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紳士のちょっと滑らなかったお話。


お休みのところ失礼します。ひたすら紳士です。

先日投稿した「窓を望む。」と同じ舞台、
二人で泊まった旅館で起きた別の出来事
ついても、流れで書こうと思います。


─────窓際でつながる、数時間前の話。

その旅館には、貸切露天風呂がありました。

またとない機会です。
二人きりでゆっくり湯船につかろうという
ことで、利用することにしました。

観光地巡りでお互い歩き疲れていたので、
その時の温泉は体と心に染みわたるようでした。

「いい湯だな…」「だね…」
広い湯船の中、こじんまりと、2人身を寄せて
くつろいでいました。


最初の1、2分くらいは。



個室で2人、火照った体と、濡れて艶めく肌。

これだけ条件がそろって、ただ呆けるだけの
紳士と淑女ではありません。

Mを抱き寄せ、向かい合うよう座らせて、
唇を重ねました。
体をゆするたびに、ぱちゃぱちゃと水音が
はじけます。

貸切露天風呂の利用時間は残り30分足らず。

前戯に割く時間がないことに申し訳なさを
感じていましたが、「早くしよと呟く
Mの顔を見て、感情は振り切れました。

湯船のふちに座らせ、いざ挿入…

できませんでした。

本来なら濡れているはずの入り口が、
彼女の愛液が、湯で洗い流されていました。

興奮真っ只中のMはお構いなしに体を
突き出してきます。
先端しか挿っていないために、彼女の肉に
皮が引っ張られ、激痛が走りました。

どうどうどう…
彼女をいったん落ち着かせて。
ちゃんと前戯からやり直し、再び挿入です。

今度はすんなりと、根元まで飲み込んで
くれました。

薄い膜が一枚あるかないかで、こうも違う
ものなのか。
じゅぶじゅぶとした生の感触に、私は快楽と
同時に感動を覚えていました。

Mも相当気持ちよかったのでしょう。
私の体に強くしがみつき、必死に声を
抑えていました。
(それでも、外にはしっかりと漏れていた
気がしますが…)

それほど長く動いていないうちに、
せり上がってくるものを感じました。

あくまで、この風呂場での行為は余興。
本番は柔らかなベッドの上と窓際で…

大事な1発をここで使うのはダメだと、
さすがに冷静になった私は、Mの腕を
優しくほどいて、ゆっくりと引き抜き
ました。

彼女はとても残念そうな様子でしたが、
「男は何回もいけないから、仕方ないね」
と、すんなり応じてくれました。

さすが、いい淑女は引き際を知っています。

そのあとは、髪を洗いあったりもして。
2人だけの時間を、まったりと楽しみました
─────



如何だったでしょう。

本来交わってはいけない場所で。
本来付けるべきものを付けずに。

知らぬ間に紳士の心を見失うほど、
私はのぼせてしまっていたようです。

皆さんも、お風呂ではほどほどに。

それでは、ごきげんよう。

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