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ロブスターのような味のする魚とオーロラ

出会い

「それ」の存在を知ったのは、数年前。
オーロラハンティングのツアーでとある湖を訪れていたときのことです。

「夕方以降。暗くなってから釣れる魚がいるのだけど、そいつがロブスターみたいな味で絶品なんだ。」

真冬の真夜中にも関わらず、凍った対岸から爆音とともに戻ってきてスノーモービルから颯爽と降り立ったお兄ちゃんが教えてくれました。彼らも「それ」が釣れたそうですが、話しかけたときにはもう車に積んでしまったあとで見せてもらうことは叶いませんでした。

「それ」はBurbot(バーボット)と呼ばれ、タラ目唯一の淡水魚としてこちらではよく知られています。日暮れ頃から動きが活発になり、視力がかなり退化している反面、嗅覚に優れていて、地面を這うように泳ぎながら食べ物の匂いのするものに大きな口でかぶりつくとのこと。

釣り方は普通にアイスフィッシングの要領で釣るか、Set-lineと呼ばれる仕掛け罠を使うか。ということで先日、知人(師匠)にお声がけいただき釣りに行ってきました。

昼過ぎに現地へ

暗くなるくらいからが勝負のため、昼過ぎに現地に到着、準備開始。

防寒テント、荷運び用のそり、ドリル、薪など
電動ドリルのバッテリーの許すかぎり穴をあけていく
ここ数日、日中は気温がプラスになる日も増えてきたものの、
氷はまだ1mほどの厚さ。
昼からビールを飲みながら他の魚も狙ってみる
午前2時頃まで粘ったものの、釣れたのはこのレイクトラウト(イワナの一種)が一匹だけ。
オーブンでグリルしていただくのが一般的。
個人的にはクリームパスタに入れるのが好き。
オーロラが出はじめたものの、「それよりもバーボット!」の図

師匠はさすがで合わせて10匹近くお釣りになる。(動揺して変な敬語)
さすが経験値の違いが如実に出ますね。
夜も遅くなったため、仕掛け罠(Set-line)を残して退散。

仕掛けはタコ糸を使った簡素なもの。
師匠に昔使っていたものをお借りしました。

数年越しのはじめまして?

翌日の昼過ぎに罠を回収しに再び現地へ。
罠はいくつか仕掛けたものの、途中でラインが切れてしまったりでほとんど空振り。最後の一つは、、、なんか重い、、、?

!!!(せっかく写真撮ったのに見切れてる)

初めてその存在を知ってから数年越しのこんにちは。
全長40cmほど。重さは結構ずっしりあって、3-4kgほどでしょうか?
その場で、内臓・頭・皮をとって、三枚におろして持ち帰ります。
自然の恵みに感謝して、いただきます。

身は弾力のある綺麗な白身。

今回はフィッシュ&チップスにしていただきましたが、空腹のため写真を撮り忘れました。ゴメンナサイ。
まだ半分以上が冷凍庫に眠っているので、次回調理の際に追記します。

まとめ

仕掛けと場所だけ把握していれば、初めてでも釣れます。

春先とはいえ夜は冷えるので、防寒具を忘れずに。オーロラが出ることもあるので、必要ならカメラも忘れずに。

ユーコンでの釣りは、ライセンスや1日に釣ってもいい魚の数が湖ごとに細かく規定されています。事前の下調べはしっかりやりましょう。

どんなに空腹でも、急がず焦らず、記念撮影は忘れないようにしましょう。

ロブスターの味は、、、特に感じなかったかな。普通に美味しい白身魚でした。

また釣りに行きます。

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