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生まれも育ちも日本の大都会。 自然のそばで暮らすことに憧れ、カナダのユーコン準州に移住…

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生まれも育ちも日本の大都会。 自然のそばで暮らすことに憧れ、カナダのユーコン準州に移住。 最近、子育てが始まる。 お問い合わせはInstagramにDMください: ym199008

最近の記事

苦難の春釣り:食うのが下手すぎる魚

シーズン最後の釣り 師匠にまたお誘いいただいて、魚を釣りに行ってきました。 まだスノーモービルで氷上を疾走できるくらいに氷は分厚いですが、あと2週間もすれば氷も薄くなり、シーズンは終了。 今回狙うホワイトフィッシュはユーコンでもよく知られた魚。 プリプリの白身が特徴で、とにかくあっさりとした味が好まれる理由。 ホワイトホース市街地を出て1時間ほど車を走らせたところにある大きな湖が今回の釣り場となるのですが、この湖は地元の人には結構有名なホワイトフィッシュの釣り場で、その

    • ロブスターのような味のする魚とオーロラ

      出会い 「それ」の存在を知ったのは、数年前。 オーロラハンティングのツアーでとある湖を訪れていたときのことです。 「夕方以降。暗くなってから釣れる魚がいるのだけど、そいつがロブスターみたいな味で絶品なんだ。」 真冬の真夜中にも関わらず、凍った対岸から爆音とともに戻ってきてスノーモービルから颯爽と降り立ったお兄ちゃんが教えてくれました。彼らも「それ」が釣れたそうですが、話しかけたときにはもう車に積んでしまったあとで見せてもらうことは叶いませんでした。 「それ」はBurb

      • はじめに

        遅ればせながら自己紹介を すでに2つほど短い記事を投稿しましたが、あらためてはじめまして。 今年でカナダのユーコン準州に住み始めて6年目に入ります。 昨年、ようやく永住権の取得が完了し、郊外に小さなトレーラーハウスを購入し、最近子供が生まれました。(生後1週間の彼女は、今隣で止まらないしゃっくりと戦っています。) 最初の数年は、夏はカヌーガイド、冬はオーロラガイド等で生計を立てていました。 コロナで観光業が壊滅的な被害を受けている間は飲食店で生活をつなぎ、また観光業に戻

        • カナダ:-40℃の極北の町へ②

          「貧困解決とかボランティアとか、そういうのは金持ちになってから老後の趣味くらいにやるくらいでいいんだよ。まだ21歳だろう?まずは自分が豊かにならないと。人を助けるのはそれからじゃないか?」とタムラさんは言った。 発症して数日後。遅れて合流した同僚に発見され、最寄りの病院に文字通り担ぎ込まれた。 その頃には意識の混濁と手足のしびれ、一人では立ち上がることすらできない状態になっていた。医者には50/50(半分くらいの確率で助かるけど半分くらいの確率で死ぬ、という意味)と告げら

        苦難の春釣り:食うのが下手すぎる魚

          カナダ:-40℃の極北の町へ①

          2011年秋。 アフリカはガーナ共和国。 NGOでの実地調査のため立ち寄った辺境の村の宿泊所。 21歳になったばかりの彼はベットの上でのたうち回っていた。 壁にかかった絵の中からこちらを見下ろす黒人の少年と目があう。 天井のファンは故障しているはずなのに回っていて、高熱でめまいを起こしていることに気づく。 この数日、30分おきに高熱で気を失い、吐き気で目を覚ます、というのを繰り返している。 マラリアに罹ったのだろう。 外は40℃を超える灼熱の季節なのに、震えと

          カナダ:-40℃の極北の町へ①