週報。楽しい時間をなるべく長く
出ました。
戦闘パートは…楽しい。世の中で見かける好評なレビューはその一点突破な印象はあるけどそうさせるだけの魅力がある。だからここは私の好みが違う、ということ。パリィや回避、立て直しをトリガーにしてキャラを交代してアクションを継続できるのは純粋に爽快。同開発会社でオープンワールドアクションの原神で欲しかった要素なのもその印象を強くさせる。
今のところのゼンゼロの所感は「思ってたよりも楽しくない時間が長い」かも。
そう感じてる要因のほとんどは探索パート。開発の省力化のため？にあるテレビ風のマス目を移動する画面はストーリー的な表現に使えそうなデザイン領域に欠けていて今後ともこの画面を楽しくする気があるようにあんまり見えない。
また、引っかかりを覚えるのはストーリー、世界観の表現か。物語の舞台となる"ホロウ"は異空間であるわりにアクションのフィールドが普通である。PVを観ているともう少しトンデモ空間に見えるのだが。
主人公の目的が提示されないまま巻き込まれ式に話が進行すること。主人公は”私”の分身なんだが。
あと、一章終わりでまだタイトル回収してない！
とりあえずストーリーの端まで行ってみて感じたことをまとめよう。
今週のコンテンツ
アニメ映画『ルックバック』
話題になった原作を正当に映像として拡張した作品だった。
もちろん筋や結末が漫画から変わるわけはなく切ねぇ気持ちになるわけだが。
チェンソーマンを読んだ時にも感じたことだが藤本タツキ作品の
キャラって善にも悪にも寄り切らない、こんがらがったままの感情でもって駆動してその思いを言語化しないままに振り切るのが面白いのかも。全部を文字にする小説では表せないビジュアルのメディアの優位性。
本というメディア、小説にしろ漫画にしろ読むペースが自分で選べるのが特徴で。ルックバックの原作を読んだ時は辛くて駆け足で読んだことを思い出した。だから仔細は覚えてなくて展開を楽しめたところもあったのだけど、その展開が与えたい体験を、感情を映画で初めてちゃんと受け取れたのかもしれない。
起こったことは変えられないけど、結末が完全無欠にハッピーでなくてもそこに至るまでの過程全てが否定されるわけではなくて。自分にできる形で最善を尽くすしかないのであった。やろう。やれるところから。
アニメ『シャニアニ2ndシーズン1章』
悲しいかな。流石に否定できないこととしてシャニアニの１期は評判が芳しくなかった。少なくとも私の周りでは。
で、2期はどうなんだと。上映初日を見守ってあわよくばスルーする心持だったのだがなんだか思ったより評判が良い。基本的に好意的な対象なので行く理由がちょっとでもあると行ってしまうのだった。
面白い理由は追加ユニットの存在。主人公の真乃に向って「どういうアイドルになりたいのか」を訊き、「アイドルって何なのか」を問いかける存在の登場である。
朗読劇『星降る町』
朗読劇は何回公演があっても、メンバーが同じだったとしても、一つとして同じものは無くて。その一回を自分だけの思い出にするために行っている。
そもそも出演する声優（主として羊宮さん）の演技を受け取りに行っているのでどう転んでも来たことを後悔することはない。が、その上で今回の朗読劇はかなり刺さった。
王道の恋愛ストーリーでちょっぴり不思議。笑いあり涙ありの８０分。こういうので良いんだよな、と思った。王道をなぞっているからこそ、筋に気をとられることなく演技を集中して観ることができる。
漫画『海が走るエンドロール』
大分前からオススメされていた漫画。映画がテーマであることは認識していて機会をうかがっていたのだが、ちょうど先週にニューシネマパラダイスを観たのでいい機会にと買ってみたら最新刊まで一気に読んでしまった。
あ、期間限定無料公開やってら。
初老の女性を主人公として、美術大学に入学して映画を撮るべく励む。
それだけでもう全ての人に届くエールだ。「いつ始めても遅いなんてことはない」という。
本作で特徴的に感じたのは主人公のうみ子さんが度々周囲の人間と自分の違いに苛まれること。導入の通り６０歳を超えてから大学に入学するのだから周りの同級生は20代そこらなわけで。とはいえ、苛まれてるのは年齢差によるものだけとは言い難くて。人生の中で培ってきた自分の型から外れるべきか、外れないべきかで悩むことも度々。
なんていうか30代そこらの自分からしても他人事とは思えないというか、もっとこう縛られずに全力をもってモノを作りたいよなぁ。
なお、気に入ったキャラはインフルエンサーのSoraくん。あの良い奴でも悪い奴でもない塩梅…、絶妙な立ち位置というか無視できないところに必ず要るあのキャラクター。今まであんまり意識したことのないキャラクターだったので新鮮で良い。
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