てすともしゅうかつもこわい

拾い上げた熱々のお骨もすっかり冷めた。
黒いリボンで飾った笑顔。家じゅう漂うお線香。
嫌というほど祖父の死を実感させられる。
でもその現実はまだ半生で、ふわふわしてはいるけど。

まだ祖父のそばでゆっくりしたかったけど、昨日東京へ帰ってきた。
つかの間忘却の彼方であった期末テストとレポートが、再び私を悩ませる。

明日は専攻のテスト。勉強できてないから不安。
それに、卒業研究の構想発表。こちらも準備不足だ。

それなりの出来で許してほしい。
この一週間はあまりに忙しかった。

秋学期が終わったら、いよいよ就活。
しゅうかつこわい。いや、ほんとに怖い。

やりたいことと、私にしかできないこと、しなきゃいけないことが一致しないから。

自分はどうしたいのか。もうきっと心の深層では、答えが出てる。
気づかないように、気づかれないように、その答えは冷ややかな重石で雁字搦めだけど。