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笑いについて

笑顔は心地よい。うれしさが伝わるし、楽しさを表現できるし周りの空気を和ませてくれる。一日の始まりも一日の終わりも、ましてや人生の最初にしても、そして人生の終わりにしても。産声は当の本人は泣いていても、周りはすべて笑顔だし、最期は本人は笑顔で周りは泣き笑いでいきたいものだ。とても難しいことでもあり、でもとても簡単で単純なことでもある。

喜怒哀楽は感情の直接表現で、「ことばの世界」は追いついていかない。ただその感情をなんとか言葉で表現しようとして、たくさんの微妙な色合いが込められている。

ウィキペディアをひもとくと次のことばが言葉が出てくる。
・爆笑、大爆笑 - その場にいる人の多くが笑うこと ・苦笑い ・失笑 
・冷笑 ・照れ笑い ・微笑 ・哄笑、高笑 ・愛想笑い ・空笑 
・嘲笑 ・憫笑  

また英語でもやはり多い。
laugh : 声を立てる笑い smile : 声を出さずにっこりほほ笑む 
grin : 歯をだしッとする chuckle  :  笑いを隠そうとしてくすくすと笑う
giggle  :  高い声で繰り返して笑う sneer  :  見下して冷笑する

ことばの世界から感情の機微を捉えた表現を見てみると、たとえば「・・・・・・・・」と笑った。という表現があっても、話した本人の気持ちは「笑った」では伝えきれないだろうし、それを文章で表現した人の受け止めたことが読者には温度差が生じて伝わり切れない。ましてやそのギャップで思わぬ意思疎通の亀裂が生じかねない。

はじめにことばありき、とも言われるように、言葉で表現することができればできるほど未知の出来事や、初めて遭遇するときの対処法が言葉であらかじめ獲得している経験値に照らし合わせて艱難辛苦すら通り過ごすことができる場合もある。

漢詩や古典の作品を意味のわからない幼少期や小さな頃からそらんじたり、音読したりする素養について、とくに男性にとって喜怒哀楽の感情を言葉の世界から経験値を広げて、人生を豊かに過ごすためのもの、と聞いたことがある。

「笑い」の効用は、健康的であるという日常生活の潤滑油ばかりでなく、ヒトをヒトたらしめる「ことば」の奥深さをのぞく入り口でもあった。