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会社員デザイナー時代【0からの商品作りとは?】

小林ゆかりです。山梨県で個人事業主としてデザインの仕事をしています。仕事大好きです。

今回は入社した企業でしていた0から商品を作る仕事のお話です。

※一言に商品を作ると言っても、その方法もアイテムもたっくさん!
商品作りについては今回だけでなくいろんな面から発信していきたいと思っています。

私が勤めていた企業は食品も雑貨も手がける商品企画が業務内容でした。
クライアント案件(OEM)もたくさんやっていましたが、
自社開発のオリジナル商品(以下・自社商品)も年間に数え切れないほど発売させており 会社の売り上げを支えるのはそれら自社商品でした。

【商品化の道のりは長い!けどスピードが大事!】
早速ザックリと自社商品のでき上がっていく工程を書き出してみます。
《1》新商品のためリサーチに次ぐリサーチ!
《2》素案作成と企画の実現化イメージ
(販売方法含む)
《3》メーカー探しと原価計算(初めの頃 電卓&手書きでした…)
《4》現場営業と主要売店の反応を確認
《5》素案・原価率・売り手の反応をまとめ 偉い人に社内プレゼンテーション(上代設定、製造ロット、発売時期を考慮し商品化を目指す!!)
*ここまでで粉々に砕かれてしまう企画多数。。。ほんと多数。。。
↓採用の場合
《6》本格的なデザイン
《7》メーカーと営業部 それぞれ同時期に密な打ち合わせ
《8》デザイン案を作っては社内でリテイクの嵐 泣きそう
《9》やっとの思いで各メーカーへの入稿業務と発注へ(1つのアイテムに使用する部品全てに対して初回発注を担う)
《10》サンプルアップ→できあがりの状態と社内の反応により度重なるサンプル修正 納得いくまで続く、、、
《11》正式発注!!ゴール見えてくる!
《12》広告・POP作成・社内営業 ヘトヘト。。。
《13》製品化指示(部品の組み立てなどがある場合)
《14》商品完成→やっとやっと店舗へ!やったーーー!!
*店舗で発売された後も、不備がないか、お客様の反応はどうか、、など
担当商品への関わりは続きます!在籍してる限りずっと!
クレームや不良品を出してしまうと極寒でした、、、

【デザインよりも大事なこと】
ざっとこんな感じで製品化を一歩づつ進めるのですが、市場にはシーズンも繁忙期もあり 毎日が急ぎ急ぎのギリギリな状態。
それでも自分の企画した商品を発売させる業務は、本当に楽しく幸せな仕事でした。
商品化を進めている時の忙しさやプレッシャーの反動で、発売後に売れた時や誰かに喜んでいただけた時の感動がとてもとても大きく、もう麻薬かのように仕事に没頭したものです。。。

噂によると現在は 企画立案の部署、原価計算と発注・製造管理の部署、デザインの部署、と分業されているみたいです。その方が効率的でしょうね。
当時もそう思ってましたヨ。

いまデザイナーという肩書きで仕事をしていますが、こうしてみるとデザインをしている時間よりもリサーチ段取りの方が大事な業務だったように思います。もちろんいいデザインでないと売れませんが!!

【いまの私を作った経験】
“現在は分業されている”と書きましたが、いま私が企業を独立してもなお 雑貨デザイナーとして製造までを業務とできているのは
間違いなく0から商品を作ることを経験させてもらえたからです。
そしてそれはおそらく、多くの人がもっていない強みになっているはずです。
私は新卒で勤めたのがこういう企業であったことが、本当にありがたかったと強く思っています。
いまの私の社会人としての知識、常識、考え方、大事なことを植え付けてくれたのは間違いなくこの企業なのです。

よいことばかりではありませんでしたが、今となってはがむしゃらに働かせてもらえたことに感謝しています!


商品作りについてはまた発信していきたいと思いますのでお読みいただけたら嬉しいです。
長文読んでいただきありがとうございました*

ではまた

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