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ジャカルタの道路横断は命がけ

インドネシアに来てはや1か月。

インドネシアの新規感染者数は右肩上がりで(ここ最近は4,000人台)、渡航前は周囲から「コロナにかからないよう気をつけてね」と散々心配され、私自身も日々の感染状況に戦々恐々としていました。


・・・が、来てから気づきました。



「コロナの前に車に轢かれて死ぬ!!!!」



最近はgoogle mapで経路検索しても、距離や所要時間より「目的地にたどり着くまで何回車道を横断しなきゃいけないか」ばかり気にするように・・・。

ちなみに私は東南アジア諸国は一通り旅行してきましたし、カンボジアに1年近く住んでいたので、東南アジアでの道路横断には比較的慣れているつもりでした。

それでもジャカルタは群を抜いて歩行者に厳しい・・・!そう感じた理由を改めて整理してみました。



1.交通量が異様に多い


ジャカルタはめちゃくちゃ人口が多いです。世界の都市地域人口ランキングを出しているDemographiaの2020年発表によると、ジャカルタの都市圏人口は3,454万人。これは東京首都圏3,797万人に次ぐ世界第2位です。

一方、交通手段はというと、ほとんどがバイクか車です。ジャカルタ首都圏の通勤通学者が利用している交通手段の内訳は下の表の通り。バイクが62%と一番多く、列車に関してはわずか9%です。
東京でこうだったら・・・と想像してもらえればそのやばさが伝わると思います。

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2.歩行者用の信号がない


毎日ジャカルタの住まいから郊外の職場まで行き1時間、帰り2時間かけて車で通勤していますが、これまで歩行者用の信号を見たことがありません。

同僚いわく、本当にジャカルタの中心街に行くと歩行者用信号もあるそうなのですが、それもボタン式でたまに壊れてるとのこと。

横断歩道は見かけますが、もちろん車は一時停止なんてしてくれません。歩行者はバイクや自動車がビュンビュン飛び交っている中、決死の覚悟で道路を渡ることになります。


3.そもそも歩いている人を見かけない


個人的にはこれが一番つらいです。

これまで東南アジアの旅先で道路を横断する際は、地元の人に合わせて一緒に渡るのが一番安心な方法でした。しかしジャカルタは本当に歩いている人を見かけない。どこに行くのにもバイクです。

試しにそこそこ交通量の多い近所の交差点を30分眺めてみましたが、歩行者は5人しかいませんでした。
(写真は貴重な歩行者をとらえたもの)

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おそらくジャカルタでは
歩きづらい→車やバイクに乗る→交通量が増える→歩きづらい
という無限ループが起きているのかなと思います。


4.車の信号ルールがよくわからない


このような車ファーストな社会で私はどのように道路を渡っているかというと、

・交通量がまばらなタイミングを見計らって横断
・車線が多い、交通量が多い、スピードが速いなどでとても渡れない場合は交差点で車の信号に合わせて渡る

という感じで何とか乗り切っています。

ただ、車の信号も日本と大きくルールが異なるため、交差点を渡るときもなかなか苦労します。

まず、インドネシアの信号は一方向ずつ青になるところが多いです。つまり青信号の時は対向車が直進してこないため、左折や直進だけでなく、右折もためらわずにできます。

車が赤で止まってるから渡ろうと思ったら、猛スピードで左折・右折してきた車と衝突、なんてことも十分あり得ます。

さらに、インドネシアの車道は日本と同じ左側通行ですが、赤信号でもコーナーぎりぎりで左折する車が多いです。

右折や直進についても、交通量がまばらになると、たまに信号無視して進むバイクがいます。(多分日本の歩行者の信号無視の感覚に近い)


ということで、もちろんコロナの感染対策も徹底しますが、その前に交通事故で死なないように気を付けたいと思います・・・。

Sampai jumpa lagi!

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