるか取り繕う必要があるかキチンと問いかけて、心が惹かれたら、『経験がないけどやってみたい!』と元気に、取り繕わないといけないと感じるのは、『経験がなく、あまり興味がありません』と素直に。

兎にも角にも自分自身の心の声に正直に。正直になるためには自分自身を深く理解しておくことが大切です。

ぜひ、自分自身を深掘りしながら5つのトピックについて自分を表現する内容を整理しておいてください。
自分自身を深掘りしていく段階で、ふと湧いて出てくる、自分らしく自分を表現する言葉もしっかりと自分の言葉として落とし込んで準備してください。

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