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クレイジーシェルフ

ブックオフでヤバそうな本を買ってしまいました。

こういうことがあると、ブックオフって何が起こるか分からないなとつくづく思います。もちろん、それが楽しみでつい足を運んでしまうのですが。それにしても、ブックオフにフーコーはヤバい……

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一般的にエリアごとの棲み分けがきちんとしている本屋とはちがって、ブックオフでは本、マンガ、ゲーム、CD、といった媒体の違いがまずあって、その中で値段によってまた分かれる、というのが、僕には面白い。そこからさらに出版社や作者で分けるにしても、もはや狭い棚に専門やジャンルが入り乱れたごった煮の感は否めず、そして、それこそが魅力です。

理性の伝統の目録からランダムに抽出され、攪拌されたカオスの鍋。それを装いはあくまで理性的な、しかし実態はあまりに大胆な型に流し込む。完成された未完成は、雑多な棚。狂気的な、といった方がいいでしょうか。あるいはフーコー的に。


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「狂気の歴史」は一番上の段の目立たないところにありましたが、にもかかわらずどうしようもなく浮いていて、社会評論とマーケティングの本に挟まれて、さらにそのヤバさが際立っていました。

そのヤバさにつられて、買ってしまったのです。

僕にとって本は読むもので、もちろん内容が大切です。それでも、いかにもヤバそうな内容がいかにもヤバそうな姿で立っている、というのもまたひとつの正統な本のあり方で、近寄りがたくとも話を聞いてみたいな、と心惹かれてしまうのです。

箱から出してみるとずっしりと重みがあり、純粋に嗅覚的な意味でヤバい香りがします。


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表紙のこの謎の図形はいったい…これもなんかヤバそうです。





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