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#1 チル・アンド・ワーク is ライフ でしょ。

仕事して、ひとっ風呂浴び、ビールを1杯ひっかける。

そんな家路につくまでの幸せな一連の流れが日常になったなら。スーパー銭湯ならぬ、ハイパー銭湯・BathHaus があなたのささやかな夢を叶えます。

こんなコンセプトのもと、2018年11月代々木上原にコワーキングスペース・銭湯・クラフトビールバーが1つになった〔ハイパー銭湯 • BathHaus〕をオープンします。オープンに先立ち、このマガジンでBathHausができあがるまでの過程やコンセプトなどを綴っていきます。

今回は、そもそもなぜBathHausをつくるに至ったのかについて。

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チル・アンド・ワーク is ライフ でしょ。

仕事と暮らしって切り分けられるものではないんじゃないかな、と思うんです。

朝起きたら気持ちよく仕事を始めたいし、ちょっと疲れたらお茶を飲んでリラックスしたい。仕事が終わればお風呂に浸かってチルしたい。お風呂上がりにはキリッと冷えたビールを流し込みたい。そして馴染みの人と他愛のない会話を楽しみたいし、その幸せな余韻に浸りながら眠りにつきたい。

マイペースにオンとオフを切り替えられる空間があれば、そんなチルアンドワークな生活を実現できるかもしれない。

気分良く過ごせる場所があれば「しごと」が暮らしの一要素として捉えられるのかもしれない。

そんな風に、わたしは思うのです。

「裸の付き合い」というグッド・カルチャー

18歳の時に初めてNYを訪れて衝撃を受けたのが「褒めるコミュニケーション」でした。

通りすがりの人達やカフェ店員が「その靴かわいいね!」「髪色いいね!似合ってる」「その帽子どこで買ったの?イケてる」と、次々に声を掛けてくれる。ポジティブなひと言を互いに交わすだけで、その日1日を何倍にもハッピーな気持ちで過ごすことができたのです。

その後1年間ポーランドに住んだ時も、バックパックで様々な国を訪れた時も、駅やスーパー、カフェ、パブなど至る所で見ず知らずの人たちが声を掛け合い、ちょっとしたコミュニケーションを取っているのが印象的で、旅人だった私は初めての土地であっても安心感を覚えることができました。

帰国後はそのような機会が減ったことにどこか寂しい気持ちを抱えつつも「日本はシャイな人が多いから仕方ないのかな」と諦めにも似た考えを持つようになり、自分もまたシャイな人として、会社や学校と家を往復する素っ気ない日常へと戻っていきました。

そして時は経ち、2017年。

町の銭湯に定期的に通うようになった私は、再び衝撃を受けたのです。

服を着てすれ違う時はよそよそしいのに、
素っ裸で一緒にお風呂に浸かっている時はフレンドリーであることに。

「お風呂」という不思議な媒体が、いつもより人をオープンな気持ちにしている・・!
「裸の付き合い」というグッド・カルチャーが日本には昔から存在していたのでした。

銭湯が広まったのは江戸時代。

当時から庶民の社交場として親しまれていたといいます。「朝飯前」の語源は「江戸時代は朝食前の時間を利用して隣近所が元気かどうかの様子を確認しにいく作業」から来ているとも言われているように、きっと当時は今よりも町中のコミュニケーションが活発だったのでしょう。

なぜならそれは、違う町にある会社と家を往復する人々が増える前の時代だったから。

日々の営みが町の中で完結していた時代だったから。

移ろいゆく時代の中でライフスタイルも大きく変化したというのに、幼少期に銭湯に通った経験もない平成生まれの私は、どうしてかそのグッド・カルチャーに魅了され、また旅人だった当時に感じたものと同様の安心感を覚えたのでした。

そのような経験から、「湯船につかる」という今もなお変わらず日本に残る日々の習慣と「社交場としての銭湯」という古来のカルチャーを利用して、ポジティブなコミュニケーションが溢れる場所をつくれるのではないか、と考えるようになりました。

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