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キャリアを創るー3回の癌治療と学びと仕事。見えてくるライフテーマとは。

改めまして、こんにちは。
キャリアコンサルタントの ande です。

人事系コンサルタントで、癌患者でもあります。ここ数年言われるようになっている、治療と仕事の両立という、あれな状態です。

2017年の秋に卵巣癌が発覚し、2回の手術と抗がん剤治療でいったんはよくなったものの、2019年9月に再発。この時は3カ月の抗がん剤投与によって、腫瘍はきれいになりました。まだ血液中に癌細胞が残っている可能性があるが、再発防止のための新しい薬があるということで、抗がん剤をやめて飲み薬に切り替え。
「もうこれで大丈夫!医学の発展すごい!薬の開発してくれる人に感謝!」と呑気に暮らしていたのですが、2021年3月、つまり最近、また再発が発覚し、とほほほほ・・・・;;
昨日(3/29)から抗がん剤治療をスタートしています。

1回目の治療は10カ月ほどかかり、当時はサラリーマンで会社は休職させてもらいました。
2回目の2019年9月は、独立のため会社を退職することになっていて、挨拶回りや宴会が予定されていた時期。
「さあこれから新しいスタート!」というところでした。
そして3回目のこの3月。2021年度から新しい仕事がいくつか始まることにワクワクしながら準備を進めていたところで発覚。
ひとまず4月以降の調整をつけて治療をスタートしたわけです。

こうして「病」を中心に私のキャリアを説明すると、なかなかハードではあります。さらっと書きましたが、もちろん発覚するたび、人並みにショックは受けていますし、闘病生活は大変です。

ですがこの期間、ただ辛かったわけでもありませんでした。
その理由として、「学び」というもう一つの柱が、私のキャリアを支えていたからだと思います。

私は2018年3月に中小企業診断士の資格を取得していますが、
その資格取得のために2年間、東洋大学大学院に設置されている養成コースに通いました。

この2年間は、知識の取得というより、コンサルタントになるために必要なスキルや経験を得ることができ、また私のキャリアを充実させてくれる友人たちに出会えた期間でもありました。

その後、キャリアコンサルタントと社会保険労務士の資格も取得します。
これらも、知識や資格を得たというだけでなく、また新たに学びの世界や仕事の世界を広げてくれるベースとなっています。

本当は、社会保険労務士の資格を取る気はなかったのですが、病気をきっかけに勉強することにしました。病気と学びと仕事は、私の中に別々に存在するのではなく、常に並行して存在し、影響しあっています。

キャリアについて統合的人生設計を唱えたサニィ・ハンセンは、その概念の「統合性」と「全体性」を説明する上で、「キルト」を象徴としました。

私は自分のキャリアについて、「撚糸(よりいと)」のようなイメージを持っています。病気や学びや仕事や、それ以外にもいろいろな糸があって、一本一本は細くて、それだけでは切れてしまいそうです。
でもその糸をより合わせることによって、一本の強化された糸ができあがります。まだ全体は見えていず、撚り続けることで糸は伸びていきますし、柔軟に方向を変えていくでしょう。

病気という糸が与える影響は非常に大きいです。
現在では「癌は死ぬ病気ではない」とも言われますが、薬が効くかどうか判明するまでは、「死ぬことも覚悟しなければならない」と何度も考えます。

「治療と仕事の両立」は、それが許される環境かどうかもありますし、
自分の充実感が得られるかどうか、難しいところです。

そんな本音のところも含めつつ、それでも私は「キャリアを創る」ということ、そして私のライフテーマとは何か、考えていきたいと思っています。

病気の重さや感じる辛さ、経済的な問題など、人それぞれです。
私のキャリアが参考になる方は少ないかもしれませんが、特に同じ病気の方に、気休めにでも、読んでいただけると嬉しいなと思います。

これまで何を考えながら過ごしてきたか、そして現在進行中の闘病生活について、書いていきたいと思います。

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