幼稚園や保育園で話さないのは場面緘黙症かも
家では話せるのに、幼稚園や保育園など家の外では声が出なかったり、出にくかったりする子をお持ちの親御さんはいませんか?
それ、場面緘黙症かもしれません。
場面緘黙症とは、ある特定の場面・状況でだけ話せなくなってしまう症状のことである。
子供が自宅では家族らと問題なく会話をしていても、学校や幼稚園など家の外では全く、あるいはそれほど話さず、誰とも話さないという例は多い。そして、その子供は非常に内気な様子に見え、グループでの活動に入りたがらなかったりする。
Wikipediaより
うちの子は2歳半ごろから保育園で話さなくなりました。
家では言葉は出ているのにおかしいなとは思いましたが、まだ小さいからそんなこともあるのかな、と様子を見ていました。
3歳になってクラスが変わっても状況は変わりませんでした。家では声が出るのに保育園では全く出ない。
保育園でこちょこちょしてみても全く声がでない。
「保育園でご挨拶できたらご褒美にチョコレートだよ」と言ってもだめ。
本当に、うんともすんとも言わない。
保育園の先生に相談しても、「そのうち大丈夫でしょう。」と受け流されました。
保育園を定期的に巡回している社会福祉士さんに相談しても、「まだ小さいから、そんなもんです。」でおしまい。
心配になって、市の子ども発達相談に行ってみても「様子を見ましょう」とだけ言われる。
でも、やっぱり何かおかしいということで子どもを見てもらえる精神科を探し、診察と検査を数日かけて行った結果、「場面緘黙症」の診断が出ました。
その後、保育園と並行して療育機関に通いました。
保育園や幼稚園で話さなくて心配な気持ちのお父さん、お母さんへ。
場面緘黙症が疑われるならば、なるべく早く専門病院を受診して、必要であれば療育をスタートしてください。
年齢が上がれば上がるほど、本人の自意識が強くなりますので克服までに時間がかかってしまう可能性があります。
逆に小さいときであれば、周囲の理解と手助けによって克服できる可能性も高くなると感じます。
療育で行ったトレーニングについては、また別のnoteにまとめてみます。
保育園の先生、幼稚園の先生へ
声が出ない、声が出にくい、そういう園児がいたらお父さんお母さんにその事実を伝えてあげてください。
私の場合は、保育園の先生から「お話してくれなくなりました。」という事実を教えていただき、子どもが置かれている状況を理解しました。
小さい子どもは言葉で親に伝えることができません。
保育園や幼稚園で声が出ない、出にくいというのは誰よりも本人が困っているのです。
園の立場からすれば、そういうネガティブな情報は伝えにくいと思いますがその子のためと思って、どうか勇気を出して親御さんに伝えてほしいと思います。
場面緘黙症についてはまたこれからもいろいろと書いていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?