【名言】ウンコもおしっこも出さなくてもいいんだよって教えているようなものです。(坂口恭平)
(約1400字/4分)
子育てすると、ウンコとかおしっことか普通に話すようになって独身の友人にビビられたりするよね、私です。
ぼちぼち更年期なのか?気分の波があって、坂口恭平さんの「躁鬱大学―気分の波に悩んでいるのはあなただけではありません」を読んだ。なんとnoteで全文公開されていて、↑の名言は↓にある。
躁鬱大学 その12 トイレを増やせば、自殺がなくなります|坂口恭平 (note.com)
この本は躁鬱病と呼ばれる人向けだけど、非躁鬱人の私にもスイスイ読めた。坂口さんは「いのちの電話」がほぼ繋がらないと知り、自らの携帯を「いのっちの電話(09081064666)」と公開して相談を受けたりしている方で
日本人特有かも、との事ですが、結局人間は他人の視線を妄想することで自分を成立させてるのかなぁ。とにかく坂口さんはこれを
本能を否定するのは良くない、おしっこのように毎回トイレで出して流したほうがいい、と言うわけです。否定しない、という思考は、以前書いた名言↓にも感じる。
【名言】できたらいいな、と思うこと(柳田邦男)|オカピ (note.com)
チコちゃんで「不安なときはI am excited ! と言ったほうが成功率があがる」という話をしてたんだけど、これも不安という妄想よりも、心拍数があがって興奮状態にある、と認識したほうが良いとも考えられる。日本語訳は「ワクワクしてる」だったけど、いや、ワクワクはちょっとな…おら、悟空じゃねぇしな!
ともかく自分は人目が気にならない方で、結構「そんなん気にしなくていいじゃん!」と言っちゃう。だから「おしっこなんてしなくていいじゃん!」と言ってたと思うと、本当に不健康な言葉がけだったなと。そもそも、治すべき病ではなかった、病でなくて特性。意思でなんとかできる次元ではない。最近読んだ「中動態の世界 意志と責任の考古学(國分功一朗)」にもそんなこと書いてあった(難しくて全然読めてない)。そういう世界を、40を越えてやっと見えてきた、少しだけ。
そんなわけで、気分が大荒れのとき、つい「ああ、はやくいい気分に戻りたい」とか思ったりせず「ああ、私は今、おしっこしたいんだな。膀胱が爆発する前にスッキリさせよう」って肯定してやると、いつの間にか波は穏やかになっているような気がする。
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