俯瞰ふかんする時間(詩)

あさくら。ベルーガは今休憩室で休んでいる。

あさくら。ベルーガは今昼飯のカロリーメイトを3本食べた。残りの1本は夕方の休憩時に食べようと思っている。

あさくら。ベルーガは今テーブルに顔を伏せて目を閉じている。

あさくら。ベルーガは今テレビでタレントやお笑い芸人が何やらふざけながら楽しく会話をしているのを耳にしている。

あさくら。ベルーガは今他の方たちが休憩室でおしゃべりしたり、昼飯を食べたり歩いたりしている物音を耳にしている。

あさくら。ベルーガは今目を閉じながらそれらの音を色で感じている。

あさくら。ベルーガは今ここにいる。

あさくら。ベルーガは過去にも未来にも居ないことを知っている。

あさくら。ベルーガは今ゆっくりとした時間の流れの中にいると感じている。

あさくら。ベルーガは胸が少し苦しくて頭が痛いと感じている。

あさくら。ベルーガはコレも生きている証だと思っている自分が居ることを知っている。

あさくら。ベルーガは
今生きている。

あさくら。ベルーガは
今落ち着いている。

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