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こんなデザイナーになりたい

私はこうやって死にたいという目標を3年ほど前から持っています。それは「あのとき作ったアレは、イデアだったなあ」と思って死ぬこと。だから、イデアに近づけるデザイナーになりたいです。

以前こんな記事を投稿したことがあります。

この中でも私は“デザインとは現実世界にイデアを実在させようと試みる行為である”と定義づけています。

なんでそんなにイデアに拘るかというと……話は大学時代へ遡ります。


イデアに拘りだしたきっかけ

当時私の周りには
* イラストが好きだからどんな課題でもイラストを描いている
* 広告系の職につきたくてどんな課題でもポスターや新聞広告を作っている
* ターゲット設定がいつも若い女性(≒自分)
といった具合で、自分が好きなものを好きなように作っている同級生が多くいました。

デザイナーは自分で考えて、手を動かして、モノとして実現できるのになんか勿体無いような……」というのが当時抱いていた感想。

初めはちょっとした違和感レベルでしたが、日に日に強く思うように。その結果「課題の数だけ解決策があるはず。毎回同じやり方がベストなはずはない。だから自分は毎回0からベストを探したい。」という行動指針のようなものが生まれました。

こういった思いが明確になった後にイデア論を知り、自分が求めているのはきっとこれだ!と惹かれたため以降はずっと「イデアを作ってから死にたいな」と思って生きているのです。


直近はどうするのか

こうやって死にたい!が明確になって以来、○年後に到達したいラインが具体的になってきた気がします。例えばイデアを実現しようと思ったらまず打席に立つ回数を増やさないといけません。だから「20年後には複数のプロジェクトを同時に抱えてディレクションしていないとな」なんて思うようになりました。

そういった未来の年表を半年に1度くらい更新しています。作り出したときは1年先もぼんやりとしか浮かびませんでしたが、今は3年先ぐらいまでは割とリアルめに想像できるようになりました。会社の中の数字などがあるので全てでは無い&ぼかした言い回しに変えますが、公開します。

# 25歳
* 空気を悪くしないコミュニケーション
* 今携わっているサービスが世に出てすぐとは思えない速度で改善している
* ビジネス職と対等に事業の数字を話している(領域を区切らず事業全体)
* 制作スキル以外の部分でデザイナーを育成している
# 26歳
* Web、アプリ両方のデザインができる
* デザインへの投資という観点で予算を考えて確保している(未来に向けて、人材・モノ両方)
* 改善の速さ重視では天井が来て、質も重視する転換点を作る
* 業務外デザイン制作でも会社の価値になることを文化に昇華させている
* UXで社内の第一人者である
* 外部に向けて弊社のデザインとしてカルチャーやシステムを広めている
* 今で言うVRやAR、音声検索など過渡期の技術を使ったプロトタイプを自分で作っている
* リサーチャーやアナリストのような職を一般的なものにしている
* 事業フェーズにあわせた制作系の職種のアサインを担っている
# 27歳
* 質の重視を保ったまま再び速さを求めて改善できている
* デザイナーの社内実績を公開可にして社内の価値だけではなく市場での価値を上げる
# 28歳
* デザイナー採用で新規チャネル開拓
* 弊社のブランドの明文化と外部発信でブランド価値を高めて、定性的なスコアを伸ばして利益に貢献している
* Public Relationのうち販促以外に責任を持っている
# 29歳
* 部署の垣根を越えて、社内を横断してデザイン向上のための組織や動き
* 美意識の高い組織にして、日本の他の企業よりも優位性を育てている
* ロジカルさのコモディティ化から脱却
* 2020年頃より外部メディアにデザインのことで露出し、今の会社の認知のされ方にプラスする
# 30歳
* 新規事業について今のやり方とは全然別なアプローチの部署or子会社を作る


まとめ

一番遠いところである死ぬ日のビジョンからスタートして、段々と近い未来の行動に落とし込んで行く。

アレはイデアだった」と思って死ぬために「制作以外の部分のスキルも並行して身につける」が直近の行動目標です。


最後まで読んでいただいてありがとうございます!