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【読書】キケン/有川浩

ごく一般的な工科大学である成南電気工科大学のサークル「機械制御研究部」、略称【キケン】。部長*上野、副部長*大神の二人に率いられたこの集団は、日々繰り広げられる、人間の所行とは思えない事件、犯罪スレスレの実験や破壊的行為から、キケン=危険として周囲から忌み畏れられていた。これは、理系男子たちの爆発的熱量と共に駆け抜けた、その黄金時代を描く青春物語である。

Amazon あらすじより引用

「はちゃめちゃな先輩に振り回されて、俺のキャンパスライフどうなっちゃうの〜」的な内容かと思いきや
それぞれのエピソードの終わりに
それが、妻に語られた思い出話だとわかるやりとりがあって一気に印象が変わりました。

主人公•元山にとって、「キケン」での日々はまさに黄金時代であり
たとえ美化されていようとも、そのままにしておきたい思い出なんだろうな。
別に、過去にしがみついているわけではないところがまた切ないというか。

職場の飲み会でのおじ様方の「自分たちが若い頃は…」という話も
自慢ではなくて、思い出を楽しく語ってまた明日から頑張ろうというエネルギーの源になっていると思って聞くと
なんだか愛おしい気さえしてきます。
そういう話してる時って、いい顔してますもんね。

あと、あとがきにもあったけれど
男子同士ならではのこの空気感!
真面目にバカやる感じ!
外から見てると本当に羨ましい!!!

そして、なにより、ラーメンが食べたくなる1冊でした。

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