生理とホルモンの働き②エストロゲンとプロゲステロン

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生殖機能はホルモンによってコントロールされており、体全体への健康にも影響します。

生殖機能が正常に機能していない=子孫を残せる体ではない=健康な体でないからです。

女性の生殖機能においてよく聞くホルモンはエストロゲンとプロゲステロンです。

この2つのホルモンは子宮と膣には互いに拮抗して作用します。それとは反対に、乳腺に対しては協調して作用します。

例えば、エストロゲンは子宮の筋肉を収縮させますが、プロゲステロンはリラックスさせます。

またエストロゲンは水分の貯蓄を促しますが、プロゲステロンには利尿作用があります。


生理1ヶ月のサイクルでは、エストロゲンは子宮内膜を厚くし、プロゲステロンは内膜を維持して妊娠した場合に必要な分泌腺を発達させます。

生理前に胸が張るのはプロゲステロンは乳腺を発達させているためです。


エストロゲンは排卵期に妊娠可能な粘液を分泌させます。
反対にプロゲステロンは生殖器官をバクテリアや最近などから保護する(そして精子をブロックする)抗菌性のおりものを分泌させます。

排卵期には体は自然に妊娠に備え、それ以外の時には妊娠しない、そして体を細菌から守るようにできているんですね👀

このようにホルモンの変化は、出血やおりものなどのバイオマーカーに反映されます。これらを観察して記録することで、健康であるか、いつが妊娠できる時期なのかを知ることが出来ます。

おりものはあまり気に留めない方が多いですが、エストロゲンによって分泌されるおりものと、プロゲステロンによって分泌されるおりものを顕微鏡で見ると、違う模様が見えます。

妊娠を助けるおりものはストライプ柄で、精子がストライプ柄に沿って泳ぎ卵子まで辿り着くのを助けます。

排卵期以外にでる抗菌性のおりものはてんてんがたくさんある柄で、精子を通しません。なのでこの時期に性交をしても妊娠しない(しにくい)です。
そもそも卵子が排卵し受精を待っている可能性もとても低いです。



排卵から生理が始まるまでの期間を黄体期と呼びます。

この時期にはプロゲステロンが子宮内膜を保ち、着床に備えます。

生理前にお腹が張った感じたするのはこのためですね👀

黄体期の長さは9日から18日が正常であり、それよりも短くなると不妊の原因になります。

妊娠するにおいて、ホルモンはとても大事だということですね🤔

毎月このサイクルを繰り返し妊娠に備えて準備をしている体って本当にすごいと思います😳

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