[番外編]喫茶サンシャイン

大阪で用事があったので、早めに行って喫茶でモーニングを過ごす、サンシャイン、有名らしい駅近の喫茶店へ、充実のモーニングメニューからホットケーキのセットを注文し、文庫本を開いて待つ、読んでいるのは漱石の、思い出すことなど、少しして、ホットケーキの香りが一足先に席まで届く、

まもなく、実体が到着する、二枚重ねのパンケーキは中央がやや膨らむような形で、写真を撮ろうとスマホを取り出したときにはもう、ホットケーキからバターが滴り落ちていた、たまらないライブ感だ、まずは何も着けずに一口、卵の風味が豊かだ、できたての熱さと相まって、至福、バターの程よい塩味とバランスを取りつつ、メープルシロップをかけながらいただくのも至福だ、

コーヒーもすぐに来る、濃いようだけど、きつい苦味はなく、おいしい、焙煎はやや深めのようだが、モカの華やかな香りが生きている……と思ったら、ブレンドはコロンビアがベースでインドネシア、ブラジル、タンザニアのブレンドらしい、なんということだ、泡があるので、ハンドドリップではなくおそらく機械で淹れたものだと思うが、充分にうまい、飲みきる際に、溶け切らないコーヒーの微粉がカップの底に沈んでいるので、少しだけ味と舌触りが濁る、気になることといえば、それくらいだ、