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苦難の春釣り:食うのが下手すぎる魚

シーズン最後の釣り

師匠にまたお誘いいただいて、魚を釣りに行ってきました。
まだスノーモービルで氷上を疾走できるくらいに氷は分厚いですが、あと2週間もすれば氷も薄くなり、シーズンは終了。

今回狙うホワイトフィッシュはユーコンでもよく知られた魚。
プリプリの白身が特徴で、とにかくあっさりとした味が好まれる理由。

ホワイトホース市街地を出て1時間ほど車を走らせたところにある大きな湖が今回の釣り場となるのですが、この湖は地元の人には結構有名なホワイトフィッシュの釣り場で、その理由がとにかく遠浅であること。

春の気候とはいえ、氷はまだ50cm以上の厚さ

岸から氷の上を歩くこと20分ほど。それでも水深は30-50cmくらいといったところ。透明度も抜群で、魚が疑似餌に興味を示す→食おうか考える→食い付く瞬間までよく見ることができます。最高に楽しい。

ここまで聞くと簡単に釣れそうに聞こえますが、問題はここから。

この魚、口の形がおちょぼ口のため、エサに食うのがめちゃめちゃ下手くそ。一回でパクッと飲み込むことが出来ないので、口に含んだ瞬間を狙って一気に竿を引いて引っ掛けないと逃げられてしまうのです。
さらにユーコンではほとんどの魚に対して、返しのついた針を使うことが禁止されているため、なおさら引っ掛けるのが難しい。

今回使うのはこのためにわざわざ日本から取り寄せた魚子バイブ。日本だとメバルやカサゴ用みたいです。
気になる方はこちらから:https://item.rakuten.co.jp/fishingsanin/10030650/

全長数mm、重さ1.5gなのに水中でバイブして魚をおびき寄せるスゴイや〜つ

ただし師匠レベルになれば別。穴を覗くことなく手の感覚だけで魚と駆け引きをして完璧なタイミングで針を引っ掛けてらっしゃる。。。
このレベルになるのに何年かかることやら。

ようやく食いついて引き上げるも氷の穴を通り抜ける直前に針が抜ける→慌てて片手を突っ込んで素手でキャッチ。開始1時間で右袖がベチャベチャになるもなんとか1匹確保。

こちらが今日のお目当て。40-45cmくらい。
噂のおちょぼ口

その後はまさかの1匹も釣れず終了でした。
師匠はあっという間にリミットに達してしまい(※後ほど説明)、初挑戦の義妹も3匹と自分以外は大量でした。悔しくて唇を噛み締める。人生、日々勉強ですね。


フィッシングのルール@ユーコン

自然が短かなユーコンでは(正確にはカナダ全土)魚釣りからハンティングまで、たくさんのルールが定められ、行政のConservation Officer(自然保護官?)が日々見回りをしています。街から遠く離れた湖で誰もいないと油断をしていると、夏はボートや水上飛行機、冬はスノーモービルで突然現れます。

ルールの中身に関しては、まだまだ色んな議論が飛び交っていますが、この素敵な自然を後世に残す意味でも、大切なことかなと個人的には思っています。

ここで全ては説明しませんが、主なものとしては①リミット(1日に釣っていい魚の数 / 種類)、②返しの有無です。

①に関しては、行政のHPや無料で配られている冊子、湖のほとりに看板が設置されていて確認することが出来ます。行政の調査の元、毎年細かく変わるようなのでチェックは必須です。知らなかったではすみません。

②これは魚によってなのか場所によってなのか、自分はまだ詳しく把握してません。自分は基本的に潰しています。

あとは、フィッシングライセンスの保持が必須です。ライセンスといっても試験があるわけではなく、行政のHPや近くのホームセンターやガソスタなどで購入する形になります。ユーコン・アラスカ居住者だとシーズンで$16.14。非居住者でも$37.65ほどです。

先住民やサーモンフィッシングはまた細かく違うルールがあります。興味がある方は、英語版ですがリンクを貼っておきます:


ということで、冬のフィッシング編は一旦終了。次は6月末くらいにカヌーと夏のフィッシング編がスタートするはずです。


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