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命のてざわり。忘れないために。

「いのち」
それはずっと守り抜かなければいけないもの。何よりも大切なもの。

疑わず、ずっとそう思い続けてきた。
生きてさえすれば、何でもできると。

でも、よく考えてみたら、私たちは、多くの生き物の「いのち」をいただいて生きている。

千葉県木更津市にあるクルックフィールズで行われている「生きる力を養う学校」に参加させていただいた。

僕が参加させていただいた今回のテーマは「命をいただく」。
忙しない毎日、ゆっくりと「食」と向き合うことの大切さ、「いただきます」という言葉の重さを深く感じる時間だった。


ついさっきまで、歩き回っていた鶏を絞める。
バタバタと最大限の抵抗をする鶏。

少しずつ抵抗がなくなり、力が抜けるのを押さえていた手で感じた。
「もう、この鶏は、歩けないんだ」って。

あの時感じた、鶏の体の温かさ、これが命の温かさなんだって。
「冬は湯気ががるんですよ」と養鶏の担当の方がおっしゃっていた。

絞めたあとに鶏からのぼる湯気、料理で運ばれてきた時の湯気。

いのちって、なんなんだろうね。


別に、僕はもうお肉を食べませんとかそうなるつもりはない。

でも、たったひとつ、
いただきます」って心の底から思える人になりたいと思った。

もう、歩き回ることのできなくなった、鶏さんたちの分まで、精一杯、生きなきゃって。感謝しないとって。思った。

だって、「いのち」をいただいているから。

鶏だけじゃない、僕らは、本当にたくさんの「いのち」をいただいているから。

本当に今回は貴重な体験をさせていただきました。
忘れないように。

収穫したピーマン



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