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公開日記 2023.4月その③:関係性/選挙/優しさの循環

4月17日
昨日用事をしに行ったお店にて。
そこは、よく行くお店なのだけど、向こうも商売柄かこちらの名前や家族構成などを覚えてくれるようになって、世間話が弾んだ。
帰りの車で夫が一言。
「このお店も行きにくくなったな」

関係性が深くなってしまうと、一定の距離をおきたくなる。
コミュニティが群れはじめると、なぜだか離れたくなる。

そっとしておくというスキルも、サービス業には必要なのでは?と思うのは、私たちだけじゃないはず。

4月18日
水筒のお茶もお昼用のおにぎりも家に忘れて出てきてしまった。
午前中は喉がカラカラで、鞄の中に残っていたスーパーメントール飴を舐めてやり過ごす。
お昼にスーパーの大好きな唐揚げ弁当を絶対に買ってやると思って、気持ちを高め、ちゃんとお弁当コーナーに唐揚げ弁当があった時の嬉しさよ。
ありがとう。待っていてくれて。

4月19日
昨日娘が学校からユニセフの募金のチラシをもらってきた。
前々からユニセフには興味があったものの、チラシの作り込み方とか、YouTubeの広告とか、結構宣伝費かけてるよなあ〜というところが気になっていた。
それをそのまま、夫に伝えてみたところ、
「え、それは別にいいやん。大きな団体やし、それを維持していかないといけないんだし。」
とのこと。
確かに。
何故か大きい組織に対して良いイメージのない私は、大型犬に対して無駄吠えする小型犬のようになってしまいがちなのだけど。
木を見て森を見ず、になるところでした。
あぶない、あぶない。

4月20日
はじめての学校参観日。
一年生はとにかく可愛い。
授業参観がおわって、クラス懇談会。
保育園から一緒の人も、はじめましての人も、それぞれがゆっくり自己紹介や入学してからのわが子の様子を詳細に語ってくれた。
それぞれにストーリーがあって、いちいちほっこりしていたんだけど、入学してから数回遊んだりしていた友達が、適応に時間がかかって結構苦労していたことをはじめて知る。
今日までに何度か顔合わせていたのに、なんで話を聞いてあげられなかったんだろう。と、あとからジワジワと猛省。

4月22日
この週末で市議会議員選挙があるので、候補者の下調べをする。
選挙広報に一通り目を通すものの、皆同じようにみえて仕方がない。
得票につながるキャッチコピーのトレンドでもあるのだろうか。
どんな選挙でも、その度に思うのは、「具体策」が分からない。ということ。
むしろわざと具体策を書かないようにしているんだろう、とは思う。
車で信号待ちの間に、選挙宣伝カーも同じく信号待ちをしていたのだけど、その間ずっと名前と、よろしくおねがいします。しか言ってなかった。
信号待ちなんて、絶好の宣伝タイムなんだから、実現したい施策のひとつも言ってくれればもっと真剣に考えたものを。
選挙があれば、欠かさず投票には行くけど、つくづく選挙って分からない。

4月23日
うちはお風呂に家族3人で入る。
バスタオルを積み重ねて収納しているのだけど、最近、よく娘が先に上がるときに私の分のタオルも取りやすい位置に出しておいてくれる。
「いつも本当にありがとう」
と伝えると、
「順番にしているだけだよ。いつも、娘ちゃんの分をお父さんが出しておいてくれるから、娘ちゃんはお母さんの分を出してあげてるの。」と。
なんと。
自分がもらった優しさを、また違った相手に渡すことが出来るなんて。
娘が、2者間の往って来いからさらにひろがった、それ以上の関係性を理解しているかもしれないことに、我が子ながら心震えた。
もう泣きそう。

そういえば。
今週は瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」を読了したのだけど、これも近い話だったのかも。
しみじみ、泣いた。(涙腺弱すぎ)

だけど、帯の”中高生に一番読んで欲しい本”というのはいただけない。
自分が子育て中だから、親目線に偏った読み方をしているのかもしれないけど、親の愛を描いている作品を、多感な中高生の時期に、大人の立場から勧めるなんて、ちょっと恩着せがましい気がする。
私だったら、もっとパンクな感じの本を進めたい。
パンクな感じって、ちょっと良く分かんないけど。

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