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やりたい仕事とありたい生活像2021

こんにちは、ユキッ先生です。

実質無職の日々ですが、プロジェクト探しをしているときのワクワクは大きいです。あ、これ何かに似てるな…って思ったら、大学時代にアルバイトを選んでいたときの感覚なんですよね。

大学時代は、比較的短いスパンで実にいろいろな職種のアルバイトを経験しました。駅舎清掃、絶景カフェバーのホール係、チェーン系焼き鳥居酒屋のスタッフ、巫女、赤ペン先生、スタジアム清掃、お祭りの露店スタッフ、ゼミの先生の資料データ整理、などなど。
同級生たちが、家庭教師や塾スタッフなど、高時給かつ長期安定的なアルバイトを多く選ぶなか、私の選択基準は、当時「時給1000円以上」で、「肉体労働も含めて」「できるだけ多様な人と関われる」「(メディア系志望の就職活動も見据えて)経験が話のネタになる」職種でした。
それはそれで別エントリにできちゃいそうなんですけども、またの機会に。

こうしてあの頃の自分を振り返ってみると、いまもプロジェクトを選ぶときのプライオリティ軸が当時とそう変わらないということに気がついた次第です。
また、「やってみたい仕事」と「こうありたいというライフスタイル」が私の頭のなかでわりと混ざり合って存在しています。ただ、これらが交わらないもの、完全に分離されるものだと認識されていたのは、高度経済成長期以降のここ40年ぐらいだけの傾向で、これからは「働く」と「暮らす」という要素は、工業化以前の農村がそうだったように、また融合されていくものなんでしょうね。

やってみたい仕事1:全国各地おいしいもの探訪

これはまあ、文字通りでわかりやすいですね。そして同意見多数では。

ありがたいことに、ラジオ局時代に取材旅行に出かけることもそこそこありまして。軽井沢、東京ディズニーリゾート、ハウステンボス、鹿児島・指宿、沖縄…、仕事は仕事なのでしんどかったけど、やっぱりどれも楽しかった。
大学時代のサークルは旅行愛好会でしたし、子ども生まれるまでは休みがあれば思い立ってLCCであちこち気ままに出かけてたので、旅と食は、私のいちばんの趣味です。

また、社会人大学院で地域の産業や課題解決についても事例を多く学んだので、そこで得た視点や知見を活かせる機会にも興味があります。
そういえば、都市・地域の経済経済政策専攻科ということもあり、同級生には地域活性が業務ミッションである自治体職員の人も多かったのですが、私のように、時代のいちばんフワフワした領域を生業にしていた人間の、日々の仕事や生活にまつわる世間話が、普通に飲み会で会話してるだけでもけっこう重宝されました…。こんなんでいいならいくらでも提供するけどな。

現在はまだお子らが小さいので、仕事にせよプライベートにせよ、泊まってゆっくり滞在、というのがなかなかできないのですが(いやむしろそのために、大阪から日帰りで実現できるリフレッシュ先の引き出しがそれなりに増えてきた)、あわよくば、取材、出張をともなう地域リソースの魅力発信事業にコミットしてみたいという希望の軸がひとつがあります。

やってみたい仕事2:歴史的イベントに関わる

近いところだと、大阪では万博というメルクマーク的なビッグイベントがあります。もちろんそこにもし何らかの形で関われるのであれば面白いと思いますが、コンテンツをメインに制作現場を長くやっていると「物理で歴史的に残りうるもの」に対しての憧れがいつも奥底にあるんですね。

ラジオ局勤務期の終盤に、「この案件に携われたら思い残すことはないな」って積極的に提案し、実現した企画のひとつが、「阪神なんば線開業記念特番」(2009年)でした。番組なんで、やっぱり物理では残らないですけど。さらに、想定外の本番トラブルもあってw ヒヤヒヤでしたけど。 
ある種、ただの鉄道(開発)オタクなのかもしれませんが、次に全力でお祝いしたいのは、阪神なんば線よりもさらに自宅近くを通り、新大阪と関空を直に結ぶ「大阪なにわ筋線」(2031年春開業予定)です。

いろんな地方も好きだけど、やっぱり大阪も好きなんだよな。

やってみたい仕事3:「クリエイターエコノミー」の中の人

やや専門的な話になりますが、修論テーマで「クリエイターが主体となって形成するコミュニティー」を研究対象にして、あれこれ調査・分析をしました。論文脱稿から8年ほどを経た現在、提唱されている「クリエイターエコノミー」というのが、私が論文のなかで定義づけた、<孤>が集う「<共>」に近いものだなあと思って、興味深くウォッチしています。
(論文要約版がこの書籍第7章に収録されています)

「クリエイター(および、ある人がそれをみずから名乗ること)」って海外よりも日本人は特別視していて※、どちらかというととっつきにくいし、何ならうさんくさい、と認識している場合が多いと思うんですけど、将来、というか私の子どもたちが活躍する時代ってもっとシンプルに、「専門的な職業人だけではなく、趣味の延長であっても、得意なスキルで何がしかの対価を得る」人はみんなクリエイターと称されるようになる、と個人的には考えています。別に映像が作れるとかでなくても、縫物ができるとか、歌がうまいとか、整理整頓上手とかでも。対価とは、金銭だけでなく「評価」も含めての話。
                  ※論文内でのAdobe社の調査による

そして、クリエイターどうしで形成されたネットワーク=クリエイターエコノミーの中で、すべてのクリエイターは、作り出したものを介して生産者であると同時に消費者になる。新しいビジネスが、コミュニティが、イノベーションが生まれる基盤になる。
コミケしかり、ニコ動弾幕しかり、日本人はそういうつながりがあると、(所属する現実の世界がリア充であるか非リアであるかに関わらず)時に爆発的に文化を牽引して、グローバルマーケットでも健闘しうる競争力を発揮するから、その動向に期待しています。

ただ、生まれたてで非常にもろいものであるし、匿名だろうが実名だろうが人の集うところには課題は山のようにあるでしょうから、広い意味でのクリエイターが自由に創作と消費をできる仕組みを整えるプロジェクトには、興味があります。先の2つの項目に対して、なかなか抽象的で難しいところはありますが。

ありたい生活像1:所有している部屋を事務所にする

さて次は、ライフスタイル面での目標です。

ひとつは、現在私が賃貸に出して家主をしている1LDKの部屋を、「自身の仕事の事務所 兼 子どもの放課後の居場所」にすることです。
次かその次ぐらいに居住者が物件を去るタイミングで、また賃貸に出すかどうかを判断するだけなんで、実現はハードルは低いんですが、その部屋の住宅ローン残額との折り合いで、とりあえずこの働きかたで現在の目標収入を得るところがスタートラインですね。

子どもの放課後の居場所問題ってじつはけっこう切実なんですけど、母親が事務所を持ってて、学校からまずはそこに帰る、ってけっこう理想的な気がしませんか。以前も書いたけど、私が母親の職場の内職を手伝ってお小遣いにしていた体験を、それこそ、クリエイターエコノミーの文脈で再生産したいだけなのかな。
とはいえ、子どもにまつわることは、いざその年齢に成長してみないとわからないですね。いまは絵に描いた餅です。

あるいは、仲間とシェアオフィスにするなんて可能性もあるかもしれません。

ありたい生活像2:好き勝手移動しながら仕事する

これは「うまいもの探訪」とある意味等しいことでもありますが。
事務所を芯に構えつつ、子どもの長期休暇に合わせて長めに帰省したり、ちょっと遠い地域の案件にコミットしたりをしてみたいです。

特に帰省。ほら、私が高齢出産で、同居する兄夫婦には子どもがいなくて、父なんて70歳になっての初孫で、老い先短いから…。
そういえば2度の妊娠期健診でお世話になった、大阪の婦人科のかかりつけ医の先生(男性)が、親御さんの地元が私と同郷だったのです。小学校の夏休みは島根で親戚と過ごして、すぐ近くが海で、魚を獲ったりしたのが楽しかった、という話をよくしてくださって、腹に具体的にお子を抱えた状況で何度か聞かされたものだから、特に強烈に印象に残ってるっていうのがあるかもしれません。

まあ、その話を差し置いても、都市で生まれ育つわが家の子どもたちに、田舎の良さと悪さもちゃんと味わって大人になってほしいな、というのもあります。
都会と田舎の二元論でなくとも、個人と土地にも相性はあるから。独立するまでに、できるだけたくさんの地を踏んでもらいたいな、という思いがあるのでした。海外は、自身で選んでもらっても全然いいけど、親が連れていくタイミングはまだちょっと想定してないw
(5歳半の娘は「ハワイ」に興味津々です)

おしまい。


カバー写真 / なみはや大橋に、チャリで来た(2015年)

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