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名刀紀行 〜徳川美術館×刀剣乱舞コラボの備忘録〜

2021年6月5日 (土) ~ 2021年7月11日 (日)に徳川美術館にて開催されていた「名刀紀行―京・大和と九州―」を鑑賞した際の記録です。刀剣乱舞コラボも全力で楽しんできました!!(刀剣乱舞コラボは9月20日まで!)

名古屋駅から徳川美術館へ

名古屋駅から徳川美術館へはバスを利用するのが断然おすすめです。駅から徒歩だと15分はかかります。夏場の名古屋で徒歩移動は最小限にしたいものです…

市営バスの場合、名古屋駅バスターミナル10番乗り場から基幹2系統「猪高車庫」方面ゆきに乗り、「徳川園新出来」停留所で下車。またはバスターミナル11番乗り場から観光ルートバス「メーグル」に乗ると、徳川美術館の敷地内で下ろしてもらえるようなのでこれが一番楽かもですね。

門の前で刀剣男士がお出迎え!!

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徳川美術館に辿り着くと門の前でパネルがお出迎えしてくれます。その上、職員の方が待機していて「お写真撮りましょうか?」と声をかけて下さり、記念撮影までして頂きました。テーマパークかな…?(わくわく)

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のぼりはとくびぐみ6振り全キャラ分ありました!!

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入館前にすでに名古屋まで来た元を取ったような気分ですが、ここからが本番です…!!

名刀紀行―京・大和と九州―

徳川美術館に入館すると、まず第一室の「名品コレクション」で本作長義(以下58字略)が拝めます。開館直後くらいに行ったにも関わらず、すでに長義鑑賞列が形成されていました。長義人気、恐るべしです。ここでは他にも虎徹や正宗などの名刀が展示されているので必見です。本作長義に注目が集まりがちですが、その隣に国宝の古備前正恒があったりします。

第一室〜第五室は常設展となっており、尾張徳川家に伝わる茶道具や能の衣装などを鑑賞することができます。常設展を回って順路通りに進むと蓬左文庫と繋がっており、こちらでは企画展「あかがね/くろがね」が開催されていました。銅や鉄を使った金属工芸品を集めた展示で、刀も数振り展示されており、国宝の光忠がしれっと展示されていました。ステンレスで打たれた太刀(!?)なども展示されていて、とても興味深かったです。

次はいよいよ特別展「名刀紀行―京・大和と九州―」です!!刀の展示数が尋常ではなく、尾張徳川家の底力を感じます。内容の充実ぶりも素晴らしく、タイトルの通り京都、奈良、九州の古刀が中心の展示で、第一章が山城(京都)、第二章が大和(奈良)、三章で畿内(大阪)の刀が数振りあり、四章が九州という構成になっていました。

まず第一章の山城(京都)は三条宗近の海老名小鍛冶から展示が始まります。そして後藤藤四郎鯰尾藤四郎はそれぞれ独立した展示ケースで展示されており、裏側もじっくり鑑賞できるようになっていました(ありがたい…)。粟田口派は吉光の短刀だけでなく、国綱の太刀もありました。粟田口の刀をこんなに一度にたくさん見られるのは徳美だけなのでは…? また、来孫太郎の太刀(国宝)も見られました。来孫太郎は来国俊の別名で、孫太郎銘で現存するのはこの一振りだけらしいです。

そして二章は大和(奈良)の刀です。大和には大和五派と呼ばれる五つの刀派がありますが、その中で保昌派、千手院派、手掻派、当麻派の四派の刀が勢揃いしていました。特に保昌派の短刀は肉眼でも総柾目の地鉄がはっきり見えて、とても印象的でした。大和伝でも総柾目の地鉄が見られるのは保昌派だけだそうですね。

三章の畿内(大阪)では、新刀期の越前守助広の刀などがありました。助広の濤乱刃は個人的には大好きです(飛び焼きが水玉みたいで可愛いんですよね…)

第四章は九州の刀です。「名物 大左文字」をはじめとする左文字の刀が数振りと、無銘ですが三池の刀が一振りありました。三池の刀ってあまり見る機会がないので珍しいですね。以前に一度だけ九州の福岡市博物館で見た大典太光世に心なしか姿が似ているような気もしました。

名刀紀行の名に恥じず、本当に名刀揃いの素晴らしい展示でした。尾張徳川家、すごい。鯰尾くん(推し)の姿を久々に拝めたので大満足です。

宝善亭でお昼ごはん

お昼は徳川美術館に隣接する宝善亭で刀剣乱舞コラボ記念御膳を頂きました!!本格的な懐石料理は初めてでしたが、とても美味しくて大満足です。

詳しいメニューと食レポは別記事で書いておりますので良かったら併せてお読み下さい。

土曜講座「享保名物長に見る京の刀剣」

お昼ごはんを食べて満足して戻ってきたところ、ちょうど徳川美術館の土曜講座が始まるタイミングでした。事前予約制ですが、席に空きがあるということでしたので、せっかくなので参加してきました。

この日のテーマは「享保名物長に見る京の刀剣」というタイトルでした。名前はよく聞くけど正直内容については詳しく知らなかった享保名物帳について勉強できて、とてもためになりました。

享保名物帳は八代将軍徳川吉宗の頃に本阿弥家によって編纂された名刀目録です。現在では原本は失われ、写本のみが残っているとのこと。また、その写本は複数存在し、「厚藤四郎」から始まる一群と、「平野藤四郎」から始まる一群の二種類が存在し、収録作品や順序に微妙な違いがあるなど、興味深いお話が聞けました。

なお、収録されている刀剣の記載順は天下三作である粟田口吉光、相州正宗、郷義弘から始まり、その次に貞宗が来て、次にようやく宗近や来派などの京物、という構成になっているそうです。本阿弥家がどれだけ「天下三作」を重んじていたのかが伺えますね。

ちょぎずおわくわくセット!!

土曜講座で適度に頭を使ったところで、おやつを頂くために喫茶室に寄りました。喫茶室は人気のため、名前を記入して少し待ちました。お目当ては鯰尾藤四郎の和菓子と本作長義のカップケーキのセット、その名も「ちょぎずおわくわくセット」です!!

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来た〜〜!!!菓子切りも二振りセットで可愛いです!!(なお、この菓子切りはお持ち帰り禁止なので注意)

鯰尾藤四郎の和菓子(通称ずお玉)は中の白餡が優しい甘さでとても美味しく、本作長義のカップケーキは少しビターなチョコ生地と上に乗ったクリームの甘さが絶妙に調和して美味しいです!!(語彙力がなくて感想が美味しいしか言えない…!!)絶対に食べたかったので来られて良かった…!!

なお、スイーツは期間によって入れ替わるため、とくびきっさ部のTwitterなどで情報を要チェックです。

トクガワナイトミュージアム

喫茶室でゆっくりスイーツを頂いたあと、徳川園をお散歩して時間をつぶし、17:30からのトクガワナイトミュージアムに参加しました(※完全予約制)

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南泉、五月雨、物吉のパネルは徳川園にありました✨


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ナイトミュージアムでは何と、入り口でとくびぐみが全員勢揃いでお出迎えしてくれます…!!胸熱ですね!!(噂によるとパネルの並び順は毎回異なるとか…?)囲み取材のように写真撮影されていました。

トクガワナイトミュージアムは一日あたり60名限定のため、人を気にせずゆっくり鑑賞することができます。行列のできがちな本作長義(以下58字略)をじっくり舐めるように鑑賞できましたし、鯰尾や後藤、その他の名刀たちも改めてじっくり鑑賞しました。特別展の方に人が集まりがちなので常設展の方はほとんど無人で、まるで貸切のような誰もいない博物館という異空間を堪能させていただきました。

また、このナイトミュージアムでは何と記念品も頂けます。

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記念品はこちらの大きめの麻のバッグと、パッケージに刀剣の写真入りのおうどんです(ミュージアムショップで販売されているおうどんのパッケージは白背景なので、紺背景のものはナイトミュージアムの記念品でしか貰えません)。どの刀剣が入っているかは恐らくランダムなのかな…? 最推しの鯰尾藤四郎を引き当てられたのはラッキーでした✌️✨

ナイトミュージアムの予約は以下のサイトからできますが、大人気のためすぐに枠が埋まってしまいます(現在はすでに全枠埋まっていますね…)

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名残惜しいですが、本日はこれでお別れです。バイバイみんな、また来るね。

朝10時頃に入館し、夜8時までがっつり丸一日徳川美術館を堪能した最高の一日でした✨

徳川美術館では現在は特別展「家康から義直へ」が開催中。できたらもう一度行きたいなぁ…


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