【映画備忘録】はじまりのうた
■あらすじ(めちゃくちゃ大雑把)
マーク・ラファロ演じるダンはレーベルの創設者であり、音楽プロデューサー。
ダンはキーラ・ナイトレイ演じるグレタの才能に惚れ込み、一緒に1枚のアルバムを制作していくという物語。
■全体的な感想
音楽好きな人なら、まず間違いなく楽しめる映画だと思う。
最初のグレタが、嫌々ながら観客の前で歌うシーンのバックグラウンドが分かっていき、ストーリーがつながっていく様子が面白い。
アルバム制作のシーンは言うまでもなく面白かった。
そこに、グレタとダンが恋に落ちるのか?落ちないのか?という展開も加わり、より一層楽しめた。
この映画のオチは、いわゆる「大成功」じゃないところが良い。
完成したアルバムも、グレタの意向でレーベルとの契約を断り、1ドルで販売する。
グレタは元カレが歌う自分の曲が商用化されているのを見て、疑問が生じていたシーンが印象的だ。
そして、恋の方はーー
ダンは家族を愛し、グレタは元カレのことを忘れられずにいて、二人がつながることはない。
そんな「大成功」ではないストーリーと、音楽が掛け合わさり、あっという間に観れてしまう作品だった。
■印象に残ったシーン
ダンとグレタが、NYの街中で自分のおすすめの曲を聞かせ合うシーンで、ダンが言った言葉が印象的だった。
『音楽は魔法だ。
平凡な風景が意味のあるものに変わる。
陳腐でつまらない景色が美しく光輝く真珠になる。』
本当にそう思う。
音楽は時代をつくり、思い出をつくり、そして人生を豊かにしてくれる。
ときに背中を押し、ときに寄り添ってくれ、ときに傷に塩を塗ることもある。
いずれにしても、音楽は素晴らしい力を持っている。
何歳になっても、音楽を聴き続けるのだろう。
この作品は『No Music, No Life!!』と感じさせてくれる作品だった。
そして、
No Movies, No Life!!
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