エアコンの風

今日は酷く暑かった。暑いと寒いを繰り返す最近の気温のせいで、夏用の冷感敷パッドを敷いた布団の上に激安店で買ったもこもこ靴下を履いて毛布に包まって寝るという日々だったので、徐々に気温が上がり始めた朝方になんだか暑いなという違和感で目が覚めた。
代謝の悪いデブなので末端の冷えが酷い。冷房が無くてはこれからの暑さは熱中症で確実に脳味噌が茹でダコになるが、冷房をつけたらつけたで手先足先がかじかむばかりか肌寒くて一枚羽織る羽目になるのだ。

子供の頃などは馬鹿みたいな温度設定の冷房が効いた部屋の中に薄着でいても涼しくて気持ちいいとさえ思っていたが、高卒で就職した会社のデスクで冷房の直撃を後頭部に受け続けその他ストレスや環境の変化に適応しきれず見事に自律神経をぶっ壊して今に至る。もう干支が一回り以上してしまった。今でもエアコンの風が直接当たると気持ちが悪くなってしまう。扇風機や自然の風と一体何が違ってあんなに気持ち悪くなるのかが分からない。ただ単に思い込みやエアコンの風へのトラウマが出来てしまっただけなのだろうか。
毎日微熱と頭痛と、その他とにかく体調が悪くて社内は外回りの男性社員が暑い暑いと馬鹿みたいに設定温度を下げてしまうから寒くてたまらないものの外は猛暑だから内側に着込む事は出来ず、かと言ってワイシャツの上にカーディガン以上のものを羽織ろうと上着を持ち込んだらオフィスでそんなものを着るなと上司に怒られた。ちなみに持ち込んだのはかさばらなくて風をしっかり防いでくれるだろうという事でウインドブレーカーだった。淹れたばかりの熱々のインスタントコーヒーがすぐにアイスコーヒーになっていたのは今でも覚えている。
サーバールームでもないのにあんなに室温を下げる必要はあったのだろうか。記憶が確かなら酷い時は18度だった。会社側から慰謝料を取れたのでは無いのだろうかと思うが当時は心身共に参ってしまって(今もだが)何をどうすればいいのかも分からず、近所の総合病院では散々待たされた挙句にろくに診てもらえず頭痛薬を渡されただけ、初めて行ったメンタルクリニックでは今でこそ胃痛に悩まされているが胃は何ともないのに胃痛に効くからとドグマチールを処方され、当時付き合っていた彼女に「よりによって(副作用で母乳が出る可能性のある)ドグマチール出すとか変態?」みたいなニュアンスの事を言われていたし幸い母乳は出なかったが効果も別に出なかった。

仮に今から会社に何かするとしても時効だったり証拠が無いとかで結局何も出来ないのだろうな。何よりお金も無いし。慰謝料を貰うための手続きをするためのお金が無いって元も子も無い。

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