1-2 Agilityがなぜ必要か

「ソフトウェアと経営」第2回です。第1回でAgilityとはなにか解説しましたが、そのAgilityの重要性について書きました。

この節の要点

・ 事業とは不確実性の連続との戦いである
・ 事業の解像度を高めることで、不確実性を下げることができる。
・ Agilityのある組織は実験による探索を多くできるため、事業の解像度を高め、不確実性を下げることができ、事業を伸ばすことにつながる。

では、なぜAgilityをここまで重視せねばならないのか。それは事業そのものが不確実性との戦いとの連続であるからにほかならない。

一般に、手元にある資産、アクセス可能な資産を元に事業を起こしていこうという時、我々はそのインパクトを様々な軸で理解する。大抵の場合、資産の投資に対する予期可能なリスクと全くの未知である不確実性、それらの結果としての期待値が重要になってくる。未来が見えない一方で事業化に値する仮説があり、そこに資産を投じるのである。この時大事なのは、事業化した際に見えていない未来、つまり不確実性とどう向き合うかである。

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