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心ゆくまで足利①〜山姥切国広に会いに行ったよ!!〜

2022年2月11日(金・祝)~3月27日(日)、足利で山姥切国広が5年ぶりに展示されるということで、行くしかない、足利に…!!
というわけで、2月に一泊二日で、3月に日帰りツアーを利用して、計2回足利に行ってきましたのでその記録をまとめます。

私は5年前の時点ではまだそれほど深く日本刀にも刀剣乱舞にもハマっていなかったため、山姥切国広の現物にお会いするのは今回が初めての体験になります。ちなみに、私の初期刀は山姥切ですし、折りしも先日の江水散華雪でまんばちゃんへの感情がぶち上がっております。待っていてまんばちゃん、いま、会いに行きます。

事前にがっつり情報を集め、いざ足利へ。
ちなみに、足利へは昨年も行っているため二度目の訪問になりますが、昨年はあいにく天気が悪かったため市内散策などはあまりできませんでした。今回は市内散策もしたいし、スタンプラリーも回りたいためしっかり下調べして行きました。

足利スタンプラリー(3時間チャレンジ)

早朝に出発して朝9時頃に足利市駅に到着。
まずは駅で電動レンタサイクルを借りました。とりあえずは3時間でレンタルして、スタンプラリーのポイントを回れるだけ回ってみることに。

美人弁天

今回のスタンプラリーで(あしかがフラワーパークを除くと)最も遠い場所にある美人弁天。徒歩だと足利市立美術館から20分くらいかかるようです。
御朱印の授与所が開くのは10時からだそうなので、御朱印を貰いたい方は時間に注意です。

織姫神社

美人弁天から織姫神社へ。所要時間は自転車で15分ほど。スタンプラリーのポイントではないですが、長林寺へ向かう途中にあるため是非とも寄りたいおすすめスポットです…!!

正面のキツい階段を登るより、その脇の七色の鳥居をくぐってゆっくり登るルートが個人的にはおすすめです。鳥居の色にはそれぞれ意味があるようですよ。

大祥山長林寺

織姫神社から約10分程度で、長尾家代々のお墓がある長林寺へ到着。ボランティアと思われるおじさまに解説をして頂けました。長尾顕長のお墓は下段の一番右ですが、それが判明したのは比較的最近なのだとか。

足利まちなか遊学館

長林寺から約15分、時間に余裕を持って足利の商店街に戻ってきました。太平記館にレンタサイクルを返却する前に、足利まちなか遊学館でスタンプを回収。

太平記館

太平記館でレンタサイクルを返却して、3時間チャレンジはここで終了です。午前中だけでこれだけ回ることができたので、時間がない方はレンタサイクルおすすめです。天気が良くて気持ちよかったです😌✨


足利学校

スタンプラリーのポイントの1つ。
足利学校では特別展「足利学校打の刀剣」が開催中で、銘に「足利学校打」と入っている晴雲斎源景國の2振りの刀を含む、計6振りの刀が展示されていました。

今回、足利学校での刀の写真撮影は不可なのですが、昨年足利市立美術館で展示されていた際には写真撮影可でした。なので、以下に掲載する写真は昨年撮影したものです(残念ながら地鉄や刃文は上手く撮れていません…)

晴雲斎源景國

地鉄と連続して、刃中に波のような働き(砂流し)が見られるのがとても印象的な刀でした。

越前住下坂継正

大和守安定

写真だと分かりにくいですが、刃長82.8cmの大振りな刀。二連の九曜紋が刻まれたはばきがお洒落でした。

環(清麿)

昨年足利に来た際は、これが目的でした…!!
清麿が清麿と名乗る前の、本名の「環」一字銘の脇差。「清麿大鑑」によると、25歳頃の作だとか。刃中の砂流しが美しく、造りも独特で印象深い一振りです。


鑁阿寺(ばんなじ)

スタンプラリーのポイントではありませんが、足利学校からすぐ近くなので、足利に来たら是非寄りたい場所です。本堂が国宝に指定されている由緒あるお寺。
ちなみに、「髭切丸」と伝えられる刀があるとかで、限定御朱印が配布されていました。


あしかがフラワーパーク

スタンプラリーの最後のポイント。足利駅から一駅ですが、本数は一時間に一本くらいしかありません。私はバスツアーで行ったのですが、園内の滞在時間が短くて、猛ダッシュでコラボパフェを頂きました😅


足利市立美術館〜足利長尾の武と美〜

いよいよ足利旅行のメインイベント、「足利長尾の武と美」展へ。展示の目玉である山姥切国広の周りは人が途切れることがないですが、しかし予約制のおかげで過剰な混雑はなく、比較的ゆっくり見て回ることができました。

今回の展示は撮影不可ですが、昨年の同美術館での展示の際には撮影可だったので、こちらは昨年撮影した布袋国広です。
昨年の展示の際は銘を表に展示していたため布袋さんが裏側になっていましたが、今回は布袋さんの方を表にして展示されていました。

さて、初めて山姥切国広を見た感想なのですが、思ったよりも複雑な刃文でびっくりしました。特に帽子の形状が複雑。地鉄は杢目混じりの板目肌で、特にはばき元あたりの地鉄が独特。
本歌である長義の刀とパッと見では刃文の印象が全然違って見えますが、似せようとしている作為は感じました。特に帽子部分は結構似ている気が。
徳美さんにある本作長義は江戸時代の古研ぎなので、刃文の印象が違って見えるのは研ぎの影響もあるんじゃないかな〜と思ってみたり(あくまでただの私見ですが…)
他にも、国広の父とされる旅泊の刀も展示されており、国広の初期作と作風を比較してみるのも面白かったです。

図録と公式の薄い本(!?)も買えました…!!

おまけ

ここから先は、時間があれば足を伸ばしてもいいかもしれない足利のスポットをご紹介。

雷電神社

美人弁天より更に遠いのでなかなか訪問が難しいかもしれません。
私はバスツアーで伺ったため、普段は公開されていない社殿の中まで見せて頂けました。千年以上前のものと思われる直刀が奉納されており、大変興味深かったです。

利性院閻魔大王

鑁阿寺からすぐ近く、民家と民家の間にひっそりと建っています。残念ながら中の閻魔様を見ることはできませんでしたが、公開されている日もあるのかな…?

権五郎大権現

鑁阿寺の裏手の方の住宅街の中にひっそりと建っています。特に看板などもないため探すのは結構困難かも…(偶然場所を知っている人と一緒になったので、案内してもらいました)。解説文が掠れて読みづらいですが、足利長尾が先祖を祀って建てたものだとか…?
余談ですが、私が行った時はたまたまこの近くで平安頃の住居跡の発掘調査がされていました。


「心ゆくまで足利②〜食べ歩き編〜」に続きます!!


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