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ヒットチャートを作ろう!
こんにちは、ユキッ先生です。
きょうも暑いですね。あと、2兆円が欲しいですね。
といって、さっき電車の中で「2兆円の数字の根拠は?」とイヤな上司(空想上の生き物)が尋ねてきたので、私なりに「本当に欲しい金額」を算出してみたんですけど、子ども1人が独立するまでに必要な学費・生活費込みの金額は概算で3000万、ぶっちゃけ私の名義の住宅ローン残額1600万、夫の名義の住宅ローン残額1400万円でしたから、ざっと9000万円ですね。9000万円欲しい!
あ、そうそう、そういえば近くのタワマンC、高層階の90平米のお部屋が中古で1億1800万円だったですよ? それを考えると9000万円って安いんでは…? もう1回書いとこう、9000万円欲しい!
まあそれはそれとして、しばらくぶりに執筆再開したら、スマホからも記事編集&投稿しやすくなってたので、稼働日でなくても下書きとかできそうです。
個人でお仕事始めるにあたり、これまで関わったプロジェクトをまとめた資料、いわゆるポートフォリオを作成したのですが、そこに書くべきか迷って結局ボツったいくつかのトピックスも、記事でなら救済できるなってことで、今回は局のヒットチャートを(最終的にはAD君と二人で)作ってた頃のことなどを振り返ってまいります。
ヒットチャートとは何か
そんなんわざわざ説明されんでもだいたい知っとるわ、と思われるかもしれませんが、歴史的な経緯や最近の傾向も含めて、いい機会なので簡単にまとめてみました。
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■ビルボード
ヒットチャートにある種の権威が宿るという文化は、アメリカのおそらくビルボードが起源なのかなと思われます。Wiki情報なのでWiki以上でもWiki以下でもない情報として理解いただきたいのですが、戦前からジュークボックス集計などでチャートという手法、あるいはコンテンツが発明されたと。1970年台に放送開始となったAmerican TOP 40という番組の人気によって、日本でもチャート番組がいちコンテンツとして支持されるようになったようです。
私は78年生まれなのでこのあたりの時代の記憶はないのですが、チャートマニアの先輩方の言説から、その頃の熱量のようなものは感じ取っていました(もし間違いなど含んでいたら、詳しいかた、ご指摘ください)。
■オリコンの時代
トレンディドラマとミリオンヒットで血塗られた我々世代のヒットチャートといえば「オリコン」ですが、週刊でヒットチャートを発表していた情報誌は2020年の3月に休刊しているんですね。私が資料として参照していた頃の媒体名称は『オリジナルコンフィデンス』でした。
あのCOUNTDOWN TVも、長らくソースはほぼオリコンだった(と思われる)ので、おそらく私たちの中にあるオンタイムのヒット曲の記憶というのは、ほぼオリコンの作ったものです。
番組と抱き合わせで権威化するヒットチャート、という図式は、ビルボードにも通じるなあ、といま感じました。
■最近では
CDがジャケ写ガチャや握手券のおまけになったりしていた哀しみの時代を経て、サブスクでの再生回数が最重要指標なんですね。全然関係ないけど、Windows95のCDーROMが鳥避けになってた話をしたらもう、インターネット老人会加入ですね。
いま日本で多く参照されている、再生回数などを含むヒットチャートは、ビルボード・ジャパンが発表しているものなんだそうで、ビルボード・ジャパンといえばライブハウスのビルボードと同じく運営会社は阪神コンテンツリンクさんで、阪急阪神東宝グループさんですよ。ド関西企業。ライセンス事業なんですね。面白いなあ(私が)。
■余談ですが
これを書くために有線放送のこともちょこっとだけ調べてみたら、大阪有線放送にも言及する必要が出てきそうで、あんまり薄い知識で知ったこと書けないので(誰だかわからないが誰かに怒られそうな気がする)、今回は割愛します。
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ヒットチャートを発表している局はどれくらいあるのか
ググって自力で数えようとしていたんですが、いい記事があったので引用します。
終了してる番組・始まっている番組もあるでしょうが、だいたいこのエリアに、これぐらい数があるんだと知るにはいい記事でした。
インターネッツの大海原なら欲しい情報なんて1~2秒で手に入る時代に、商店街でもコンビニでも流れてるヒット曲を敢えて1つ1つ煽って紹介する番組に、いったい何の意味が…? というのは(特に制作者側目線で)あるのですが、“局のオフィシャルチャート”と標榜して声高に毎週それらをカウントダウンしている都市部のFM局にとっては、選曲って局のブランディングそのもので、主催するイベント事業(のブッキング)とも密接に関わってくるので、かなり重要です。簡単には終わらせられないはずです。
まあ、社内で私一人が死守していたヒットチャートは、私が退職した翌週に、あっさり終わったんですけどね。チャートを作りつづけること・発表しつづけることの価値を、残った他のメンバーに伝えきれなかったことは、現在でもちょっと悔やまれます。
ヒットチャートの作りかた
私が担当していた頃の材料は、以下の3つです。
①局のオンエアリスト
②オリコン売り上げチャート(シングル・アルバム)
オンエア回数は毎週、番組AD君が対象番組の電子キューシートを全部出してきて集計してくれました。オリコンのは、③のリストに順位を入れると所定の計算でポイント化される仕組み。
③すごく簡単な係数(だけ)がかかるエクセルの表
企業秘密ですがびっくりするほど大したことないです。掛け算と足し算だけで、その他の関数もない。
それまでは、先代カウントダウン番組のIT専任スタッフが独自に開発してくれた集計システムというか、いまでいうところのPCアプリがあったのですが、Macでしか動かないし、番組終了とともにその成果物ごと去ってしまうということになったのです。
新入社員のときに手探りでAccessをいじっているうちに「懸賞当選者検索データベース」を完成させてしまった私が、熱意だけで引き継いでしまい、そのような簡易集計システムになりました。ちなみにどちらもノリで作って奇跡的に着地したので、再現性はゼロです。社会人を20年やってみて改めて思うんですが、そういうのはちゃんとプロにお金を払ってお願いしたほうがいい。
当初は先輩Pに完成したリストをチェックしてもらっていたのですが、「えー、これはもっとこうやろ!」って矢印をペン書きで書き散らすあまりにもアナログなやりかたで恣意的に操作されるので、いちいち紙に出力して持っていくのは早々にやめました。それで正解だったよ。
ランキング作りはマーケティング手法として応用できる、とのちに気づいた
その後何年か経って、社会人大学院の地域活性をテーマにしたゼミで、とある有名な自治体職員さんに、その事例や思いなどを聞きにいったことがありました。地域の農産物やその加工品を全国へプロモーションするためにどんな工夫をしたか? というテーマについて、こんな感じのことをおっしゃっていました。
商品をPRするための指標、
「ランキング」や「アワード」を自分で作ってしまうことです
毎週お仕事でランキングを作っていたのに、これは目ウロコ事案でした。
もちろん、特に自治体であるとか弱小放送局であるとか「カネはないけど信用はある」事業体に有効な手法ではあります。
なので、Webやアプリでいろんなサービスを利用していて、「あなたと同じ40代に人気のアイテムランキングはこちら!」とか大々的に表示されると、自分で取捨選択ができないアタマ悪い子扱いされた気分になって腹が立ったりもするんですけど、といって、きちんとカテゴライズはされていて特に強弱なく並べられただけの情報を見てしまうと、「見当違いでもいい、お前の考えた、私というユーザーに向けた最強のランキングを…見せてくれよ…」みたいな歪んだ気持ちになったりもします。
お迎え時間が迫って結論がよくわからなくなってきたけど、きょうはそんなところです。
カバー写真 / 海辺のゲストハウスでBBQしてたらいつのまにか参加してた猫(2010年)
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