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私が私をアップデートした理由

こんにちは、かや(@kaya_uni)です。

昨年秋頃から今年2021年の方向性を考えはじめました。それに伴い11月末にはWebサイトをリニューアルし、それからここまで、私は「おうち起業家」という肩書で活動してきました。

ですが、思うところがあり、肩書を変更しました。

「書く瞑想×ヨガ哲学」←最初に変えたもの


ずっと「おうち起業家」という形で活動してきたので「おうち起業、どこ行った?」と思われた方もいるかと思うので、順番に説明させてください。


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ずっと作りたかった『おうちで起業手帳』の販売開始!

私は昔から頭の中を紙に書き出す習性があり、ぐるぐると考え出すと常に紙とペンを持って書き出していました。自分のなかにあるものを全部出すつもりで書き出すのですが、長年積み重ねていくうちに、どんなことを考えたらいいのか、自分にどんな質問をしたらビジネスを展開させることができるか、夢をかなえられるのかがだんだんと明確になりました。

その頃から「起業したい方向けの手帳を作りたい」という気持ちがずっとありました。2017年頃かな?

2018年の4月から中小企業診断士という「経営コンサルタントの国家資格」と言われる資格の勉強をしており、昨年2020年8月に1次試験に受かったのですが10月に受けた2次試験で敗退しました。

「起業手帳を作るのは、診断士の試験に受かってからかな…」と思っていたのですが、自分でも想定していなかった展開で、2021年3月末に『おうちで起業手帳』を発売することになりました(PDFです)。

プロの編集者さんに依頼し、デザインも外注し、かなりの労力をかけて何度も何度も、本当に何度も何度も修正して、最後は3徹夜くらいして作りました。(言い過ぎ)

実際に販売を始めるとたくさんの方が買ってくださり、「使ってます」と言った嬉しい言葉をもらったのですが…


「『おうちで起業手帳』を売りたい!」と思えなかった

どうしても、「もっと売ろう!ガンガン売ろう!さぁ売ろう!」という気持ちにならなかったんです…。

マーケティング的に考えると…いや、素人が普通に考えても、PDFの情報商材です。売ったほうがよいに決まってます!売ったら売った分だけ利益です。私よ、おめでとう!あとはもう売って儲けるだけだ!

なのに、私は「売るぞー」と思えなくて…。

その理由を探っていくうちに2つのもやもやに出会いました。


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1.起業手帳の役割は「稼ぐ」こと?

女性起業塾、起業したい方向けセミナーなど、起業を支援するものは有料、無料問わず世の中にたくさんあります。でも「ビジネス」というステージで語る限り、最終着地点は稼げる状態をつくること、にあるんです。(資本主義の世の中だから)

自分の収入を増やすとか、会社の売上を上げるとか、利益を上げるとか、会社を売るにしても高値で売るとか。すべて「お金が増える状態」を目指しているんです。それがビジネスなんです。

※もちろん会社を立ち上げた当初は社会的価値や意義を追求している状態だと思うのですが、事業を続けていくためには、従業員の方に働き続けてもらいよりよい環境を提供するには、やっぱりお金がいるのです。


ということで、『おうちで起業手帳』という起業を支援するツールは、カテゴリーとしては間違いなく「ビジネス」の場で戦うことになります。そうなると「稼ぐ」ことが目的になってしまう。


でも、私が本当にやりたいことって「稼ぎ方」を伝えることだっけ?

と、制作後に販売を始めてから疑問がわいたのです。

TwitterやInstagramなどのSNSを見ていると、本当に錬金術が上手な方々が多くてうらやましい。でも、行動量も本当にすごく多い(外注している方もいると思う)。

「そこまで頑張って稼ぎたい?」と考えると、私の場合は(今は)NOでした。

子どもは3歳と1歳で、まだまだ何をするにしても手がかかる。幼稚園だと1人で食べれるごはんも、家だと甘えてお手伝いが必要。使える時間なんて朝早起きした分〜子どもが起きてくる時間+9:30〜17:00の間くらい。その間に掃除洗濯、朝ごはんの準備、お弁当作り、晩ご飯の買い物、料理して洗濯物畳んで…と、やらなきゃいけないことが盛りだくさんで本当に時間がない…

子どもが帰ってきたらなるべく仕事や家事はせずに、子どもと向き合ってすごしたい。

そもそもおうち起業をしようと思ったのも、夫の出張三昧と、長男の手術と私の妊娠が重なり、もっと家庭を大事にしたい、じゃないと我が家は崩壊する……と思ったから。私の優先順位は「家族>お金」なんです(今は)。

その思いから、おうち起業を始めてうまくいったことを伝えたいと思ったのに「稼ぎ方」を伝える形になってしまうのはなんだか違う気がしてモヤモヤしていました。

私は、人生の幸せは「お金」だけではないと思っています。お金は空気みたいなもので必要以上あっても何の役に立たない。必要なときに使いたいだけそこにあればいいはずなんです。深呼吸したいときにはちょっとだけたくさん必要だけど。

なのに、起業手帳を作ったことで、「稼ぐことが大事」と伝えている自分がいるような気がして、ひとりで勝手にもやもやしていました。

これが1つめの理由でした。


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2.この手帳で本当に稼ぐ力が身につくのか?

「おうちで起業手帳」の価格は5,478円(税込)です。

有料noteとか有料brainとかで情報や経験が3,000円〜5,000円の金額で売られる世の中です。文字数は…どのくらいなんだろ? 最大5万字のを購入したことがありますが、私の「おうちで起業手帳」は7万字、ページ数は180Pです。情報量としては圧倒的、大差で勝利ですー。おめでとう!(※多いから良いというわけではありません)

でもプロの編集者さんに依頼して、理論的に筋が通っているかとか、読みやすさとかまで何度も推敲して作られたものはかなり少ないと思うんです。

2次試験に落ちたとは言え、中小企業診断士の1次試験では7科目を受験します。本当に大量のビジネス知識が求められる試験ですが、1次には受かってます!それらの学びの中から、おうちで起業するために本当に必要で、かつ実践に役立つ知識をまとめたものが『おうちで起業手帳』です。

正直言って、これらの知識をなしでビジネスの場で戦うのと、これらの知識を持ってビジネスの場で戦うのとでは、やりと鉄砲くらいの差。その自信はあります!


でも


でも


でも


「この知識を身につけたら絶対稼げるようになりますよ!」

とは言えないと思ったんです。(5,000円という価格が、「稼ぐ」を保証する金額ではないよ、と言ってくださる声もあるのですが…)

何が足りないか?


これを上手に表現する言葉がわからないのですが…簡単にいうと、

右脳

が足りないんです。

それはあなたが本当にやりたいことなのかとか、世界をどんな風に見てるかとか、心地よさとか、感情とかワクワクとか、そういう要素が足りないんです。

先日、すごく印象に残った話を聞きました。

昔、弁護士としてとても優秀だった人が、脳の怪我か何かで右脳と左脳をつなぐ脳梁(のうりょう)が切れてしまったと。
その手術のあとから、その弁護士さんは、仕事も家庭もうまくこなせなくなってしまったそう。困り果てて研究者に相談にきて様々なテストを実施しました。でも、検査では何も異常がないし弁護士としてのこれまでの知識も完璧に覚えている。
結果、原因が何もわからない。
「では、次の診察日を決めましょう」という話になり、弁護士さんがスケジュール帳を見たところ「◯日、◯日、◯日があいています」というのは伝えられる。でも、「ではいつにしましょう」というのが決められなかったそう。

この話が何を意味しているかというと、いつが空いているかはわかる(左脳的には理解している)、でもそのなかから選び決定することができない。つなり、右脳と左脳がつながっていないから右脳(感情)の後押しがなくて決められないということ。右脳が持つ感情が、選び決定する行動を後押ししているということ。

そう、理論優位な左脳だけでは私たちは生きていけない世界に住んでいるんです。マインド、心、感覚といった感情優位な右脳を理解し仲良くなることで、左脳がより一層うまく使えるようになる。

つまり、私が「おうち起業手帳だけでは足りない…」と思ったのは、右脳(感情や心)の部分を置いてきてしまっている点なのです。私が、おうち起業で成功できたのも、自分の感情に素直に「やりたい」「心地よい」を優先してきたからであって、決して左脳だけで生きてきたわけではないはずなのに、私は起業手帳に入れてなかったんです…(猛省。ただ当時は『起業手帳』の名のもとでこれらを語るのは違う気がしたんです)



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では、私はこれから何をしたいのか?

で、最初に戻ります。

私は肩書を

「書く瞑想×ヨガ哲学」

に変更しました。おうち起業、どこ行った?



すると、とてもとても尊敬している方から

かやさんの強みは、右脳的な強さを持った左脳だから、右脳だけに寄ってしまうのは非常にもったいない!

という声をいただきました。


この言葉を受け、自分が完全に右脳派ぶろうとしていたことを認識。

私は「稼ぐにコミット」から逃げたくて、右脳派に「方向転換」しようとしていたようです。ですがその方から

おうち起業家として培ってきたビジネス知識はそのまま武器として持ちながら右脳的(心、マインド、哲学)なアプローチも武器にしていったら?

という「アップデート」の提案をもらったような気がしました。


これらを踏まえて、今は肩書を

「自分らしい生きかた研究家」

に変えてみました。「右脳的な強さを持った左脳」という言い回しも好きなのですが、これだけだと何が言いたいか伝わらない気がして…汗。


長くなったので、まとめます。

・『おうちで起業手帳』の販売は2021年5月末で一旦停止します
・今後活動が落ち着いた時点で、右脳部分を載せて再販します。名前は変える可能性も高いです(目指せ、紙での販売!)


私は、私を語るときに「いくら稼いでいるか」ではなくて、自分が何を大切にしているかで語りたいと思ったんです。それから、同じように考える方がいてくれるなら、その方の"大切"を守り目標をかなえるためのお手伝いを、右脳×左脳のアプローチからしていきたいなと。

そのため今は、コーチング、SIY(マインドフルネス)、ヨガ哲学、書く瞑想などを学びなおしています。もちろんWebマーケティングや診断士の勉強も続けています。(時間が足りないっ!)


いつもTwitterで応援してくださったり、仲良くしてくださっている方で「おうち起業家として頑張ってたからフォローしてたのにー」と思われた方もいると思うんです。なので、一度きちんと、私が私をアップデートしようと思った理由を説明させてもらいたいなと思い書きました。


本当に本当に、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。人生まだまだ模索中、研究中の私ですが、これからもよろしくお願いします。

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