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“Hope” is the thing with feathers—


“Hope” is the thing with feathers—
That perches in the soul—
And sings the tune without words—
And never stops — at all —

And sweetest — in the Gale — is heard —
And sore must be the storm —
That could abash the little Bird
That kept so many warm —

I’ve heard it in the chillest land —
And on the strangest Sea —
Yet, never, in Extremity,
It asked a crumb — of Me.


希望は羽のある生き物で
魂の中にとまり
詩のない歌をうたい
いつまでも終わることを知らない

風が強く吹けばその声は最も美しく響く
どんなひどい嵐にもできはしないだろう
この小さな鳥を傷つけることなど
ほんとうにたくさんの人を温めてきたのだ

凍てつく土地でも歌は聞こえた
見知らぬ海でも聞いたことがある
しかしどんな時も
それはパン屑ひとつ私に求めたことはない


いかがだったでしょうか。
これは僕がはじめて出会ったディキンソンの詩です。

人が生きていく上で欠かせないもの。
それでいて誰もが、
どんな時にでも持つことができ、
人に何かを要求することもない。

そんな「希望」をディキンソンは鳥の姿に託して、
象徴的にうたっています。


言葉ではない仕方で、励ましてくれる。

困難なときほど、力になってくれる。

魂に寄り添って、見返りを求めずにどこまでも共にいてくれる。

あなたにとって、
そんなものや人は居ますか?



『THE COMPLETE POEMS OF EMILY DICHINSON』
THOMAS H . JOHNSON, EDITOR

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