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生きるとか死ぬとか父親とか(ジェーン・スー新刊)を反芻しながら父のことを考える

ジェーン・スーさんの本は、「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」あたりから大変楽しく読ませていただいている、アラサーアラフォー独身女子にはグッとくる話ばかりなのですが、新刊「生きるとか死ぬとか父親とか」もなかなか。

20年前に母親を亡くし、その後仲の良い?悪い?父親との日常が、小気味好い形で綴られている。うちの父とはまるで違う彼女の父親だが、父娘の関係性については、エッセイを読んだ後に色々な想いを反芻させました。

わたしも、父と母の出会いをちゃんと聞けたのは、実は今年になってから。親子3人でその話をしているのに、父と言ってることと母の言ってることが何だか違っていて、笑えて仕方なかった。そして、日に日に感じる父母それぞれに似た性格。それは本当にうんざりするほど感じる。

父は75歳の後期高齢者。いつぽっくり亡くなってもおかしくない。そんな父は、会うたびに遺言のように言う。「結婚して欲しい」と。

あなたに似た性格で、わたしはもう婚期をだいぶ逃していますよ、おかげさまで。

父は、昔から無口で何を考えているかよく分からず、そのくせいつの間にか家族にも黙って色んなことをしているので、時々母に問い詰められていた。彼は、親切で優しいのだ。断れないのだ。それ故、色んなものを背負いこむ。この件は、父が亡くなる前に詳しく聞き出して、ブログか何かで公開してみたいと思っている。

詳しく聞き出したい理由は、まさにその性格が今、自分の中でうんざりするほど体に染み付いていて、もう、嫌だから。呆れてしまうこの性格。やめられない。これは、父のせいだ。そう、思いたい。

誰かのせいにして楽になりたいとかではないんだけど、こんなところで親子を感じるとか、ちょっと笑えてしまうわけです。笑ってる場合じゃないんだけど。

父は、苦しくなかったんだろうか。

今度会ったら聞いてみよう。


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