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精神疾患で会社を辞めた

新卒3年目の7月、私は会社を退職した。

正確には、退職日は7月末日だったけど、
実際は4月中旬から2回目の休職をしていて、
戻れる見込みがないことから退職を選んだ。


1回目の休職は業務量過多が原因。(たぶん)
2回目の休職は、社内での人間関係が原因。

1度目の休職が明けて復職すると、
直属の上司と部長に呼ばれた。

復職後の業務内容についてだった。
会社が決定した方針はこうだった。

・当面の間は担当顧客を付けない
・部門内の依頼業務をやってほしい
・残業禁止、17時退勤厳守
・月に一度、面談の場を設ける

概ねこんな感じ。
今思えばだいぶ恵まれてる。
でも私はひねくれてるから、
この方針をこう解釈した。

・担当なし → また休職すると思われてる?
・依頼業務中心 → 雑用係?
・残業禁止 → 私だけ先帰るの申し訳ない
・月イチ面談 → なに話すの?

会社の厚意を正面から拒否してた。

そして、こういう働き方を数ヶ月していると、
「こんな簡単なことしかしてないのに、
同期と同じお給料もらってて恥ずかしい」
「毎日定時で帰ってるから周りから嫌われてる」
「私なんかいなくても…」

とまぁこんな思考回路になる。

そこに加えて、復職して半年くらい経った頃、
社内で会計処理をする担当になった。

そこは処理量が多いから、二人一組でやっていた。
その私がペアになった人が最悪だった。

その人は社歴30年くらいのベテランお局。
正直、社内での評判は良くなかった。
仕事は遅い、ミスは多い、こだわりが強い。
おまけに頑固だから、人の話は聞かない。

私は自分で言うのも気が引けるけど、
仕事が早くて正確、勉強熱心だと
上司や先輩から言われていた。

私とお局はまさに水と油だった。

私の効率重視のやり方を、お局は
従来の自分のやり方でやれと押し通す。

会社では受け流す姿勢を見せていたけど、
当然私だってイライラが募る。

でもお局を目の前にすると何も言えない。
ストレスがたまる。
お局と顔を合わせたくなくなる。
会社に行きたくなくなる。

さすがに限界だった。

気持ちの面だけじゃない。
この頃の私は、
毎日突然大量の汗が出たり、
血圧が急に上がって胸がドキドキしたり、
体は暑いのに手が冷たくなったり、
とにかく身体面でも異変が起きていた。

再休職することを決心した。

主治医にも1ヶ月くらい前から
休職を打診されていたから、
理由は一切言わず親に休職したいと伝えた。

親は毎日私を質問攻めにしたけど、
中身までは覚えていない。
ただ毎晩リビングで私は泣きながら
母と話したことは覚えている。

母との話し合いになんとか決着をつけ、
主治医から休職3ヶ月と書かれた診断書をもらった。
これが2度目の休職。

そして休職期限が近づいた6月頃、
親が「もう今の会社、辞めれば?」
と言った。

それを言われたと同時に、
全ての緊張の糸が切れた。

私は、せっかく新卒で入った会社を辞めることに
なかなか踏ん切りがつかないでいたから、
この親の言葉には救われたと思う。

この一言がきっかけで、退職に向けて
動き出すことができた。

まずは上司に電話。
私「7月いっぱいで退職しようと思います」
上司「そうですか。分かりました。
退職に必要な書類を総務の方から郵送しますね。」

あっさり。
それもそう。休職を繰り返す私は、
きっと会社にとってはお荷物だった。

このやり取りで、私は会社に対して
これっぽっちの未練も遺恨もなくなった。

私物は社長が私の精神的負担を考慮して、
家まで段ボールで郵送してくれた。


こうして私は、新卒入社した会社を辞めた。
在職期間は、2年半。



退職日は、2022年7月31日。
私の25歳の誕生日だった。

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