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コロナの不安を抱えつつ赴任後初めて病院に行った話

毎週末のnoteの更新が切れてしまいました。とはいっても2か月くらいですが。

noteに書く内容は平日の通勤中にぼんやり考えることが多く、この週末はコーヒーについて投稿しようと思っていました。

しかし・・・土曜日起きたら、めちゃくちゃ喉が痛い

生霊になるほど?不安だった週末

喉が痛いのって地味だけど本当につらいですよね。食欲もなくなるし、唾をのむだけで痛いから寝付くこともできない。とてもコーヒーなんて飲めませんでした。

夜になると熱も出てきました。37.6度。

ただ、この時点で私はあまりコロナのことは考えていませんでした。というのも、3日前からドライバーが風邪をひいていたので、おそらく彼の風邪がうつったんだろうくらいに考えていたのです。(ちなみに彼には念のため社内のクリニックでラピッドテストを受けてもらいましたが、結果は陰性でした。)

ただ、日曜になっても熱がおさまらず、夜には咳が出てきました。これくらいの症状、普段なら「病院行って薬もらうかー」くらいの軽い気持ちで済みますが、このご時世だとどうしてもコロナなんじゃないかと不安になります。

コロナの不安には具体的に2種類あって、一つは「入院になったらどうしよう」というもの。医療サポート会社から配信される情報によると、これまでインドネシアでコロナにかかった在留邦人は30人くらいで、重症者はいないものの8割が入院しているとのこと。自宅待機ならともかく日本語が通じず他の患者もいる病院での入院はさすがに嫌だなと思いました。

もう一つは、「誰かにうつしたらどうしよう」という不安。なので週末は全く外出せず、ずっと自炊とデリバリーで過ごしていました。月曜日も出社して万一コロナだったら会社に迷惑をかけると思い、上司に休みの連絡を入れました。

その夜は旦那さんにひたすらLINE通話で話を聞いてもらいました。旦那さんは土曜の夜に金縛りにあったらしく、黒い人影が近づいてきて喉を押さえられたと話していたので、それは喉が痛くて寝付けなかった私の生霊だという結論になりました 笑

翌朝、熱は治まり軽い咳と鼻水が残る程度でしたが、一応病院に行くことにしました。とはいえこのご時世コロナに似た症状があるのにいきなり病院に行くのはまずいんじゃないかと考え、会社が契約している医療サポートサービスのコールセンターに相談。日本語診察可能なタケノコ診療所を予約してもらいました。なんとも言えないネーミングですがインドネシアに4つの診療所を構える在留邦人にはおなじみの病院です。

ちなみにタケノコ診療所ではラピッドテストやPCR検査は対応しているものの、コロナ患者は受け入れていないため、熱が38度以上だと診察はできないそうです(2020年12月7日現在)。前日は38度近くいっていたので危なかった・・・。

ということで赴任して初めて病院に行ってきました!

タケノコ診療所で人生初の○○を経験

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タケノコ診療所のスタッフは私が行ったときは全員インドネシア人でした。でも受付の方は日本語ペラペラですし、診察の際もお医者さんの隣に通訳の方がいて日本語で説明してくれるので、英語やインドネシア語ができなくても全く問題ない感じでした。

問診はめちゃくちゃ丁寧で、正直日本でよく出くわす横柄で無愛想な医者よりずっと好感が持てました。問診の中には「一週間以内に出張や国内外への渡航はないか」「味覚に異常はないか」など、コロナに関連する質問も含まれていました。

喉や呼吸音も確認してもらい、お医者さんからひと言。

「肺も異常はないですしおそらく風邪かと思いますが、念のため血液抗体検査と点滴をしましょう」

そうですよね念のため検査したほうがいいですよねーーー

・・・って、ん?点滴?

ちょっと斜め上の提案が来てビビる私。どうやら血液抗体検査の結果が出るのに少し時間がかかるから、その間に免疫力を高める点滴を打ちませんかということ。一応受けるかどうかの選択はさせてくれるらしい。個人的には興味津々だったので打ってもらうことにしました。

まさか人生初の点滴をインドネシアで受けることになるとは・・・謎の黄色い液体が自分の体内に入っていきます。

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点滴を打っている間1時間半ほど仮眠をとり、終わったら血液検査の結果を聞きます。ドキドキ・・・

「全く問題なしです。」

よかったーーーー!!!

一般的な風邪のお薬をもらい、すぐさま旦那さんと上司に報告しました。

ちなみに会社の福利厚生で赴任者は海外旅行保険に加入しているため、病気やけがをしても治療費の個人負担はなく、保険会社が保険金として病院に支払ってくれます。カンボジアにインターンに行っていた頃は海外旅行保険の加入は自己対応でしたし、キャッシュレスサービスもなかったので、そういう意味でも駐在者は恵まれているなと感じました。

コロナ禍をインドネシアで過ごして思うこと

この週末に考えたのは、(若干不謹慎かもしれませんが)コロナ禍を日本ではなくインドネシアで過ごすメリットとデメリットでした。

まずデメリットは何といっても医療体制です。重症者治療の最後の砦と言われているエクモ(体外式膜型人工肺)はこの国にはありませんし、累計感染者数も死者数も東南アジア最多で、医療崩壊も間近(というか一部ではもう起きてるの)ではないかと言われています。

一方今回の経験から、日本よりいいなと感じる部分もありました。まず検査の受けやすさ。インドネシアでは2,000~3,000円程度でどこの病院でもラピッドテストを受けられます。また、今回のように熱が2日間続く程度でも、医師の判断で血液抗体検査を実施してくれました。

検査対象を限定することで重症者治療に専念できる側面もあると思うので何とも言えませんが、やはり「自分はコロナかもしれない」と思いながら過ごす日々は最悪でした。精度はPCR検査より落ちますが、とりあえず白黒つけられるのは精神衛生上ありがたいです。

また、コロナに感染した人に対する周囲の反応も、インドネシアの方が心なしか温かいように感じます。感染者が多いからかもしれませんが、誰かがコロナにかかっても「まあしょうがないよね」という感じで、職場に復帰した人に対しても普通に接しているように思います。まあさすがに職場で咳ゴホゴホしている人がいたら嫌がると思いますが(笑)、少なくとも「かかるのが悪い」みたいな空気はありません。

何はともあれ、タケノコ診察所でもらった薬で早く風邪を治して、完全復活したいと思います!

Sampai jumpa lagi~

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